朝のTVは、音楽か自然の風景でも流れれば、と思うがサッカー、サッカー。そんな日ばかり続いた。しかしとうとうPK合戦でイタリアがフランスを下し、今優勝をきめた。
サッカーというのは見ていてそんなに面白いスポーツとは思わない。オフサイドも正確にはわからぬ私・・・・・つい相手のゴールにいれればいいだけじゃないか、と思ってしまう。それでも終ってみればなんだか懐かしい。
あの人気者のジダンが、イタリア戦で頭突きをくらわせ退場処分を受けた。一部の人からは「ジダンに失望した。紳士的な人と思っていいた。」
しかしサッカーというのはもともとがワイルドなスポーツ。
「審判にルール違反と認定され、カードを貰っていけない。しかし限りなくグレーな範囲で相手を出し抜かなければならない。」これが選手に求められる基本的スタンスである、といつか聞いた。ジダンも、審判がみていないと考えたのかもしれない。
サッカーの起原をウエブサイトで調べると、最近までイングランド説が一般的だった。8世紀頃、戦争で勝利すると敵国の将軍の首を切り取り、その首を蹴って勝利を祝った事が始まりでる。それが、国内の一般大衆にもモッブゲームという「祭り」に形をかえ、広まった。王妃が将軍の首にみたてた玉(ボール)を城から投げつけ、民衆がいっせいに隣町の門(ゴール)へ競いあっ蹴りあうものだった。時間も人数も制限はなかった。
もっとも最近は中国の伝統文化である「蹴鞠」が起原であるという説が有力になっている。前漢時代、長方形のピッチを使い、蹴鞠がおこなわれた。唐の時代に盛んになった。それが日本にも輸入され、日本書紀には中大兄皇子と藤原鎌足が遊んだ記録があるとか。
今回の優勝はTVで観戦したようにイタリア、1982年のスペイン大会以来の優勝である。FIFAのワールドサッカーは1930年にウルグアイで第1回大会が開催されて以来、4年ごとに行われている。オリンピックには1908年のロンドン大会で初めて登場しているから大分遅い。イタリアは、最初のころムッソリーニが力を入れ2回ほど優勝しているから、今回は4度目の優勝だそうだ。
ところで我が日本。初めて国際試合をしたのは1917年5月、中国と行い0-5で敗れた。なにしろ、対戦相手がコーナーキックをヘデイングでシュートするのを見て、初めてその技術を知ったというから当然の結果。続く第2戦でフィリピンと行い2-15という歴史的な敗戦を喫し、日本からやってきた観衆から非難の声が上がった。
蹴鞠時代やこの大敗時代から考えれば、よくぞここまで進歩したもの。
戦後、日本のサッカー熱が盛んになったのは、1964東京オリンピックのころで、このときはベスト8に進んだ。68年のメキシコ大会ではフランスに勝つなどして銅メダルを獲得。日本中が沸いたが、その後低迷期を迎えた。2000年シドニー大会では決勝トーナメントに進んだものの、準々決勝でアメリカにPK戦で負けた。
93年にJリーグが出来て、プロサッカー熱が盛んになった。FIFAには56年復帰したが、ずっと地区予選落ち。98年フランス大会でようやく出場。前回の2002年韓国・日本大会で、ドルシエ監督のもと、決勝トーナメントまで進んだか、トルコにあえなく1−0で敗戦、嘆いたものだったが、今回はそれ以下の成績に終った。
素人には、日本の弱さはまず体力差。歴史や今回のジダン事件を見てもフィールドの格闘技という感じだ。技量的にはミドルシュートを入れる技術などが今一歩に感じがした。外国の強いチームの試合を見ると、あんな遠くからと思うシュートがよく入る。しかし考えてみれば、日本は競技人口もまだまだ少なく致し方ないところか。
さて日本は着せ替え人形みたいに外人監督を替えて再起を図るとか。ま、4年後を楽しみにしましょう。
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