334「富山登頂」(1月28日(晴れ)金曜日)

高等学校同期の仲間で、千葉県岩井駅近くにある富山(トミサン)に行った。
岩井海岸には中学校1年のときだったろうか、臨海学校で来た事がある。岩井海岸は富山(トミヤマ)町に属する。富山町は現在隣接6町村と安房7町村合併協議会を設置し、3月末に南房総市として申請する予定である。

朝早く、大失敗をした。幹事の指定した電車に乗ろうと余裕をもって出かけたが、途中でゆで卵をつくろうとガスをつけっぱなしにしたことに気がついた。あわてて戻る。ガスを消し、十分固まった?ゆで卵をリュックにいれ、もう時間がないから自転車で荻窪に行こうとすると、今度は自転車がない!昨日、スポーツクラブに行ったおり、スーパーの自転車置き場に放置したまま歩いて帰ってきてしまった・・・・。まったくボケたもの。

さて、本筋。一行は元きれいどころ4人を加え11人。防寒対策、山道対策怠りなく、りりしい登山姿といいたいところだが、何せ350mの高さ、少々あまく見てラフな服装が目立つのも止むを得ない。富山中学校正門を右に曲がると早くもここの名物水仙畑。1月13日から14日には第7回全国水仙サミットなるものも開催されたとか・・・・。何がサミットなのかはよく知らぬ、富山町のホームページをどうぞ。

伏姫山門・・・・立派な?コンクリート製。登ると八角形の踊り場と伏姫籠穴なる洞窟が見え、中になにやら白い玉が安置されている。これについては曲亭馬琴が1814年、48歳の時に書き始め、28年の歳月をかけて完成させた江戸時代の勧善懲悪小説「南総里見八犬伝」を知っておく必要がある。
下野の国で結城の合戦に敗れた里見義実は、安房に逃れ、やっと一部を領するにいたった。ところが凶作の年に敵将安西影連に攻められ落城寸前になった。望みがなくなって彼は飼い犬八房に「敵将の首を取ったら伏姫の婿にする。」と言うと、最後と決めた夜に八房は影連の生首をくわえて戻ってきた。敵は総崩れとなり、里見方の大勝利、やがて安房一国を治めることになった。義実は八房との約束を守ろうとしなかったが、伏姫は父をいさめ、城を去り八房と共に富山の洞窟にこもって暮らしだす。やがて姫の身を案じた義実主従が探索に来て,銃で八房を倒すが、伏姫は自害する。このとき伏姫のかけていた「仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌」8文字の八つの数珠の球が八方に飛び散る。やがてこの玉を持って生まれた8人の剣士が主君を守るために活躍する・・・・・

伏姫籠穴を見た後、山道。ここにいたってみな少々コースをあまく見たことを反省。350mといっても出発地点が海近くで低いから、高低差はほとんどこの数字に近い。300mの高低差というと高尾山など奥多摩の山でもこのくらいのものは結構ある。それでも汗をふうふうかきながら富山北峰頂上、面白くないことに頂上近くには別ルートを通って工事用の車がきていた・・・・。しかし木製の大きなやぐらの上からの見晴らしは最高。岩井海岸と周辺の町、小さな山が一望。皇太子殿下と妃殿下の登頂記念の石碑がたっている。そういえばずいぶん登山道が整備されていた。
登坂の汗はまさに昼食によって報われる。朝の失敗で、千葉駅であわてて買った弁当だが、いや実にうまい。それにK君の用意してくれた焼酎だの、女性陣のお菓子だの、おいしいオカズだの、こちらは恐縮するそぶりで、人一倍沢山口の中へ・・・。
機関銃のように、しこイワシの調理法だの、女性天皇制の問題だの、朝日とNHKの対立だの、親の介護だの、息子娘だの、老後だの、日本の行く末だの、高校時代の思い出だの、八犬伝だの、ダチョウがスキーをする航空会社の広告だの、次から次へと話題の飛び出る女性陣の元気さに圧倒される。

終って、南峰、尾根をチョロチョロ行けばよく、すぐにつく。頂上手前に打ち捨てられたように観音堂。頂上には鉄塔が立ち見るべきものはない。下りはかなりきついが、ところどころに水仙の畑が広がっている。水仙を踏みつけぬよう入り込んで写真をパチリ、パチリ。福満寺に着いた。あの観音堂に皇太子殿下と妃殿下が参詣し、愛子親王を授かったとか、たまたま時期が一致したのだろうけれど、ここぞと宣伝していた。
ほぼ予定どおり、3時に岩婦温泉伏姫荘着。鉱泉だが疲れた体に心地いい。眼前に小さな岩婦湖がひろがっている。

今日は膝を少し心配したが幸い問題はなかった。終日うらうらと晴れ渡り、風もなく、気持ちのよいハイキング日和。「千葉はなんとなくのんびりしている。」・・・・そう、それがいい。ちなみに昨日から放置をつづけた自転車には1時間100円で、3100円払う羽目となったけど・・・・。

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