276「大阪ライブドアバッファローズ?」(6月30日(水曜日、雨のち曇り))

プロ野球界は「オリックス・ブルーウエーブ」と「大阪近鉄バファローズ」の合併問題でゆれている。6球団が5球団になってリーグをやっていけるのか、合併問題はもともと経営が苦しいからでてきたもの、それならほかの球団は大丈夫か、いっそのこと10球団くらいにして1リーグにしたらどうか、などいろいろ騒がれている。

ところがここでライブドアという会社が近鉄を買収する意向をしめした。元オンザエッジという会社で、インターネットのポータル(玄関)サイトを運営する東証マザーズ上場の企業。社長の堀江氏は31歳、東大学生時代に設立した会社で、今では六本木ヒルズに本社を持ち、従業員約1000人、2004年9月期の連結売上高は約250億円の見通しという。名は知られていないが、株価と発行株数をかけた企業価値ベースではなかなか既存の電鉄会社などに引けをとらない。今回は知名度向上などを狙い買収に名乗りをあげたらしい。

近鉄側は「明確にお断りしている。」とのことだ。しかし選手会の古田会長は「合併して一つ減れば、もう一つ合併して1リーグという流れなので非常にありがたい。」と選手雇用確保の点で賛成している。近鉄梨田監督も「名乗り出てもらったのはありがたい。身売りなら球団数は減らない。そのほうがいいと思う。」
野球協約によれば新たにプロ野球に参加する球団は「加盟料」、買収などで既存球団を譲り受ける場合は「参加料」が必要とされる。この規定は南海がダイエーに、阪急がオリックスに売却されてから2年後の1991年にもうけられた。安易に買収・売却を繰り返す動きを防ぐ目的があった。実際に徴収した例はないが球界に「好ましくない企業、ふさわしくない企業」の参入を防止する役割を果たしてきた、という。

ライブドアはどうも「好ましくない企業」らしい。巨人の渡辺オーナーなど「堀江なんて聞いた事がない。」とハナから相手にしない雰囲気。しかし好ましい企業とそうでない企業の線引きなんてどうやってやるんだろう。鉄道会社は好ましくて、金貸し産業はまあ、しかたなくて,IT関連会社は好ましくない企業とでもいうのだろうか。
どうも今回のお断りはどうも単純に気に入らぬから、自分の好みに合わぬから、という基準だけで判断したように見える。田原総一郎が「今回の話は世代間戦争ですな。」といっていた。面白い見方だ。31歳の横文字会社の社長?知らねえな!

最近もグリーンスタジアム神戸がヤフーBBスタジアムと名前を変えている。2年間の期限で、命名権を買い取ったのである。可能性はほとんどないが発展して、ヤフーブルーウエーブスになったってかまわないと思う。大阪ライブドアバッファローズが誕生したって時代の流れというものだ。

プロ野球球団を広告として考えた場合、年間数十億の金は惜しくない、と考える新興企業はほかにもいそうな気がする。所詮はプロ、金儲けで野球をやっているのだ。スポンサーがつけば、よほど公序良俗に反する企業でない限りよろしいではないか。これを機として経営の苦しい会社は新たな出資会社を募ればいいではないか。
新しい時代と共にある企業が沈み、ほかの企業が出てくるのは仕方のないことである。
球団数を少なくして日本のプロ野球の質をたかめる、というが疑問だ。球団が」むしろ増えるくらいで盛り上がらなければプロ野球の発展は望めない。日本選手権がなくなったらプロ野球の興味は半減する。大阪近鉄がなくなれば大阪の元気がそがれる。

(後記)7月7日にオーナー会議が開かれた。その席で西武ライオンズの堤オーナーが「パリーグでもう一組を合併させる協議が進行している。」と発表し、物議をかもしている。1リーグにして人気のある巨人と一緒にやれば採算が取れる、と考えてのようだが、そうした行為によってプロ野球の人気が離散してしまわないだろうか。企業の経営では縮小均衡で財務体質の改善をはかる、というのは常識だが、人気スポーツのプロ野球でそれが成立するかどうか。

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