自民党は郵政法案に反対した全議員の選挙区に対抗馬を立てようとしている。
広島6区、反対派の急先鋒、亀井静香氏の選挙区にあのライブドアの社長堀江氏が無所属で立つことになった。無所属でたつのは、自民党との会談で「自民党から立つにはライブドア社長をやめてくれ。」と要請され、断ったからだそうだ。
「彼もしょうのない奴だ、落ちてしまえばいい。」「あの人は何をやりたいのかねえ。」「まじめにやる気があるの。選挙民をバカにしている。」「刺客なんでしょ、でも自民党じゃないから忍者?」「オカネがあれば何でもやっていいってもんじゃない。」
いろいろ世間はうるさい。確かにこの人の立候補は違和感を感じさせる。
けれど私はこの事件は、選挙や議員のありかたを問いかけているように見える。
第一は国会議員は専業でなければいけないのか。社長や、タレントや、弁護士や、医者や、そんな人たちが選ばれるとき、本業とのかかわりをどう考えるべきか。また本業優先で国会議員の仕事はアルバイトくらいに考えてもいいのか。
「片手間で出来るほどの仕事じゃありません。」といきり立つ向きもいるようだが、大臣にならない限り、法的に兼業は認められているのだそうだ。
本来政治は、でたい人は誰でも参加できるのがスジで、今のように主流であるサラリーマンはとんでもない、新しい候補は高級官僚、市会議員や落選組、医者、弁護士など自由業者に限定されている様子に見えるのはおかしい、とも言える。
ただ兼業者は、本来は参議院で出馬すべきなのかもしれぬ。参議院はどうも日本の場合、役割がはっきりしない。貴族や金持ちで参議院を形成するなら言ってみれば国のスポンサーの意見を聞く、ということで意味もあろうが・・・・。参議院は衆議院のご意見番、時々チェック屋と考えるなら片手間代議士にはうってつけと思うからだ。
第二は有権者は、議員を日本のために選ぶべきか、あるいは自分や自分の地域、属している団体のために選ぶべきか。同時に選ばれる方は選んだ人たちに何の責任も負わないでいいか、つまり地元に利益還元など考えないでいいのか?
今度の郵政問題も本質的にはそこのような気がする。理由をあげるけれど、反対派の言っていること結局郵政関係者への利益誘導ではないか、とうつる。ホリエモンが通ったからと言って広島6区に利益があるとは思えない。旧来の政治手法との差ははっきりしすぎている。しかしそれでも票を入れようとする人がいるならそれはそれでいい。
最後に私はホリエモンは通っても通らなくてもいいと思っている。多分ホリエモン自身もそうだろう。落ちたってライブドアの宣伝と考えれば安いものだ。
しかしどうも当選するんじゃないか、という気がする。当選までしないまでも相当票を集めるんじゃないか、と思う。「小泉さんの改革を止めてはならないと考え、郵政民営化に反対した亀井さんのでる広島6区から出ることにしました。」・・・・・スジは通っている。テレビを回すと、静岡7区の様子をやっていた。方や反対派で無所属出馬の元外務省官僚、方や刺客の財務省官僚女性候補、ともに東大卒エリート、しかし相手を非難するばかりで論理性、説得性、どちらにもないように感じられた。その点ホリエモンは明快で、こちらをその気にさせる説得力もあるように思う。「僕が出ればこれから政治に関心のなかった若い人が関心を持つ。」という言い方もうなづかせる。政治をプロがやらなければいけないなんて誰が決めた、素人がオカメハチモクでやったっていいじゃないか、そんな風に考える浮動票は案外多いのではないか。
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