時々思うのだけれど、自分はなんて幸せなんだろう。この世は何て楽しいのだろう。
なるほどカミサンは亡くなってしまった。子達は独立して、犬まで死んでしまったから完全にひとり、倒れたらどうなるのだろう、などとは心配する。それでも健康で、好奇心を維持でき、時間と少しばかりの資力にも恵まれ、1年に2回も海外旅行ができるなんて・・・・・。
友人とヴェトナム旅行に行ってきた。
別の小学校時代の友人は、ヴェトナムに滞在していたことがあり、ハノイとハロン湾が言い、と言っていたけれど、そちらは何か国際会議かあるらしく宿がとれない。仕方なくホーチミン、昔のサイゴンと中部のフエ、ホアヒンにわずかに4泊。パック旅行と言うのは夜行き、朝帰りでごまかすから実質3.5日くらいなのだが、それでも十分楽しかった。
ヴェトナムは、共産主義の国である。フランスをデイエンビエンフーでとっちめて追い出し、アメリカもテト攻勢などでやっつけて追い出し、自分たちの国を作った。しかし政治の目的は、平和な繁栄した社会の実現であることに変わりはない。その意味では人間の欲を無視した純粋な共産主義はうまくいかない、資本主義の方がよさそうとは、ここ30年くらいの世界の見方。ヴェトナム政府もそのことは十分に分かっているようで、体制を維持しながら実態としては資本主義を志向する・・・・つまり現在の中国的な動きをしているように見える。それでもまだまだ発展途上で、物価と賃金は低く、消費はそれほどで大きくなく、所得格差はとんでもなく大きいように見えた。ガイドの報酬は1日2800円というし、フエの町では両足のない老人が物乞いをしていた。
ただ、我々旅行者は素晴らしい日を過ごせる。地元では超一流のホテル、十分なアテンド、超高級料理店での食事・・・・素晴らしい。観光スポットもそれなりに充実してきている。ことにフエとホアヒンは、町全体が世界遺産に登録されて以来施設が整備され、受け入れ態勢が整ってきている。お国柄、フランスからの観光客が一番多いが、中国、オーストラリア、日本などからの観光客が目立って増えているらしい。
初日はホーチミン。市内観光は当然だが、別にミトーのメコンデルタ観光を楽しんだ。車で市内から2時間近くかけてミトー市にゆき、渡し舟でメコン川に中に浮かぶ小島に渡る。そこでお土産屋などによりながら、ジャングルツアーもどきを楽しむ。
二日目の古都フエはグエン朝の墓、宮殿などを観光した。1802年に始まったグエン朝はフランスの植民地となりながらも存続し、1945年にホー・チ・ミンがヴェトナム民主共和国の独立宣言を行って終焉を迎えた。この王朝の歴代皇帝の廟、あるいはヴェトナム戦争で大分破壊されたもののその宮殿などが観光対象。変わり行く町並みの散歩も楽しい。
ホアヒンは、トウボン川のほとりに人家が集まった小さな港町。マーケットのような小さな店と木造の家がたたずむ素朴な街は、とてもかって世界各地から人や商船が集まり、日本人街などの外国人町まであったとはとても想像できない。その跡やそれに関する資料館などを見物する。
最後にミトー遺跡見物。これは2世紀末から15世紀末にかけて中部ヴェトナムを中心に栄えたチャンバ王朝の聖地である。ヒンズー教を信仰していたらしいが、像の顔がはがされているところからみるといろいろ争いがあったらしい。
最後に私個人としては若い女性の民族衣装アオザイに大いに感激した。アオザイはひょっとしたらヴェトナム最高の観光資源かもしれない。
アオザイは、本来長い上着と言う意味で、脇のスリットが胸のあたりまで達している。アオザイの下に幅広のパンタロンを履くのだけれど、パンタロンは臍のあたりまでしかないから、脇のその辺がすこし開いて見え、なかなか魅力的なのである。また女学校によっては、真っ白なアオザイを制服にしているところがあり、彼女たちがバイクに乗って白い布をひらひらさせながら走り行く様はまさに感動的!
どうです?皆さんも一度ゆかれてみたら・・・・・。カミサンと行くべきか、それともアオザイを見に男同士で行くべきかですって?・・・・それはあなた次第です。
註 ご意見をお待ちしています。
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