324「インド洋大津波エピソード」(1月7日(晴れ)金曜日)

はやいもので、もう松飾りとも今日でおわかれ。
暮れの26日に起こったスマトラ沖地震とインド洋大津波の被害が広がっている。「死者は15万人を越える」ほどの大災害になった。米国をはじめ各国も支援に乗り出し、国連がその調整役を果たすことになるらしいと報ぜられている。日本も1000人規模の自衛隊派遣を決めるなど、支援を本格化しているとか。
今週の「週間新潮」が津波に呑まれた「人生ドラマ」と銘打って、数々のエピソードを紹介していて興味深かった。いくつか紹介する。

1)災難にあった人たちの流す数々のドラマ
幸せな日々が暗転・・・・本当に運命としかいいようのない飛んだ災難が降りかかったものだ。父、母、弟の3人が一度に亡くなり、一人だけ残された少年の話、新婚旅行で災難にあった新妻から恩師に届いた「年賀状」の話、タイではおそらく最後の家族サービスで長男を失った一等書記官の話、その他いろいろでいづれも同情を禁じえない。

2)外国人で「最大被害」をだした「スウエーデン」のアジアブーム
津波で直接被害をうけたアジアの国を除けば、もっとも多くの犠牲者を出したのはスウエーデンだった。雪に閉ざされたこの国は、アジアブームなのだそうだ。比較的長期に休暇をとる欧米人にとって飛行機代は南ヨーロッパのほうが安いが、宿泊費がアジアの方が安く、値段はあまり変わらないのだそうだ。

3)「津波」がもたらした意外な教訓「海の中は安全だった」
ピピ島を襲った津波は、高さが30mにも達したが、シュノーケリングをしていたツアー客は、大きな波のうねりを感じただけで無事であった、という話。シュノーケリングは海の表面で行うものだから、沖に出ていて水深の深いところにいたため、波しか感じなかった、ということなのだろうか。

4)なぜか「象や野ウサギの死骸がないと報じた「ロイター電」
日本人観光客が8人死亡したと伝えられるスリランカ「ヤラ国立公園」では、野生動物の死骸が発見されていない。ロイター電は「動物が「第六感」を持っているのは間違いない。」と伝える。専門家によれば「実は地震も津波も大量のパルス、つまり電磁波を発生させる事が知られている。動物はこれらを感じる事ができる。」という。

5)「海抜1.8m」モルジブを救った日本の「ODA護岸工事」
モルジブで一番大きなマレ島に死者がでなかったのは奇跡に近い。ここは日本がおよそ70億円のODAを行い、10年かけて東西南北の沿岸の工事をほどこした。設置されたテトラポッドなどの消波ブロックが、波を砕き、そのエネルギーを分散させたらしい。

6)夫と妻「どちらが先に死亡」が大問題にある保険金
普通,天災による事故死は「同時死亡」という扱いになるが、夫婦や家族が、現地で別々に行動していたりすると、死亡時刻が非常に問題になってくる。夫が数秒でも先に死ぬと、妻が受取人と成り、妻の保険金と合わせて妻側の遺族に払われることにある。逆に妻が先に亡くなると夫側の遺族に支払われることになる。この問題は相続でもおこるのではないか。妻が一たん相続してからとした場合とそうでない場合は相続税が大きく違う。

ところで週刊誌の最後のページに昭和35年、日本は安保闘争の華やかな頃、チリ沖地震による津波に襲われた岩手県宮古市の被災現場の写真が乗っている。
5月23日、マグニチュード9.5という地震がチリ南部沖で起こった。17000キロはなれた日本の三陸沿岸や北海道南岸に、5-6メートルの大津波が押し寄せたのは丸一日ちかくかかった後だった。このとき日本全国では死者・行方不明142人、被災世帯数32000、被災者は16万人に及んだ。このときも防波堤が建築中で、完成した部分の蔭に当たる家は流されず、もう少し工事が進捗していればの声が聞かれた。またこの地震を機会に日本をふくむ環太平洋諸国に国際協力による警報組織が整備された。

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