214「公園のカモ」(11月30日 雨のち曇り)

秋雨前線が停滞している。その上、南の海上には台風が来ているというから、当分よい天気は望めそうもない。

6月ごろ、妙正寺公園のカモの雛がかえった。10羽いたが、3,4日で3羽になった。孵化したての幼鳥は、直線方向にしかすすむ事ができず、カラスにねらわれやすいという話を聞いた事がある。そういえば、カラスが時折威嚇するように池の上をつっきって飛翔していた。遊歩道に白いやわらかそうな羽が散乱していた。残った3羽は、だんだん大きくなったが、最後に1羽が猫に食われた。この公園は猫も多く、餌を与えている女性もいる。このときは見ていたものいて大騒ぎしていた。そのうちに子自体が大きくなり、よそから来た鳥も混じって区別がわからなくなってしまった。

最近井の頭公園に行った。茶色い頭をしたのや黒い頭をしたものなど、この公園では見かけぬカモが沢山いたので驚いた。それがきっかけで、にわかにどんな種類のカモがきているか知りたくなった。手元に山と渓谷社の「野鳥」なるうすい冊子があり、少しは分かっていたが、午後、雨のやんだのを捉えて、ガールフレンドのAさんと確認に行く。

50羽くらいいるだろうか。雄のオナガガモが断然目立つ。首から胸にかけて白くなっていること、茶色の頭に食い込んだ白い線、とがった尾でよく分かる。少し小さめの地味目のものも沢山いる。コガモではないか、と考えたが、どうやらオナガガモの雌らしい。

嘴が黒くて先が橙色のものが、皇居近くの車道を子連れで歩いて有名になった?カルガモである。カルガモは留鳥、オナガガモは冬鳥であることを考え合わせると、春、公園で孵化したのはこのカモだったようだ。1羽だけ大きな緑色の頭をしたかもがいた。マガモの雄である。この鳥も雌は、オナガガモの雌同様地味目である。1羽くらいマガモの雌もいるのかも知れぬがわからない。

我が家に戻ってインターネットなどで調べなおす。すると井の頭で見たカモが分かってきた。ホシハジロ、キンクロハジロ、オシドリなどである。

さらに「コガモが石神井公園にいて井の頭公園にいないわけ」を推測しているサイトがみつかった。第一にコガモは警戒心が強く、井の頭のように近くに高層マンションが立ち並び、人での多いところでは住みにくい。第二は、餌は尻を上に向けて水中のものをとるか、池の表面にういているものを取るかだが、コガモは前者専門、しかし井の頭の水中は鯉ばかりで小魚がいないのではないか。そんな推論をたてていた。

しかし私は井の頭にもコガモの雄がいたように記憶している。栗色と緑の頭、体に白い線があり、ほかの水鳥に比べて小さく、岸辺でいじけているように見えた。

カモと同属にマガンがいる。雁行を作って飛ぶ姿とそのさびのある鳴き声は日本人に古来親しまれてきたが、近年数が減って特別の保護区でないと見られないそうだ。

最後にカモを見ながら、どこから飛んできて、どこへ飛んで行く、という話は別にして疑問に思っている事が2つ3つある。

第一はいつどこでセックスをし、子育てをするのかということ。渡りにはかなりの体力と時間が要るはずだ。親は次の渡りまでに育てなければいけないし、子はそれまでに成長して渡りについていけなければならぬと思うが・・・・。それからカモは、種類を仲間内でどう区別しているのだろう。模様かなあ?

池に餌をまく行為は薦められるものか、どうか?池や川に餌がすくないことは確実である。コンクリートで固めてえさなど育つわけがない。この公園の池に来る水鳥が50羽程度で、しかも種類が限定されているのも餌のせいと思わざるを得ない。餌をあげた方が功徳になるかな?しかし汚れると言う話もあるし・・・・。

ところで公園に一緒にいったAさんの疑問。「フランス料理で鴨のソテイが出るでしょう。あれはどの種類なのかしら?」・・・・「知るもんか!」

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