うらうらと晴れた日、ガールフレンドのAさんと吉祥寺まで散歩、開店早々の回転寿司屋に入る。一皿105円とはますます有り難い。そればかりではと、500円もする大トロを取る。なかなか脂がのっておいしい。しかし食べながら、天然の大トロならこんな値段で売れるわけがない、と思った。最近は外国輸入の養魚が多いのだときいた。つまり外国で小さなマグロを捕まえ、生簀で日本人好みになるよう脂の多いイワシなどを食わせて太らせ、日本に輸出するのだという。一匹のうちトロとして取れる部分が天然ものだと、2割かそこらだが、こちらは6割から7割とも聞いた。その伝かも知れぬ。
Aさんに回転寿司は何時ごろから始まったの、子どもの頃はなかった、と聞かれて調べた。昭和30年代らしいが詳しくは分からなかった。
その代わり面白いサイトを見つけた。題して回転寿司の裏側・・・。
まずは安さの秘密。
「水産会社が経営している回転寿司は、新鮮なものを原価で手に入れられる。大手回転寿司チェーンは大量一括購入。ほかに海外の安い賃金で加工してそこから購入する、ただし冷凍で輸入するのでそれなりの消毒や薬品(ミョウバン)など入っているでしょう。後はコンベアやロボットを使うから人件費を抑えられる・・・・」
海外でちょん切って薬漬けにして送る・・・・うーん、大丈夫かなあ。
板前はみな上手に握っているがどのくらいで握れるようになるか
「答えはすぐです。簡単に言えばシャリとネタをくっつけるだけなので、そんなに難しくはありません。寿司ロボットも普及しています。ただ、口の中でほぐれるようにちょうど良い握り加減は熟練が必要です。」
昨日まで工事現場で働いていたお兄さんが、握っているのかもしれない・・・。寿司ロボットは15年か20年前どこかのメーカーが「こんなものを作りました。」と見せてくれたことを覚えているから、そう古いことではないと思う。
流れているお寿司はどのくらいで捨てるか。
「2,30分で捨てる、なんて答える店があるが嘘だ、それでは採算がとれない。」
考えてみれば、あのコンベアからお寿司を回収するところは見た事がない。これを知っているのか私の友人は注文のコツを教えてくれた。「流れている寿司ネタをチェックする。ないものを探す。それを板前に握ってもらう。」なるほど・・・・。
ほかにもいろいろ「お店の戦略」が載っている。
「安いものを多く流す。」安いものは原価率が低いのだそうだ。しかし高いもののほうが率は低くても粗利益は大きい気がするが・・・・・。
「フタをかぶせる」衛生上フタをする、というが、その実は寿司が乾かないため。
「本日のおすすめ」として早めに売ってしまう。安く仕入れたものを積極的に販売している、と好意的に考えたいのだが・・・・。
「前日に残ったネタを使う」「前日に残ったシャリを使う」「商品名と違うネタやブレンドしたネタを使う」「流れている寿司を再利用する」・・・・いや、はや、最後は、流れて乾きかけたネタを塩水に浸して、もう一度握り、レーンにもどすもの。見た目はわからないどころか、かえって新鮮にみえるそうだ。
しかし私は一方では考えるのだ。
女性を少ない懐で満足させる有力な方法の一つに回転寿司があると思う。回転寿司は、フランス料理のように値段が高くはないし、焼肉屋のようにセンスを疑われることもない。ラーメン屋のように安っぽくもないし、縄のれんのように小便くさくもない。イタメシのように油がきつすぎて辟易することもない・・・・。
だから、こんな怪しげなことを知っていても、回転寿司に彼女を誘うのは、実は「私の戦略」・・・・みなさんも、採用されては?
註 ご意見をお待ちしています。
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