私は生命保険があまり好きではない。
なぜといって、たとえば入院時1万円、死亡時2000万とか、3000万とかいったお金を、それほどと感じないからである。そのくらいの金なら何とかなる・・・・。もらう金額に比べて、毎月支払う金額は月々自分が費消する金額にくらべて、結構大きい。
決定的な理由は子どもたちが完全に独立し、妻が亡くなってしまったからである。受取人を誰にするのかでいつも迷ってしまう。
そんなだから会社時代から保険のおばさんとは付き合っていなかったのだが、D生命のKさんは例外である。彼女の話の面白さと、熱心さに惹かれて、保険はほとんどはいらなかったどころか、一部は解約までしたのに、おつき合いだけは続いている。
彼女は会えなかったとき、電話で応対できなかったときなど実にまめにメモをくれるのだが、なんとも言えぬ可愛い文章と絵が魅力。聞けばD生命に入る前に10年ほどコピーライターをやっていた、とのことである。
最近、Kレポートというメールマガジンを送ってくる。「「金融・お金の情報」と「暮らしの情報」の「へ〜そうだったのか」という、ちょっとしたマメ知識を、お忙しい方にも「3分間」でお読みいただけるようにおとどけします。・・・・」とある。
内容は、D生命スタッフが書いたものから抜粋したらしいが、今月のひとつに「依然「水」より安い「ガソリン」価格」というのがあり、面白いと思った。
「総務省の家計調査によるとガソリンの消費量が一番多くなるのが8月で年間の1割を占める。ところがガソリンは値上がり傾向、今年は113円(消費税込みのレギュラー価格 全国石油協会)になってしまった。しかしコンビニで買うミネラルウオーターは1リットルあたり120円(国内系大手メーカー)でガソリンより依然として高い。ガソリンは値上がりしたと言っても10年前に比べれば依然10%ほど安い水準だ。」(要約)
関連するサイトを調べると、ガソリンには石油諸税や消費税がかけられ、価格の約60%が税金である。つまり税抜きのガソリン小売価格は45円くらいらしい。こんなに税金が高いのは日本だけかと、考えたがそうでもない。別のサイトに
「日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツのガソリン1リットルあたりの税込価格は、106円、39円、128円、135円、118円、税金の負担は59円、16円、101円、110円、87円、負担率は56%、41%、79%、81%、74%」
これで見ると日本のガソリン価格や税負担率が高い、というわけではない。ただ税金を差し引いた原価は47円、23円、27円、25円、31円で、資源を持たぬ国の悲しさみたいなものが浮き上がってくる。
逆にミネラルウオーターが高い理由をあげてあるサイトがあった。
1. 原料の水は原価ゼロ。容器代やラベル代、輸送費がかかる。・・・・(でもこれも嘘っぽい。別のサイトにペットボトルの場合1リットル容器の製造原価は7円とあった。ほとんど間接費だの広告費だの・・・・?)
2. ガソリンより高い決定的な要因は、嗜好品としてのブランドイメージ。人気の背景は健康ブームやおいしい水へのこだわり。
3. 海洋深層水の事業家も各地で始まり、製造業者はさらに増えそうだ。高い価格は今後安くなってゆくと見られる。
ようするに、ガソリンは必需品だが、ミネラルウオーターは嗜好品で、なくてもいい商品と考えた方がよさそうだ。嗜好品なら山梨県が、水源確保や森林保護に限定した目的税を検討しているとのことだが、おかしくないなあ、と思ったりする。
ちなみに鉄管で供給し、容器代やラベル代、輸送費がかからない水道水は1トン=1000リットルあたり、東京都の場合、原価は220円だが175円程度で売っている、との情報があった。ま、金がなければこちらで我慢・・・・。Kさん、あるいはD生命レポートの「依然「水」より安い「ガソリン」価格」は誇張?と考えて、私の今日のエッセイのタイトルは表記のようにかえました。
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