「北朝鮮のミサイル問題はどうするんだい。」「6カ国の中で軍隊を持っていないのは日本だけだよ。それがあそこまで強気でいいのかい。」「国際社会で孤立してしまわないか。」「ミサイルを海に向けて撃つのは禁止されていないそうだね。」「インドがベンガル湾に向けて撃ったが誰も抗議しない。」「そこは北朝鮮にしてみればいいたくなるよな、大国は良くておれたちはいけない!」「この調子だと、日本はまた少しナショナリズムが台頭してきそうだな。」「攻撃される前に相手をたたく、なんて議論は行きすぎだよ。」「あれは言い方がわるかったのさ。」
最初は、我々もなかなか高級な議論をするのである。しかし焼酎のオンザロックが回ってくると、だんだんレベルダウン・・・・。
「巨人はどうしてああ良く負けるのだろう。」「イ・スン・ヨクは打撃はいいけれど、守備のセンスはないなあ。」「あの春先強かったのはナンなんだ。」「あれが異常だったんだよ。」「打てそうなバッターがいないものな。」
「ジダンが頭突きを食らわせて問題になったね。」「サッカーというのはもともとワイルドなものなのさ。」
そして次第しだいにテーマは健康の話に移ってゆく。
「お茶に味の素が入っていることを知っているか。」「そうなんだ。誰かが、俺は天然のお茶を飲ませるんだ、と作ったが、うまくなくて売れなかったそうだ。」「実際、味の素はうまいからなあ。醤油にあれをドバッといれて、なんでもつけて食べる奴がいる。」「東南アジアの料理屋じゃ、とにかくどんぶりに山ほど用意して手づかみでいれたりするものなあ。」「筋萎縮性側策硬化症のなっちまうぞ。」「何だ、それは・・・・」すると大向こうから「チン萎縮症ならもうかかっているぞ。」・・・・・・・。
「おい、A、おまえ、ここを引っ込めなけりゃ、だめだよ。」B君がA君の突き出た腹をぽんとたたく。「これでも減ったんだぞ。最近は水中エアロビをやっている。おばさんたちと一緒にやるのだがなかなか楽しい。その上インストラクターのお姉さんから、最近しまってきましたね、といわれた。」また、大向こうから声あり。「もう三途の川を渡る訓練をしているのか。」
「片足を20センチほどあげて立っていられるかい。それで5分立てれば立派なものだそうだ。」早速C君が挑戦した。「結構長く続くじゃないか。」30台半ばで会社を辞めて悠々自適を決め込んでいるのに、体力は大したもの、とみなびっくり。
「しかし最近は元気がなくなったなあ。もう押し倒してなんて、1週間に1度できればいい方だ。」と件のC君。「それは凄い。60台半ばで週1回は立派なもんだ。」「君なんかどうだい。我が方のように古びたカミサンでなく恋人なんだから・・・・」「こっちが良くっても向こうが望まんよ。」「昔は女性というと胸がときめいたが、最近じゃ怖いよ。」この席に女性がいなくてよかった・・・・・。
「月の〜、砂漠を〜はーるばると〜・・・・。」D君が突然カラオケを始める。誰も聞いていない。少々雑音がするくらいに思っている。しかし何を歌おうとカラスの勝手!
「雨 さんさんとこの身に落ちて わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして 人は哀しいものですね・・・・」美空ひばりである。もういいよ。君は男だろう。
それでも時として世のため、人のためになるような議論がでるから立派か。
「皆さんよければの話なのだが、同窓会で奨学金を集めようと出そうと思っている。その発起人を誰にしたらいいだろう。」在校生の中には親がリストラにあって経済的に困っている生徒もいるらしい。「同期で一部上場企業の社長になった男が3人いる。そいつらだと影響力が大きいだろう。」「そんなことより君なんかどうだ。」「万馬券をあてたB氏です、とか言ってかい。」
我ら高校同期、みな64−65歳、もう1割が他界したとか。新宿の小田急裏の小さなスナック、出席者は8人、あれからも50年、いろいろな人生があるものである。
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