生協(コープとうきょう)への注文を、私は、インターネットのホームページを通じて行っている。最近改定されたが、余りに使いにくいので、日ごろの不満とあわせて文句のメールを送りつけた。きつく書いたせいか、A4、1枚にきれいに返事をよこした。
「インターネットは注文画面の件では迷惑をかけているが、今、検討・研究を薦めている。酒の申し込みがしにくい点については、別会社に委託して届けているため、3000円以上で注文して欲しい。ホームページ問い合わせ画面に氏名・電話を記入してもらうのは会員以外も書くからである。」
それはそれで一応納得するけれども、生協というシステム自体脱皮しなければならない時期に来ているように思う。
私の生協での利用金額は、極端に少ない。
野菜や肉は、スーパーやコンビニの方が一般的には安い。品がよい時も多い。買いに行くのは面倒に思う人もあるだろうが、私はリタイアの身で、足腰はまだまだいける、買い物は一種のレクリエーションくらいに思える。生協に注文するのは卵、豆腐、牛乳、ヨーグルト、納豆、米、水等々。卵は新鮮であたりはずれがない。米、水は持ち運びが大変だからだ。酒も注文したいが、3000円以上だの、銘柄が限定されていたりするから、わざわざ車でスーパーに買出しにいったりする。
それならなぜ利用しているかというと、一部の商品のほかは、もっと歳をとって買い物にゆけなくなったときのことを考えるからである。
基本的に生協という業態を考えてみると、食料品・日用雑貨を販売する機関以上のものでも以下のものでもありえない。するとスーパーやコンビニとの競合はどうやっても避けられない。もちろん他の生協との競合もある。その中でどう生き残ってゆくか。
生協の強みも弱みも、宅配にあるように思う。どうしても、配達費用がかかるから大量・店先販売システムに比べれば、値が少々高くなるのはやむをえない。しかし世の中には買い物に行けないお年よりもいる、時間がない主婦もいる、面倒くさい、届けろと息巻く金持ちもいる、そういう人たちにとって宅配はありがたい。
とすれば、そちらに特化して商売を拡げるべきではないだろうか。もちろん消費者に安心して貰える商品を届ける、という従来の精神は崩す必要はない。それも重要なウリである。しかし流通について、もう少し消費者の立場に立って考えるべきだ。
酒屋への委託販売なんて、そんな不便なことでは困る。配達料を取ってでもお客様のニーズにこたえるのがスジではないだろうか。
翌週配達、ものによっては翌々週配達、などというのも問題だ。1週間もたつとこちらは何を注文したか忘れてしまう。ピザの宅配を見ろ、そこまで行かなくても進歩的な八百屋やコンビニを見ろ、朝、電話で注文を受け付けて、その日のうちに届けるくらいのことは平気でやっている。
時代は変わってきている。
生協なるシステムが戦後盛んになった背景には、消費者が安く安全な品物を獲得しよう、とい思いがあったと聞く。その精神は重要だ。しかし現在では、老人や若年層など需要家の変化、個人志向の徹底などの状況の変化、電子システムの伸展、スーパーなど競合業態の進化、環境問題への対応などいろいろ変わってきている。
周囲の状況の変化に対応して、生協も個人宅配を広げるなど苦労はしているようだ。しかしまだまだ多くの、小泉さん流で言えば「構造改革」を、求められているのではないだろうか。
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