1771「私の株式投資」(1月21日(火)晴れ)
初めて株を買ったのは、70年代初めで入社して5年目くらい、会ったように記憶している。
勤務地が東京駅近くで、丸善地下に日興証券があった。
そこで長谷工の株を買った。たしか120円位であった。長谷工はそのころ日の出の勢いだった。
しかし、長くは続かぬもの、その後2度の5分に1減資を行ったから、現在本当は120円の25倍=3000円になっていなければ元は取れぬはずだが、ずっと低い。
株は、その後細々続けたが、考えは単純に儲ければいい、であった。値上がりしそうとみればダボハゼみたいに食いついたり、他人が成功すれば後悔したりした。しかし最近は少し達観している。儲けたいことに変わりはないが、儲けた金で何をするか。家を買う、きれいなカミサンを貰う、など今更考える必要はない。少し儲かっても夕食のおかずが変わるわけでもない。そういう少し余裕のできた私の株に対する考えをまとめてみたい。そのことは私自身の思想の整理にもなる。
株はやるべきか、やらざるべきかと聞かれれば、私はやるべきだ、と思う。なぜならそれが脳の活性化を促し、知識を広げ、己の世界を豊かにするだけである。トランプが何を言ったか、それが株価に、つまり自分自身に反映するとなって初めて気にする。
最近株は趣味、ゲーム感覚でやることにしている。趣味でやるのであるから安全で、確実なことが望ましい。それゆえ度胸と実力のない私は現物投資、無理のない範囲で行う。信用でやらず、投資先も分散させる。よく4,5か所に限定、という人がいるがそこまでしなくてもよい。
では何を買うか。株の数は多いから、これが一番難しい。私の場合はまず耳学問。新聞、雑誌、証券会社の担当など情報を集める。集めると言っても頭に中に記憶する程度だ。この時に情報の中身を考える。例えば証券会社の担当の話もその一つ。しかし彼らの話は
1) その人間がどれほどの経験があるか。時によると新入社員を回してきたりする。
2) その株をなぜ勧めるのか、何時、いくらくらいになると考えているのか。
この辺をはっきりさせることが重要だ。そして狙いをつける。するとまず株の判断はどんな仕事をやっていて、現在の状況がどうか、将来性がどうかを考える。
東芝を少し買った。業績こそ悪いけれど、技術と伝統がある事に加え、量子コンピュータを開発しているとの報道を聞いて将来性があるのではないか、と考えたからだ。うまくいったように見えたがまた子会社に架空取引があったとかで値下がりしている。思うようにゆかぬ。
そして重要なのはトレンド。値上がりしているかどうか。値上がりしている株もどこかで値下がりに転じる。それがいつであるか判断できぬ。しかしきのう起こったことは今日も起こる可能性が強い、というところは銘記すべきだ。
ただ私はずぼらだ。面倒くさがり屋だ。この前読んだ本で手数料の安いネット証券を利用し大量の売買を行う。一般的には、市場が開いたばかり、終わりころ、など株価が動く。その様子を見て売買を判断すればいい、というものであったしかし私はこの方法は取らぬ。面倒くさい。短期の売買をあまり念頭に入れぬから買い残だの売り残だのもあまり見ない。
指数で重視するのは、まず配当利回り。ただよく「利回りがいいから買う」という人がいるが、それだけでは信用できない。過去の蓄積が大きいから、現在の配当はいいが、会社では主導権を求めて嵐ばかり繰り返す、そんな会社は買いたくない。一方で無配当の会社は持っていても楽しみがない。また利益をどこまで株主に還元してくれるかは会社の姿勢にかかっている。多くの会社が株主にも従業員にも我慢させ、貯めこむだけになっている。こういう会社は遠慮したい。
次にPER。株価収益率でその株が割高であるか、割安であるか判断する。
計算式は株価 ÷ 予想1株利益(EPS)
それから私は時価総額を見る。昔、ある株を株屋がすすめるので買ったところ、時価総額が20億にもゆかぬ会社である事に気がついた。儲かる可能性もあるが、とりあえずは買わぬ。
逆に何兆もある会社・・・・そう激しくは動かぬ、株価が3倍になるなんてことはまずない、と考える。
これに加えて自己資本比率を重視する人もいるようだ。重要なポイントかもしれぬ。
そんな視点からもっている株を見直し、今日は最近株価が上り基調で、業種もまずまず、利回り1.5%以上、PER20以下、規模300億円以下に株を2社選び、少し追加投資した。
もっとも今日はまるっきりダメ、蘊蓄通りにはゆかぬものだ。誰であったか、株は美人投票、といったものがいた。美人は中身がどうかしばしばわからぬ。しかしそれだけで人々は買ったり、売ったりする。その結果が株価は実際の内容と大きな乖離を生ずる。怪しからん話だが、逆に言えばこれを考えて投資するセンスが必要なのかもしれない。
最後に株の話だけ述べたが、より安全性を考えて投信や債券も少しであるが組み合わせている。儲けたものをからかってある人間が言った。「せいぜい、立派な骨壺を買えよ。」私は立派な骨壺はいらぬが、それ相応のものは欲しい・・・・・。
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