516「電飾ハウスに思う」12月24日(日)曇り

今年のクリスマスは電飾ハウスというのが大流行なのだそうだ。
家を電飾で飾り立てる。サンタがあり、トナカイがあり、文字があり、そんなのが夜になっていっせいに点灯されると、それは見事だ。余り見事だから近所から見物に来る。ある家など3000人も見物に来るとか。その見物人を目当てに屋台まで出動する。
何十万個の電球を使うらしい。設備金額も数百万というから恐ろしい。他にも家のブレーカーを大きくするなど大変だ。電力代も相当のようだ。それでも電力消費量が大きいから、点灯している間、家の人は電気の使用を制限するなど大変・・・・・。

一体皆何を考えているのだろう。自分の子に見せたいからか、単なる目立ちたがりか、工作をしたいが電気が分からぬからその能力がない、電飾なら電線をはりまわす作業をするだけで出来上がりは見事だから自己の完成欲が満足させられるからか・・・・。
それにしても金のある者はあるものだ。余って、余って使い道に困るからなのだろうか。そんなならそれこそ慈善事業にでも寄付すればいい。それを伝えるメデイアの姿勢も気にいらない。きれい、きれい、みんなで見に行きましょう、と言う様子で作った人にインタビューし、英雄扱いする・・・・。事務所のライトを消しましょう、冷房温度は高めに、暖房温度は低めに、ウオームビズにクールビズ、そんな調子の放送はどこに消えた!

もちろん言い分はあるだろう。
発光ダイオード(LED)が発明されて、電力消費量は5分の1に下がったし、寿命も100000時間とかで半永久的に玉切れの心配がない。発熱量が少ないから植物にもやさしい。しかもその発明が江崎玲於奈博士、難しかった「青色発光ダイオード」も名城大学の赤崎・天野教授等の青色発光素子とカリフォルニア大学の中村修二博士の製品開発技術発明によるとあっては日本の技術力のかたまりみたいなもの、世界に誇れるではないか。
そんなこといったらデパートのイルミネーションだって、お寺のライトアップだって、精霊ながしの灯火だって、みなエネルギーのむだではないか。個人がそのかせいだ金を何に使おうと勝手である。それが資本主義だろう。
しかし目的なくむやみに金やエネルギーを無駄に使うことに私は抵抗を感じる。金が沢山あります、エネルギー消費など糞喰らえ、そういった精神が透けて見える!

日本がエネルギー資源の過半を外国に頼っていて省エネルギーの大切なことなど十分分かっているだろうに。私たちはご飯はお百姓が大切に育てたものだから残してはいけません、鉛筆は短くなっても削って使えるだけ使いましょう、と教えられた。太りすぎに注意すべきだ、無理して食べることはない、修理して使うより新しいものを買ったほうが安いとか、いろいろでてきて最近少し基本線はずれてきているけれども・・・・。

おりしも新聞ではサハリン2の株をロシアのガスプロムが横取りした、と伝えている。自前でエネルギーを確保できない日本は、エネルギーの安定確保のために涙ぐましい努力をしてきた。中東で日の丸原油を確保する試みなどもそうである。サハリン2もその一環だった。しかしそれらの思わくは資源ナショナリズムの高まりや国際情勢やそんなものに振り回されてことごとくつぶされようとしている・・・・・。

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