1774「思い出にふける年齢」(210日(月)晴れ)

 

朝のラジオ体操。「最近、セメント屋のおやじさん、見えないね。」

セメント屋のおやじこと、aさんは80歳代なかば、セメント会社の社長さんだったが引退した。ラジオ体操に参加、そのあと元気に妙正寺にお参りに行っていた。それが最近来ない、倒れたか何かでなければいいが・・・・。ラジオ体操参加者は高齢者が多い。いつの間にか消えてゆく・・・・。

また高校同期の二人の訃報のメールが入った。b君とc君、二人ともそれほどご縁があったというわけではない。親しかったわけではないがそれなり縁のあった人

13日には友人に連れられて最近亡くなったd君の家に行く。彼とは中学校同期で、一昨年同期会には来ていたようだ。

昼食はe君と珍しく公会堂前カレー屋。ここも開業してから10年くらいたつのか。

その間、四面道のカレー屋がつぶれ、タウンセブンの中村屋は撤退し、向かいにオープンしたカレー屋も店をたたんでしまった。商売に熱心でナンがおいしい。終わって公会堂喫茶。e君:「f君が亡くなり、旅行の計画を立てる気がしなくなった。」f君も高校同期。彼はエクシーブに入っていて、誘ってくれた。計画もすぐに立ててくれた。

年を取っての一番の寂しさは同年代の友が次々消えてゆくことかもしれぬ。

私たちは、もう思い出に浸る事がせいいっぱいのころかもしれぬ。

CCTVテレビで「楼外楼」というものをやっている。

1848年開業という中国の西湖のほとりの老舗レストランの歴史である。時代設定は、1910年ころ辛亥革命前後のようだ。そこで若い店主が書展を開く。近くに書家で有名になった呉昌碩1844 – 1927)の開いた西冷印社がある。その関係者を呼んで盛り上げようというのだ。

私は20117月、「上海と江南8都市をめぐる旅行」で西湖を遊覧した。78日で29800円という超格安旅行。それでも結構いいホテルに泊まった。写真を撮ったり、日記を書いておくことはよいことだ。個人の歴史になる。その日記を探してみる。西冷印社に立ち寄った。習字を始めたころで、呉昌碩も西冷印社も知ったばかり・・・・。案内された二階に売る目的の作品がずいぶん飾ってあった。風況夜泊を連綿体で書いたものがあった。ただし写真は撮らせてもらえなかった。

楼外楼は現在も繁盛しており、日本からの旅行者もよくゆくらしい。我々は超安旅行であったから、そこに行ったかどうか、記憶はあやふや。同店は新宿小田急ハルクなど日本にも多くの支店を出している様子、一度行ってみたい。

チェスター留学時代にお世話になり、現在はロンドンで医院を開業しているgさんのお嬢さんの結婚式の招待状が届いた。522日、ロンドンのどこかのホテルのようだ。うれしい。

お姉さんの結婚式に参加したことを思い出す。20147月、ロンドン近郊ウインザーのホテル。あの時73歳、まだ若かった。ハイドパーク公園近くの安ホテルに泊まり、パデイントンから鉄道を探していった。

立派な結婚式であった。習いたての詩吟を披露、元気だったものだ。芸事を習い始めたころは披露したくて仕方のない。若気の至り。ホテルの裏をテームズ川が流れており、向こう岸まで届くよう大きな声で予行演習をした。単純だが、案外大変なものだ。

今度結婚する2番目のお嬢さんには亡くなったh君のご子息の結婚式で会った。お嬢さんは、最初はスターの真似事のようなことをされる様子であったがいつの間にかお父さん、お姉さん同様お医者になっていた。もうお相手の外国人男性と一緒で幸せそうであった。行きたいところだが、現在78歳、その結婚式の二日後に私は79歳になる。足腰、だいぶ衰えている。その状況で一人でロンドンに行けるか、というと自問せざるを得ない。

確かにいけないわけではない。父親が留学中の私を訪ねてきたとき、78歳であった。それに今で機会があったらまたヨーロッパ旅行したい。しかし今回行くとすれば全くの一人旅行。困ったときに対処できるだろうか・・・・・。時代は変わった、と思い知らされる。

元気がなくなっているのだ。なんとなくボーっとして日常業務をこなしているだけだ。その結果ガールフレンドのAさんが言うように、「何もしないで時間だけが過ぎてゆく。」しかしそれもそのうちかなわなくなる。

人は良く墓に入るまで、後何年、など言うけれど、私は別の見方をする。金勘定をし、食い物を考え、遊び、趣味に没頭する・・・・できなくなれば終わったようなもの。寝たきりになったり、病院に入ってしまえばその時点で人生ほぼ終わり。同じことが老人ホームに入ったものについても言えるような気がする。平均5年で死ぬと聞いた。

 

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