455「あの領収書はどこへ行った?」(5月8日(月)曇り)

ゴールデンウイークが開け、働き蜂はみなもとの場所に戻って行ったよう・・・・。
アパートに大分空き室ができて、募集要項を作らねばならぬことになった。部屋の図面を用意しなければならぬ。また業者からアパートにアスベストを使っているか否か、古い建物について、今まで耐震診断を受けた事があるかどうか、聞いてきた。両方ともアパート契約の際に顧客に説明しなければならぬことになったらしい。

こういう問題について書類をきちんと保存していることを前提になる。これを一番激しく要求するのが税務署だろうけれども・・・・・。しかも正常なかなり事務能力のある人間が存在し、機能している前提となっている。考えて見ればわかるけれど、一般家庭ではなかなか難しい時も多い。
書類の整理の問題を少し考えてみたい。

家庭で一番大事なものは・・・書類ではないが実印と銀行印。ほぼ同時に登記簿など不動産関係書類。銀行預金通帳など債権書類。カード。しかもこれらは普通には所在すらわからないようにしておかねばならぬから大変だ。そのほかにもいろいろある。

亡くなった父は物の整理の良くできる人だった。
引き出しの中は細かく実にきれいに整理されていた。使わなくなった道具は一つ一つ縄でしばったりして戸棚にきちんと保管されていた。一番驚いたのはファイルキャビネットの多さだった。棚ごとに領収書、文房具、学校の名簿、株式書類、銀行関係書類、写真、新聞の切抜き等、実によく分類してしまってあった。本棚にはファイルがずらっと並んでいた。あけてみると電気製品の使用説明書、保証書などであった。最近はパソコン、携帯電話な昔はなかった機器もあり、保管は大切である。
そういえば今回アパートの資料つくりで必要となった設計図もでてきた。一番古いものは昭和49年だから、よくあったものと感心。
この設計図保管問題は一般住宅でもあてはまる。不動産の登記をするかどうかは、勝手である。しなくても税務署は航空写真のデータなどをもとに「お宅、新築したでしょう。」といつかやってくる。しかし建築後何年かたって登記しようと思うと書類がそろわぬ。

横道にそれたが、加えて資料は整理しておくだけではダメだ。きっちり対応し、証拠を残しておかねばならぬ書類もある。まごまごしていると悪者にされる。しかも必要なときにさっと取り出さなければならぬ資料も多い。さらに少し取っておくが、所有株式の決算報告などのように、ある時期を経たら棄てるべき書類もある。使わなくなった電気製品などにもあてはまる。いっぱいになった預金通帳はみなさん、どうしていますか。とにかくこれらができないとゴミの山を築いたりする。

父は最期に「銀行関係の書類は・・・・・、実印は象牙で作ったものでスミが欠けている。それは・・・・・」などと細かに言い残した。そしてそれが終ると自分の役目が終ったかのように静かになった。几帳面ゆえにしっかり対応できたのだろう。

資料は、収集・整理・保管・対応、さらにいろいろな角度から検討し、その対処方法が、頭にきちんと入っていなければならない。
それができないと、税務署から怒られたりする、通帳がなくて大騒ぎをしたりする、カミサンがいれば尻尾を握られてギュウギュウやられる・・・・。しかもこれにパスワードや暗証番号など加わるともう頭の中は大混乱。現代とは実に住みにくい世の中、と実感する。幸い私はまだボケていないようだ。しかし少しでもボケの症状がでてきて、独り者であることを考えると心配で仕方がない。

父のことを少しは見習おうと考えていろいろ工夫をしているのだけれど、なかなかうまく行かぬ。どなたかいい対策があったら教えてくれませんか。

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