スーパーでエビを買うべきか否か、大分迷った。
今夜、年越しそばを食うことはトラウマみたいに私の脳裏に組み込まれている。そのそばにのっけるものがないというのは悲しい。しかしエビは4匹1000円もする特大のエビであったり、10匹も詰め込んだ無頭のエビだったりする。10匹買って2匹をてんぷらにし、残り8匹をどうするべきか。す揚げにしたら赤くなろうから、きれいだ、それをお重に突っ込もうか。しかし明日の朝は、私一人だ。そんなものを食う気がするか。お雑煮に乗っけるか。昼は弟のところに行くからいらない。夜もどうなるか分からぬ。
結局我慢するか、と帰ってくる。
それでも新年に祝う、と言うのは他の休日と違って日本人の感性にあったいい習慣だと思う。
単に祝う、と言うだけでなく、そこには気分を一新してふんどしを締めなおす、というような意味合いが含まれているように思う。こういう感じは復活祭やクリスマスにはないのではないか。
だから一人暮らしで、やってもやらなくても大した変わりはないのだけれど、家の中を何日かかけて磨き上げた。お節料理も一応用意した。しかも煮物や豚の角煮は手作り!今日は紅白歌合戦でも聞きながらお重にきれいにつめようと考えている。明日かあさってには神社にも行ってみたい。
ところで今年はどんな歳だったのだろう。
国際情勢を見れば北朝鮮問題だのイラクでフセイン元大統領の処刑だのショッキングなニュース。
国内については、手元の日経新聞にこんな事が書いてある。
「政治、経済、社会で多くの転機を迎えた。結果は犬も歩けば棒に当たるように、追い風が吹いたり、逆風が吹いたり・・・・・」「安倍株が下がって、日本経済平均株価が上がる」
犬も歩けば棒にあたる、はよかった。要するに年初には予想もつかなかった事が起こった、ということなのだろうか。しかし全体で見れば将来に対する不安を抱えながら平和な1年を過ごした、といえるのではないか、と思う。
ただそんな中に日本人がようやく平和の裏側に潜む危険性に気づいた、ともとれる。
イジメや自殺が増加し、教育問題が真剣に議論された。そんな中、「国家の品格」などと言う本が売れ、日本人としての己を見つめなおす傾向がでてきたことはいい事と思う。
人口がピークを向かえ、このまま行けば50年後には9000万になるなどと報告された。そうした機運の中少子化対策が叫ばれ、出生率も少しだが上向いた、と聞く。
日本人のいけないところは調子がいいとどうも現実を直視しないでまだいい、と決め込むことだ、とある人の本に書いてあった。
それはそうだ。しかし本当に気がついたとき、危機を克服してみせる根性をもっていることも確かである。明治維新も戦争直後の日本もめちゃくちゃだった。しかしそれを乗り越えたではないか。「日はまた沈む」などと書かれた2000年頃の不況だって見事に取り返したではないか。
そう考えれば余り悲観することはないのかもしれない。
来年はどんな歳になるのだろう。
トレンドでいろいろ言うことはできるけれど、本当の所はわからぬ。しかし原点に立ち戻ったつもりで今起こっている問題に真剣に立ち向かってゆけばおのずと道は開けると思う。
最後の私自身もこの精神でゆきたい。今年1年無事であったことを感謝し、来年も元気にはつらつと生き抜いてみせたいと考える。
そろそろそばを茹でるとするか。それが終れば紅白、それが終れば除夜の鐘。通信を読んでいただき、ありがとう。来年もよろしくお願いします。
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