書棚を整理すると、アルバムの多さに辟易する。そこで最近スキャナーを使って、古いアルバムの写真をパソコンに取り込み、CDにして提供する商売を始めた者がいるという。大体1800枚くらい入り、値段は30000円くらいとか。
この正月にプリンターを買い換えた。今度買ったのはキャノンのMP370で、プリンター、スキャナー、コピーの機能をそなえた複合機である。昔はスキャナーで取り込んでも解像度が低くずいぶん写真の質が落ちる、と感じたものだが、そうやって商売する奴がいるのなら良くなっているに違いない。早速、新しいプリンターで古い写真を最高の設定解像度1200dpiでスキャンし、取り込んだところ、なかなかきれいに取り込めた。1枚をデスクトップに使ったが、なかなか楽しい。
ただ取り込むのに1分以上かかる、耐えられる精度までおとすことを考えた。結局300dpi位にすると、キャビネくらいなら十分鑑賞に堪え、しかも取り込み時間も10秒か20秒ですむ事がわかった。このとき普通のL判の1枚あたりの記憶容量は200-300kbというところか。普通CDは500mbくらいだから、1800枚という数字とも対応する。一度作ってしまえば、これからの写真は、デジカメだから、焼付けなしで簡単に整理できる。
私は数年前から、何となく自分から積極的に写真を撮ることを、しなくなっている。しかし友人がくれるものもあり、量は確実に増えており、それらは引き出しに雑然と突っ込んである。学生時代。会社員時代のものも加えると相当の量になる。加えてこの10年の間に父と妻が亡くなった。彼らの残したアルバムも積み上げたままである。
この際、みなパソコンに取り込んで原画は処分してしまおうか、と壮大なことを考えた。目下進行中、あせることはないのんびりやっている。
やりながら写真ってどこまで行っても個人のものだな、と感じる。なくなった妻の写真は、まだ大事だからとっておく気がする。しかし彼女が友人と北海道に旅行に行った写真は、どうだろう。本人が映っているならともかく、そうでなければ私には意味がない。父や母の職場や仲間との写真もある。仲人をしたときの結婚記念写真もある。みんな誰なのだろう。父の出身地広島の親戚の写真も結構ある。原爆にで他界するなどした昔の人、私が知るわけがない。
私自身の写真だって思い出したくないものもある。消したい過去にも似ている。お義理で撮ってもらった写真もある。中国にODA関連で行ったときなど、向こうが気を聞かせて沢山撮ってくれたが、今では昔の話。
その上、父は写真が趣味だった。だから私の子どもの頃の写真など多すぎるくらいにある。それらはアルバムに色あせぬよう、アラビアのりを使ってきれいに貼りつけてあるのだけれど、どうしたものか。サムネイルも沢山ある。過去を振り返りながら真剣に迷っている。
ただやりだして見て気がついたこと。実に整理しやすい。パソコンの中は移動自由、フォルダーは作り放題だから出来るのだ。年代順だって分けなくならべられる。でも作りながら、私が亡くなったら、やっぱり子どもたちはこのCDは捨てるか、そこまで行かなくても書棚の隅に突っ込んでしまうことは間違いない。
過去は結局感傷、重要なのは現在と未来・・・・そういうことだ。でもなかなかよい写真整理術、みなさんも挑戦してみてはいかがですか。
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