シカゴ在住の友人からきたメールに、最近のアメリカの様子が、彼の視点で紹介されていた。そこだけを抜粋すると・・・・・。
「最近は大統領選一色で、イラクの話も自爆テロで沢山死んだりしない限りあまり大きく取り上げられません。それより例の美人でカリスマレデイのマーサスチュアートが実刑判決を受けたこととか、プロバスケットボール選手のレイプ事件の方が大きく取り上げられる国です。日本のニュースはほとんど触れられません。そういえば、この間久々に日本の事をやっているなと思ったら、日本では快眠を得るために枕の形を特注したりアロマが流行っている、というような他愛のないものでした。
大統領選は、今ボストンで民主党全国大会が行われていることもあり、一層です。民主党全国大会にはクリントン夫妻を始めジミーカーターほか歴代の大統領や各州知事ほかが順番に演説、ケリー、ケリーと大変な熱気です。クリントンは今も弁舌さわやかで大変な人気があります。奥さんも次期大統領を狙うつもりか力が入っていました。」
世論なんて勝手なものだなあ、と思う。
いまさら大量破壊兵器所持の理由を無理矢理つけて国連決議なしにイラク侵攻を果たしたことの是非を問おうとは思わない。侵攻がなければイラクの民主化が進まなかった、という独善的な理論も100%否定しようとは思わない。
しかしあの侵攻のころアメリカも日本もイラク問題一色だった。しかし所詮は地球の裏側で行われたこと、長い目で見れば一時のショウでしかなかったのかもしれない。だから喉もとすぎればさっさと忘れる。しかしやられたイラクは大変だ。これからどうやって後始末をつけ、傷ついた人々の心をいやし、四分五裂した国をどうやってまとめあげてゆくかが問題なのだ。
参議院選挙で民主党が大勝した。その岡田党首は、米国民主党大会に出席し、記者会見では「国連が決議すれば日本の自衛隊が参加し、武力行使をすることもありえる。」くらいの発言をした。そして臨時国会の開会式、会期を決める本会議に欠席している。安倍幹事長が「欠席しておいて会期が短いと果たしていえるのか。」・・・そのとおりである。
おりしもケリー氏の人気について、つい先日の世論調査ではケリー49、ブッシュ41で大きくケリー氏がリードしていたが直近の調査では拮抗ないしブッシュがリードしている、と伝えているそうだ。解説者は「だんだんメッキがはげてきたということですよ。」と良い加減に言っていた、本当のところは私たちにはわからない。
ただ岡田氏が帰国早々の質問で「民意は今や明らかであり・・・・」と年金問題を追及しているのをみておやと思った。参院選の時点では確かに明らかだった。小泉政権の年金問題への対応のまずさ、イラク派兵問題などが重なり、くわえて新しく登場した岡田氏にフレッシュな魅力、こういったものが国民をして「小泉no!」とほえさせた。小泉首相の実績から考えれば、驕りから来た一時的現象と言えなくもない。
選挙で負けた自民党も年金問題について、それなりに世論をなだめる対応を考えているようだ。すると反自民のあの民意がずっと続く、とは必ずしも思えないように思う。再来年の衆院選、その間に浮気な世論、それにそれを誘導するマスコミはどう動くか・・・・・そんな見方で情勢を眺めるのも面白い。
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