353「ハナミズキ」(4月27日(晴れ) 水曜日)

もうはやいものでハナミズキが満開の季節を迎えた。
ハナミズキの花は実は花ではない。花序全体をつつんでいる総包片というものだそうだ。花をよく観察すると真ん中に10-20小さな粒のようなものがあることに気づく。あれが本来の花で、よく見ると雄シベも雌シベも確かに見える。
美しいが桜のようなもろさを感じない花だと思う。本物の花ではないからなのかも知れぬ。派手さはないが、もくもくと力強く成長している感じである。

ガールフレンドのAさんが昨年家を新築し、ハナミズキの小さな苗木を買ってきて植えたがどうやら枯れてしまったらしい。ウエッブによると秋にとった実の肉を除き、湿った砂の中で保存して翌年3月中旬に播く、挿し木は生育が悪く効果的ではない、とあった。植木屋で買ったものが根付くかどうかはみつからなかった。

本来は米国東海岸からメキシコにかけて分布する。バージニア州、ノースカロライナ州の州花であるとか・・・・。英名はFlowering Dogwoodなどと少々色気のない、情けない名前になっている。ウエッブで調べると「肉を焼くときにさす串をこの枝から作ったから」という説と「樹皮を犬の蚤退治に使ったから。」と二つの説がでていた。日本名の花水木というのは花がきれいで樹液が多いところからきたそうだ。
1912年に当時の東京市長尾崎行雄が、ワシントンのポトマック湖畔に桜を贈り、その返礼に東京に贈られた「日米親善の木」として知られている。最初は植物園に植えられる程度だったが最近は国民的な花?になっている。

そういえば一青窈(ひととよう)という台湾系の可愛い歌手が同じ名前の歌を歌っている。昨年リリースし、最近かなり人気になっているとか。ウエッブで調べると、曲だけが流れてきて、ご希望の方はダウンロードしてください、と出てくる。
「空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと どうかきてほしい 水際まできてほしい つぼみをあげよう 庭のハナミズキ・・・・」

ミズキ科で、日本に古来からあるヤマボウシと同様の種族である。ヤマボウシはヤマグワともいい、立川の昭和記念公園に行ったときに沢山みた。そのときは逆に「ハナミズキに似ている。」と思った。白いハナミズキより大きめの4弁の花をつけていた。ハナミズキより1ヶ月くらい遅れて咲くらしい。ハナミズキの実は食べられぬが、こちらは甘酸っぱく果実酒に適する、とあった。
我が家のものは正確にはベニハナハナミズキ。アメリカから贈られてきたハナミズキは最初は白いものが40本だったが、2年後に12本、このベニハナが送られてきたとか。先端がピンク色になった花を一杯につけている。こちらも秋になれば赤い実をつけるとあるが、私は気づいていない。花はそれなりに楽しむが、夏になるとうっとうしく、毎年、二階のテラスから植木バサミをのばして先端を切りそろえるのを常としている。

そういえばいつもラジオ体操をする妙正寺公園には白いハナミズキが1本、ベニハナが2本あり、満開である。今日行くと見知らぬおじさんに呼び止められた。「ハナミズキの写真を撮ったら君が写っていたからあげるよ。」歯を食いしばって、この世の終わりみたいな顔で中国体操をしている私が映っていた。ほのぼのとうれしくなった。

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