今日はなぜ休日なんだ、と考えてやっと、あ、建国記念の日だと気がついた。
そう笑うもんじゃない。新聞だって関連する記事を見つけるのに苦労するほど。吉野家の牛丼販売停止に伴う記事の方が大きいくらい。ならば社説は、と見ても「規制改革、政官主導への変容を憂える」「不正アクセス対策、再点検を」と知らん振り。
わずかに社会面のすみのほうに関連する記事をみつけた。
「「建国記念の日」各地で集会」として、「各地で祝賀行事や反対集会が開かれた」
明治神宮会館では「日本の建国を祝う会」が奉祝式典を開き約1500人が集まり、拉致被害者の親族が「北朝鮮による拉致事件とわが国の主権」と題して講演した。日本歴史学協会が「止めよう戦争するための人づくり 守ろう憲法9条」と題し反対集会を開催、約500人が集まり、一橋大学の先生が「日本は戦後史の分岐点を迎えた。軍事大国化を進めるため、今までにない憲法改悪の動きがおしよせている。」と訴えた。記事は二つの事実をどちらからも非難されないように公平にならべた?
その下に今年は日露戦争の宣戦布告から100年、ロシア側の追悼式の除幕式が、韓国の仁川市で行われた。周辺では市民が「(朝鮮半島)植民地化のための戦いだった。」として反対集会を開き、ロシア側に謝罪を求めた、との記事が載っている。
日本の建国記念の日は戦前の紀元節で、前660年神武天皇が即位したとされる日である。戦後途絶えていたが、祝日法改正によって復活した。ただ、平和憲法と象徴天皇に慣れ親しんできた戦中・戦後以降の我々にとっては、神武天皇即位の日といわれてもピンとこない。その結果、祝日といわれればありがたいから大いにエンジョイするけれど、冒頭のように全体「何で休みなんだっけ・・・。」という風。
外国には建国記念日が国民に共通して重要なんだ、と思わせる日が多い。
アメリカは独立記念日の7月4日、フランスは1789年、民衆がバスチーユ牢獄を襲撃した日で7月14日、フランス革命につながった。中国は毛沢東が天安門で1949年建国宣言を日で10月1日である。お隣の韓国はちょっといやみで8月15日の光復節、日本の植民地支配が終ったことを記念している。ただもうひとつ別に10月3日の開天説がある。これは紀元前2330年壇君王が古朝鮮王国(壇君朝鮮)を建国したとされる日である。不思議にイギリスにはそれがない。世界に君臨し、自分の国の独立など考えた事がない?
日本の建国記念の日はこれでいいのか、それとも別の日にすべきだったのか。
その前に現在の日本の国民は、日本というもののありがたさを余り意識していないように思う。その結果、建国という言葉自体が古臭く感じられる。戦後、アメリカの主導で復興し、大きな経済発展を遂げ、ここまで来たが、スタートが、おしきせであったからかもしれない。だからといって8月15日にするのは国民とすれば業腹だし、12月8日、太平洋戦争開戦の日などにすれば袋叩きだし、本当は明治政府ができた日というのもありそうだが、それも太平洋戦争で否定されてしまった。
だから決めようがなく2月11日なのだが、私にはロシア人が今頃日露戦争の追悼式を行ったり、それに対して韓国人が騒いだりするのと同様、何となく妙・・・・。私自身、少し前まで休日はありがたくエンジョイさせていただいたものだが(今はサンデー毎日だからありがたくもなんともない。)どうも落ち着かない。そういえば町内を歩いたが、国旗を掲揚している家など、元旦に和服姿の娘を見つける以上に不可能だった。日露戦争も今では「何だっけ・・」という若者が多いのではないか。
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