456「ベサメムーチョ」(5月14日(日)曇り)

トリオ・ロス・パンチョスのCDを買ってきた。
朝ラジオでスペイン語の基礎コースを聞いているけれど、合間に最近このグループの歌を紹介していたので、懐かしくなって買ってきた。

解説によると1944年にニューヨークで結成されたグループ。
メキシコ男性3人組であるが、メンバー3人のうちアルフレッド・ヒルとチューチョ・ナバロは不変だが、他の一人は次々入れ替わり、その中にはボリビア人やプエルト・リコ人などもいたという。
面白いことにこのグループはアメリカではたいした成功を収めなかったが、1959年12月の来日をきっかけに日本で爆発的にヒットした。

来日した頃、1959年に皇太子妃のご結婚があり、これを機にテレビが一気に普及した。「ザ・ヒットパレード」がスタートし、第1回日本レコード大賞が水原弘の「黒い花びら」に与えられた。1960年は安保改定阻止騒動で日本中がゆれた。ダッコちゃん人形が流行し、食品のインスタント化時代に突入し、ダークダックスがソ連公演を行った。そして1961年「私め」がめでたく大学に入学した。

ベサメムーチョ(=うんとキスして・・・)を大学に入ってから、どこかの喫茶店でどこかの大学の女性と聞いた。どうしてあんなに甘い高い声がでるのだろう。ギターの音色も素晴らしい。うす暗い席で歌詞につられて、その気分になりかけたら、件の女性から思い切り足をふんずけられた・・・・。

パンチョスというのはアメリカ人に最も馴染み深い中南米系の名前とのこと。日本人だったら「トリオ・ロス・イチローズ」「トリオ・ロス・タローズ」・・・・実はこれは知らなかった。パンチョはポンチョの親類くらいに思っていた。

解説に続いて歌詞がついていた。スペイン語部分はやけに小さいので拡大コピーする。辞書を片手に挑戦するがなかなか難しい。
しかしまあ、外国の歌のタイトルをなぜちゃんとした日本語に訳さないのだろう。みな原文のままカタカナにしてタイトルにしている。
キエレメムーチョ=うんと私を愛して・・・・、キサス・キサス・キサス=多分、多分、多分、ラ・マラゲーニャ=マラガの女、ソラメンテ・ウナ・ベス=たった一度だけ、ラ・クカラッチャ=ゴキブリちゃん
この方がよくない?え、これじゃムードがでないかなあ・・・・?

CDをかけてみる。思いのほか音がよくない。歌詞カードの最後に「録音が古いため一部お聞き苦しい点があることをご了承ください。」とあった。
そういえばCDなるものが出始めたのもあれから少し後だったなあ。

トリオ・ロス・パンチョスは私にはあまり人には言えない青春の思い出を感じさせる歌。でもそんな思い出って、皆さんにもあるんでしょう。ただ「現状を鑑み」胸のうちにしまっているだけで・・・・・・ああ、あの娘と一緒になっていたらなあ、あの娘はいまごろどうなっているんだろう、なんて。

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