最近私が見直した男がいる。
恐れ多くも皇太子殿下である。5月10日、ヨーロッパ3カ国を訪問される際、殿下は雅子様の体調不良の背景について「これまで積み上げて来た経歴と、その経歴を生かした人格の大切な部分を否定するような動きがあったことも事実です。」などと述べられた。
初めて聞いたとき、思い切ったことを言ったなあ、と思った。しかし雅子様と結婚されたとき「この方を一生守って差し上げる。」といわれた、との話を聞き、「夫たるもの、こうでなければいけないんだろうなあ。」と感じた。わが身を振り返ると、7年前膠原病で亡くなった妻に、私は夫として結局何もしてやれなかった、との思いが頭の中をよぎる。
しかし、このご発言に宮内庁関係者は当惑の様子で、ご真意が分からぬなど逃げ腰だった。報道では宮内庁と皇太子の風通しが悪い、意思疎通が出来てないなどの話がでていた。お世継ぎ問題がひっかかっているとの話も出た。騒ぎが大きくなると天皇・皇后両陛下が「具体的内容を説明しないと国民も心配しているだろう。」との発言をされた。
皇太子殿下は24日に帰国された。しかし湯浅長官へのお召しはなかなかなかった。その間に皇太子殿下は、おそらく雅子様とご一緒に次ぎにどういう手を打ったらいいのか、考えられたに違いない。そして4日に林田東宮太夫を通じ「真意は文書で発表する」とし、8日のご発表となった。その内容について、感じたるままを述べてみたい。
まず「雅子様がその経歴を生かして活躍するために、一緒に外国訪問をさせて欲しい」「お世継ぎ問題で過度に騒がないで欲しい。」「伝統やしきたり、プレスへの対応等皇室の環境への対応が大変である、あまりそのことで責め立てるな。」と述べておられる。
これを受ける形で、本来の目的を述べておられる。雅子様が体力、気力を充実させ、元気な自分を取り戻した上で公務に復帰する事が大切、しばらくは雅子様の回復のために静かな環境が大切、あたたかく見守って欲しい、と述べておられる。いづれもが雅子様への配慮である。取りようによっては雅子様への愛のメッセージとも受け取れる。
そして残りは関係者の立場を考え「その具体的内容について、対象を特定して公表するとは有益とはおもいません」「結果として、天皇皇后両陛下はじめ、ご心配をおかけしてしまったことについては心が痛みます。」「多くの暖かいお励ましに、私も雅子もたいへん感謝しています。」「引き続き暖かく見守っていただければ幸いです。」などのコメントを述べられている。
全体非常にはっきりしている、それでいて周囲を配慮したメッセージと思うのだが、宮内庁側がその真意をどこまで理解しているのかと疑問がかすめる。
湯浅長官のこの後の会見について、一字一句記録がないが、「お会いして一つの懸案を終えた感じである。」というように言っていた。しかしこの懸案というのはお会いすることそのものであった、という。つまりメンツが立ったということか。
また対策について「東宮職の仕事で、求められれば私は意見を述べる。」雅子様の外国行きについて「公務であれば国の政治の問題で、私ひとりで決められる問題ではない。」「プライベートなら自由なわけだがお立場もありこれから検討しないと・・・・。」それはそのとおりとは思うが、保身に汲々とし、人がわかっておらず、お役人根性まるだし、皇太子夫妻を守るという意志がまったくみられない、と感じるのは私だけだろうか。
(後述)どこかの新聞が、自民党が女帝を認めるなど皇室典範(第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する)を改定する草案を検討中で来年度国会に提出すると報じていた。どんどん進めて欲しい。
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