朝から相当の雨、台風22号が首都圏を直撃するとあって、喫茶店で例の「ローマ人の歴史」を読んでいた私は、昼食も終え2時前には帰宅、おとなしくしていた。6時くらいに台風が一番接近したらしい、雨が相当に激しかった。10日の新聞は(・・・・私の日記に限り、時間が先に飛ぶことあり)台風22号猛威、各地で犠牲者・川や海に転落も、駅や空港・旅行客足止めとセンセーショナルだが、私にはあまり関係ない。
四ツ谷駅近くで土砂崩れが起こり、中央線が一時普通になったこと、台風のすぎた後アパートの住人が火災報知器がなっていると大騒ぎし、各部屋を点検、119に相談したこと、10日の朝、観泉寺にラジオ体操の後、銀杏を拾いに行ったことくらいが関心事。
日記に何を書こう。通信も300回ともなるとタネギレ?
朝刊を見ていると家族会議の欄に「父が老人ホーム入居宣言」とうち、老人の顔の下に「世話かけぬ、安心しろ」、息子の顔の下に「同居考えていたが・・・・」とあった。記事は区切りに息子と父の代表的言い分があり、そのあとに解説が載っている。
息子「老人ホームはたりないらしいけど」
父「それは公的な施設。民間は増えている。」
息子「費用はどうするかな。高いんだろ。」
父「家を売れば、後は貯金で何とかなる。」
息子「正直に言うよ。世間体が気になるんだ。」
父「誰かに気を使って暮らしたくない。」
息子は正直に答えてないな、と感じる。息子はやはり父に家や土地を残して欲しいに決まっている。仮に息子がそうでないとしても、その妻子や実家はそうはゆかない。欲しいというよりも彼らには、老人の無駄と映るに違いない。私が面倒見れば・・・・と考えるのは、自分に有利になるように無意識に考えた末の解決策と見える。申込書まで書いたが「息子夫婦がどうしても反対で」泣く泣くあきらめた女性の話が載っていた。
ところでこの記事に私が注目したのは、私自身もどうしようか、と考えているから。
思うのだけれど、老人は、本当に子達と一緒に暮らしたいか、老人ホームに入りたいかということ。そうではなくて、あくまで一人で生活するとしたら、今の生活で何が不足しているのか、ということ。
私の場合は一人になるのだろうなあ。娘二人は、それぞれ亭主に気を使わねばならぬだろうし、息子の嫁とはうまく行っているが、フィーリングが合うかどうか。この話をしたところ、ガールフレンドから「あなたはお母さんや亡くなった奥さんに大事にされすぎたのよ。」と言われた。しかしガールフレンドともこの先どうなるか分からぬ。
私は、それほど社交的なわけではない。気に入らぬ隣人など口も聞きたくない。顔を見るだけで胃がむかつく。だから老人ホームというのもあまり自信がない。考えてみれば老人ホームは、世話をする方の都合ばかり考えたシステムと思う。小さな部屋におしこめてまとめて面倒見れば効率がいい。老人の立場から見れば・・・・。
あくまで一人を押し通すとすると、心配なのは倒れたとき、緊急の場合など・・・・。在宅のままで、そういったことに気を使ってくれる公的なり民間システムなどがないか、と思う。家の安全についてはホームセキュリテイシステムというのがある。あれの人間版で救急車より相当上のものを望む。本当に身の回りの世話を出来なくなったら困るじゃないか、という向きもあろう。その時はその時で完全介護の老人ホームも止むを得ないが、元気なうちにそんなところに行きたくはない。
銀杏をざるにあける。ずいぶん小さな銀杏が目立つ。しまった、こんなのは食えない。そういえば寺には実のない銀杏が落ちていた。あれは種だけ持ってゆく奴がいるんだ。あのほうが手間かかからぬ、とまた反省。こんなこと考えているようでは、老人ホームはまだまだ先の話さ。
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