469「平均寿命と健康寿命」(6月22日(木)曇り)

人は、病院に入って寝たきりになってから、どのくらい生きていられるものなのだろう。点滴さえしていればいつまでも、とは言うが、実際には体力も気力も弱るから無理な話なのだろう。誰かが、平均3年といっていた。
ウエブで調べてみると、わが国の男性の平均寿命は78.4歳、女性は85.3歳であるが、健康寿命は男性72,3歳、女性77.7歳ということであった。両者の差は男性で6.1歳、女性で7.6歳である。この間は「生きているけれど健康ではない状態」、端的に言えば何らかの状態で床に伏せている状態であるという。医学的には「最終臥床期間」というのだそうだ。3年はこの中での最後の期間に当たるのであろうか。

夜9時過ぎに、次女から電話がかかってきた。
「おばあちゃん、よくてもう2,3週間なんだって。胆嚢からもう胆汁が出なくなってしまったんだって。それ、知らせようと思って。あ、この話、病院で言わないでね。」
とうとくるべきものが来たか、と思った。
義母の話である。娘にとっては大切なおばあちゃんである。妻が亡くなった後、娘は義母に何かと助言を求め、精神的なささえとなっていたようだ。

時期を失してはいけないと病院に行く。
義母は88歳くらいだろうか。点滴だけの長い闘病生活ですっかり変わってしまった。骨と皮ばかりになり、義歯にした口だけが妙に目立つ。単語一つを口に出すのに苦労している。それでも今日は目覚めていて、うれしそうだった。孫の話になるとみんな良くやっている、良く来てくれる、と言っているようだった。

思い出すと、私の周囲はずいぶん死んじまったなあ。
父、母、義父、妻、叔父、叔母・・・・・・。人の生死は20-30年のスパンで見ると良く分かる。生々流転・・・・・。私の上の世代で、まだ残っているのは義母だけ。
ところで、正直に言うと、私はそれ相応の同情をしてみせるが、義母は妻が亡くなってしまった現在、それほどのものか自分にも分からぬ。
それより後20年もすれば私もこのようになるのではないか、と不安になる。人は・・・・ホンネはどこまで行っても自己中心的である。

冒頭の話に関連し、国は21世紀の国民健康づくり運動として「健康日本21」が提唱している。そして壮年死亡の減少、QOL(クオリテイ・オブ・ライフ)の向上が揚げられている。QOLを高い状態で維持するために、若年期からの、健康に対しての極めの細かい心がけが説かれている。具体的には以下の健康習慣である。
バランスのとれた栄養、運動習慣、太らないこと、ストレスのない生活、タバコをすわない・・・・。
老後の病気といえば、大半が脳血管疾患、心疾患、悪性新生物(がん)などの生活習慣病や、骨粗しょう症からくる骨折などである。これらの対策の中には高齢になって初めて有効な健康習慣もあるようだ。これらを実践して高齢者は脳機能の老化を防ぎ、さらに精神的な健康度を増す事ができるという。私も頑張らねば・・・・。

後記  ありがたいことに、この歳になると区が行う誕生日検診を無料で受けられる。会社で別に人間ドック検診は受けているけれど、バリウム試験はなく血液、尿中心の検査だから問題なかろう、と近くの病院に出かけていった。その結果「血圧正常、体重正常、他も全部正常、悪いところはありません。これでは検診の成果が出ませんね。」といわれた。結構ではあるがこれがいつまで続くか・・・・。

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