「ライブドア家宅捜査」のニュースは、昨晩流れたので予想はしていた。
私も、値上がりを期待して500円台半ばで買い、わずかだがこの会社の株を持っている。
9時に市場があく。パソコンを眺めるが予想通り値がつかない。のみならず恐れをなしたが日経平均が200円を超す大幅安。昨日に続いての暴落である。
仕方がない、とあきらめて日常の用事をし、荻窪のスポーツクラブに出かけ、昼ごろ証券会社を覗いてみると日経平均が戻していたので一安心。ところが夕方パソコンを覗くと460円の大幅安で、この一年では最大という下げ。ライブドアは、最後にストップ安、80万株くらい比例配分で売買が成立したが、2億株も売り残を残している。
これがざっ今日の「ドラマチック」な1日。
昨日の平和で得意な一時が暗転。全く一寸先は闇、明日はどうなることやら・・・・。
でもこういったことはわが身には降りかからなかっただけで過去にもずいぶん起こっている。友人の失敗した山一證券、光通信、昨年は西武鉄道、最近では建築疑惑のHUSERや日本ERIはどうなったのだろう。
しかし私個人のことはさておき、考えさせられるのは「一寸先は闇」ということ。そして必ずしも悪意が明確にあったわけでなくても、流れに巻き込まれると人間どうなるか分からない、ということ。
おりから国会でHUSER小嶋社長の証人喚問が行われている。
もちろん被害者の気持ちは分かる、HUSERや日本ERIが問題であったのも分かる。
しかしながら小嶋社長が本当に悪人であったか、ということになると私にはわからない。
当初から違法建築を意識して売っていた、とはいえまい。問題があることが分かってから、幾つかのマンションを売り渡していたではないか、と責め立てられる。確かに分かった時点ですぐにやめなければいけなかったのだ。しかしそう非難する人に「あなたならやめていたか。」と尋ねたくもなる。検査や許可はすべて下りているのである。「今のうちに・・・」とか「まあ、いいだろう」くらいの気持ちが働かないか。食い物だって、衣服だってちょっとした「産地偽装」やら「成分偽装」やら、ひどいのは「賞味期限偽装」・・・・・結構ありそうだ。騒ぎ立てられて幾分かは改善されるのだけれど、大抵の人間はそんなに正義感ではない!
今回のライブドア問題もその気がしないではない。
堀江氏は、経理のことは分からず税理士で取締役の宮内氏にまかせていたようだ。問題となっているのは風説の流布や粉飾決算によって株価をつりあげた、そして不当な利益を得た、ということらしい。しかし素人であるからよくは分からないが、宮内氏が風説は問題とならない、と判断したくらい微妙なもの、決算は監査法人がチェックしている。するとまさに彼にとっては「寝耳に水」・・・しかし、東京地検は振り上げたこぶしを収めるわけには行くまいから、無理やり悪者に仕立てるか・・・などと考えたくもなる。
人間万事塞翁が馬・・・・・。
これらの問題は今後どのような方向に流れてゆくのだろう。
もちろん欠陥マンションを買った人々、株で大損した人、みんな一寸先は闇とあらためて感じているに違いない。
後記(1月25日)
堀江社長はじめ幹部が逮捕され、ライブドアは新しい社長人事を発表した。あれから株式市場は大混乱、ライブドアは値がつかないのみならず、ほかの株も大きく下げた。しかしどうやら悪材料で尽くしの感じもする。
事件そのものは、今後の進展をみなければ成らない。しかし株式分割で株価をつりあげようと考えない経営者はいまどきいないだろうし、それ自体はルール違反ではなく、むしろ株式市場の活性化のために推奨されていたものだ。百株に分割は非常識というなら、1円の資本金で株式会社ができるなどと非常識なことを薦めるな!投資会社を通してあらかじめ買収済みだったものを、買収すると言った事が、風説の流布なら、似たようなケースが多くありそうだ。粉飾決算というがあそこはちゃんとした監査法人がチェックした会社であるし、ナンバー2の宮内容疑者は税理士だ。それらを考えると検察ファッショと疑いたくもなる。聞いたところでは検察幹部が「見通しが甘かった」と言ったとか。世界市場にまで影響を及ぼすとは考えなかったのであろう。しかしほっておけば非難は当の検察にむけられるかもしれない、と感じ、無理やり早期の逮捕に繋げたのか。
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