「フユザクラ」は別名をコバザクラ(小葉桜)といい、ヤマザクラとマメザクラの雑種と推定されている。樹高は5-7m、染井吉野が14-15年で成木になり10-15mの大木になるのに比べていかにも小さい。枝は繊細、葉も小さく卵形で長さ6,5cm。花は早生種で2-3年生で花が咲く。比較的病気に強い。一重小輪で直径2.5cm、色は白ないし淡紅色。花期は一度目は11-12月、つぼみの3分の1ほどで、一度寒さに会わないとよく咲かない。結実しない。二度目は4月で残りのつぼみ、このときは結実し、種を蒔けば成長する。
寒桜というのは冬桜と名前が似ているため、よく混同されるが淡紅色一重の花が1-2月に1度だけ咲き、冬桜のように変わった咲き方はしない。また別に十月桜というのがあり、2度咲きではあるが、コヒガン(小彼岸)系の桜で10月に開花する。花弁が約17枚と不規則で八重咲のものが多く、色は冬桜より濃いピンク色である。
秋晴れのさわやかな日、高等学校同期の仲間で、群馬県鬼石町にある桜山公園。冬桜が満開、中に混じってもみじも真っ赤に紅葉している。同期のいいところは年齢についてはもう発覚しているということ。「映画館が1000円でしょう。免許証か何かを見せて、窓口に顔を近づけるんだけど、何も言わないの。切符渡すだけよ。失礼しちゃうわ。」女性メンバーの発言、どこが失礼しちゃうのか、分かりますか。
冬桜はきれいだけれど、どうも寂しい桜と感じる。全山咲き誇る、といいながらつぼみの3分の1のせいか、ぱーっとはなやかなところがない。誰かが「春の桜ならドンちゃん騒ぎだけれどどうもそういう気にならない。」と言っていた。散り際が見事と言う桜吹雪は起こらないのだそうだ。寒くなると、ちじこまって枝に張り付くように枯れてゆくのだとか。買ってきたばかりのまだ使い方も覚束かぬカメラで写真を撮る。空が透けて見えそうだ。湯原昌幸という歌手が地元で「冬桜」という演歌を歌っているとか。
頂上から少し降りたところに芝生の適当な広場があったのでそこで早くも昼食。いつもは昼食まで大分汗を流すのにろくに歩いていない。
「なんだかこの登山スタイルが恥ずかしいわ。」「でもこうして芝生の上に横になってのんびりするなんて久しぶりだ。」「そのウーロン茶割り、利いたよ。眠くなった。」「今日はみんなどうやってきたの。」「八高線なんて乗るの初めてでしょう。どっちが前か分からなくて駅員に聞いたのよ、そしたら何て言ったとおもう?車掌のいるところが前ですですって。」「小泉さんの答弁みたいだ。イラクでは自衛隊のいるところが非戦闘地域!」「よくこんなところを見つけたねえ。」「幹事さん、準備いろいろご苦労さん。」陽だまりで、のんびりと・・・・・何となくフユザクラな会話?
休憩をたっぷり取った後、桜山・弁天山ハイキングコースというのを歩いた。桜山をでて、弁天山経由で、八塩温泉までのコース。説明書には1時間41分、5キロのコースとあるがとんでもない、2時間以上かかった。比較的アップダウンの緩やかな尾根道が続く。基本的には杉林だが、時折松や広葉樹も混じる。松ぼっくりにくらべると小さくて貧相な杉ボックリをみつけた。しかしこれでもちゃんと風で飛んできた花粉を受け入れ、やがて種を作る機能を持っているのだと思うといとしい。周囲に若い枝。一杯に穂をつけている。今年はスギ花粉で悩まされるのだろうか。
風がなく、秋の西日が気持ちよい。我々の会の特色は帰りに温泉に入って帰ること、今日も八塩温泉からさらに少し神流川沿いの国道か県道を行ったところにある桜山温泉センターに行き、サッパリした。ただしそこから八高線の児玉に出て、東飯能で西武線に乗り換えて帰るのだから、帰りが9時過ぎになったのは止むをえない。
最後に行けなかった人にアドバイス。そんなに遠くに行かなくても、冬桜は小石川後楽園、神代植物公園、小金井公園でみられるそうですよ。
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