1758「千葉県の停電と公共事業」(9月11日(水)晴れ)
「台風15号による千葉県を中心とした大規模停電は、発生から3日目となった11日も同県では依然として約39万4千戸(午後8時現在)の停電が続き、全面復旧は13日以降になる見通しとなった。なぜ全面復旧は大幅にずれ込むことになったのか。背景には、東京電力の見通しの甘さに加え、経験不足が見え隠れする。」
その通りだろう。
しかしサラリーマン時代公共事業に勤めていた者として、「仕方がないなあ。」との気持ちがわく。さらにこの記事の最後は門外漢が勝手なことを言っている、とも感じる。
現在、おかみは公共企業にも競争原理を働かせねばならぬと、他業者の作った電線やガス管を使用料を払って使わせることにし、競争を促している。
今では電力会社、ガス会社双方が客を奪い合う、あるいは自分の客として相手を取り込むことに躍起になっている。さらにこれに一攫千金をたくらむ?新規参入者が加わる。
さすがに水道と下水にはそれを適用しようとする動きはない。
わけのわからない水が紛れ込んだり、供給に支障が出る不安を電気ガス以上に感じるからかもしれぬ。
話を戻し、分社化して電力供給に今回のように不安が起きた時だれが責任を持つのか。
輸送会社が責任を持つ・・・・。
しかし輸送会社も利益を上げねばならぬ。役人がどれだけ監督できるか知らぬが保守や管理がおろそかになることはないか。
そしてこのように事故が起これば大騒ぎする。そして関連会社の尻をたたく。
改めて現代という世の中を考えてみると電気がなければ何もできぬのだ。
非常用発電というがあれは何時間しか持たぬ設計になっている。
あの東日本大震災で福島原発の事故。
もちろん、東京電力のそれまでの対応に問題があったのだろうが、果たしてそれ以前に安全基準をどんどん厳しくして行くから、電気料金を高くしてくれ、と言ったらどうなっていたろうか。
オーバースペックなどと言って認めなかったのではないか。
そしてまたこの姿勢には電力会社大きな会社だからたたいても構わない、という大衆の甘えがあるような気もする。・・・・・実は大衆の甘え、それに乗るマスコミ、評論家など甘える範囲は多いのだが。
何十年も前、インドネシアに出張したときのはなしを思い出す。
よく停電が起こった。こんなに停電しては困るといったところ
「でもほかの時間、電気が来ているから素晴らしいじゃないか。」
後記 9月14日 いまだに10万件以上停電だそうだ。
東京電力は最初2日くらいで復旧など言っていたが、倒木など多くなかなか作業が進まぬのだそうだ。
また新聞は高度成長時代にインフラをどんどん拡充したが、その更新時期が近い。
しかしその修繕費用はあまり用意されていない。
特に東京電力の場合、あの福島原発対策のため削れるところはどんどん削った。その結果が保守費用などは後回しになっていた、という。・・・・私の邪推は当たっていたらしい。
電線を地下化しないつけが来た、と書いたものがいた。
「ロンドン、パリ、ベルリンなどの都心で電柱を見かけることはまずない。そのはず、これら都市の無電柱化率は100%である。これに対して東京は7%、大阪は5%、日本全体ではわずかに1%である。・・・・この理由は、明治以来、産業発展で欧米の先進国に追いつくのに熱心な日本政府は、電力料金を安くするために電線の地中化はすすめずに、とにかく電信柱を建て続けた。」
その通りかもしれぬ。しかし電力会社に言わせればおかみの方針に従ったまで!またこの議論は都会と田舎の論を一緒にしているようにも感じる。山の中まで地中化する必要があるか。
ところで千葉県、明かりはつかぬ、冷房はきかぬ、携帯電話は用をなさない、コンビニも閉店、加えて水のほうも怪しいところがあるとか・・・・・・。
東京電力が千葉県の森田知事に謝りに行った話。知事まずねぎらいの言葉をかけたうえでいろいろ頼んだそうだ・・・・当然といえば当然だが、電気などのありがたさをともすれば忘れがちになる我々・・・・。
最後に新内閣で小泉進次郎氏が環境大臣に選ばれた。父君の意見に従えば原発反対だろう、しかし石炭火力も二酸化炭素問題等で反対の声が多い。どのような対策を取るだろうか。
「日本人は便利な生活に慣れすぎたの。冷房なんか入れすぎよ。大体国からしておかしい。猛暑の日はお年寄りは部屋にクーラーをつけおとなしくしてましょう。・・・・・昔クーラーなんかなかったわ。」と私の友人。これも一つの考えかもしれぬ。
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