1754「詩吟教室とバングラデッシュ」(818日(日)晴れ)

 

午後から四谷で詩吟。詩吟に、白髪の女性が入ってきた。彼女は日本・バングラデシュ文化交流会の理事をしている。この会はバングラデッシュ農村で活動した青年海外協力隊員有志が中心となって1996年にNGO団体とし設立された。予算規模は年間800万円余り。

「同国西南部ジェソール県シャシャ群にパートナー団体があり、地域住民の活動として持続するよう地元の知恵を生かしながら、支援しています。」

パンフレットの見開きに活動の内容が紹介されているがそれによれば

    学校給食プログラム

    大豆栽培、普及プログラム

    刺繍製品製作販売プログラム

    日本での文化交流事業

事務局だよりによればバングラデッシュは

「人口は16365万人。世界の人口ランキングで第8位!面積:147,000㎢(日本の約4割、バングラデシュ政府) 南アジアに位置し、3つの大河(ガンジス川、プラマプトラ川、メグナ川)に囲まれ、河口は肥沃な大地を有する。詩人タゴールは「黄金のベンガル」と詠んだ。近年は地球温暖化の影響もあり、サイクロンや洪水などの自然災害が多発している。」

バングラデシュは「ベンガル人の国」という意

国旗は緑に赤い丸。緑は豊かな大地、赤丸は昇りゆく太陽と独立戦争で死んだ人々の血を表す。

1971326日東パキスタンが独立して国を制定

イスラム教徒:88.4%

その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒):11.6% 2016年、バングラデシュ統計局)

「首都ダッカでは「渋滞問題」「ゴミ問題」「格差問題」「治安問題」などの課題を抱えています。しかし、「豊富な若い労働力(平均年齢24歳)」「有望な消費市場」「相互扶助の成り立たせる社会資本」など可能性に満ちている点もあります。        

「すごい勢いで変わってゆくダッカには訪れるたびに驚きます。渋滞がひどくなる一方で期待の首都高速鉄道が着々と進んでいます。活動地ジェソール地方は今年雨季の雨が少なく、現地の人が生まれて初めてという猛暑。頻繁な停電で扇風機の風すらもままならず、厳しい生活が続きます。」

ホームページ:http://www.jbcea.org

以下、バングラデッシュに対する中国と日本の影響について一般論。

長い間この国はアジアの最貧国として認識されていた。2000年の一人当たりの名目GDPは600ドルで日本の100分の1であったが、2012年には712ドル、毎年6%以上の経済成長を続ける。バングラデッシュを変えたのは、安い労働力を背景にしたアパレル産業。今や中国に次いで世界第二位のアパレル輸出国。生産年齢人口が多く人口ボーナス期が続くとか。

池上彰によれば日本は大好き、という様子。町には日本車があふれ、家電製品も人気とか。同国の独立を日本がいち早く認めたことにも起因する。

中国がパキスタンやスリランカ、ミャンマーなどインド周辺の南アジア・東南アジア諸国で影響力を拡大するなか、バングラデシュででは、その存在感は相対的に小さい。

その背景に、バングラデシュが1971年にパキスタンとの戦争を経て独立した際、インドがバングラデシュ、中国がパキスタンを支援した。さらにバングラデシュは独立後の1972年に国連加盟の際にも、中国の拒否権発動にあった。バングラデシュ独立を主導し、2008年から政権与党の座を維持するアワミ連盟は親インド路線をとる。

ただしバングラデッシュは、依然として安価なエネルギー源である石炭火力発電へのニーズが高い。中国の、石炭火力発電所建設に対する支援はこうしたニーズに即するもの。また、中国は自国でモバイル決済やEコマースなどの金融・デジタルインフラを急速に普及させた経験から、銀行口座の保有率が低いなど、新興国ならではの課題に対応できる強みを持つ。そのためバングラデシュでは中国の経済協力に対する期待は大きい。

最後に当初の交流協会は年間予算が縮小するなど必ずしもうまくいっていないように見えた。おそらく当初はよかったのだが、バングラデッシュの発展とともに、商社など業者が入り込むようになり、お株を奪われた格好なのか。

 

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