529「雨宮京子氏の目からウロコの投資塾」(2月7日(水)晴れ)

日経新聞の株式欄に「目からウロコの投資塾」という「相場格言」エッセイが掲載された。以前から言われていることをまとめているが、合点し、自分の投資態度を考えさせられるものも多い。著者雨宮京子氏は「1987年大手証券に入社。その後地方局アナウンサー、経済誌記者を経て、現在は経済キャスターや証券アドバイザーとして活躍。」


第1回は「「節分天井」は商いの習性」とある。この格言は、正確には「節分天井・彼岸底」といい、年明けから上昇し、節分の前後に天井を形成、その後の調整は彼岸あたりで底を打つというものだ。昨年の日経平均を見直してみると、4月初旬に天井、8月末に底、ただしその後は調整を繰り返しながら上げ基調である。基調は今年になっても続いているが節分天井となるかどうか・・・・。

2回目は「休むも相場なり」「売るべし、買うべし、休むべし」私に反省をせまる格言であった。この休むというのがなかなかできない。もさらに手を引く、というのがなかなかできない。自分の株が利が乗ったから売る、それでいいが、そういう時は全体の相場も上がっている事が多い。だから売ってすぐ買えば、高値で買う危険も多い。ところが普段自由な金を持たず、みな投資に振り向けていると、持ちつけない現金を持つことになる。すると買いたくてたまらないのだ。最近私はドルを円に少しばかり変えた。私の資産は円とドルが主体である。ユーロや豪ドルでももち、為替リスクを軽減したいと考えている。しかし今ユーロ、豪ドルを買うべきか否か悩んでいる。ドルを売ったのはドルが珍しく日本の低金利政策のおかげで高くなっていたからだ。これは他の通貨についてもいえる。ここは少し休んだ方がいいのではないか・・・・。
2回目ではもう一つ「利食い千人力」「利食いをして破産した相場師はいない」
株は上がり続けることはまずない。いつかは下がる。ところが人はなかなか欲張りで、上がってくるともっと上がるのではないか、と考えなかなか売れない。この回のもうひとつの格言「頭と尻尾はくれてやれ」どおり、自分の利益が上がれば、売った後上がろうが下がろうがかまわぬ、位に考えなければいけない。

3回目では「人の行く裏に道あり花の山 いづれを行くも知らぬ間にゆけ」
評論家の言う相場解説は八分で聞くのが大切なのだろう。当たっているケースが多く、世の情勢を知る上で参考にはなるけれども、外れるケースも多い。本当に上がる事が分かっているなら評論家は黙って自分の金で買っているに決まっている。
もう一つ「強気相場は懐疑の中で生まれ、悲観の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」現在の株式相場の一般的な評論家の見方は、景気は長続きするだろう、節分天井も今年に限って言えばないだろう。しかし私は今年の年賀状に友人の一人が「株は今年前半までに処分した方がいい。」と書いてきたことを思い出す。何もせずに幸福感の中に消えていくことにならなければいいけれど・・・。

4回目は「もうはまだなり、まだはもうなり」その通りだが、逆張りの有効性を説いた格言「野も山も皆一面に弱気ならあほうになりて米を買うべし。」と同様決断はなかなか難しい。
このコラムは4回で終ってしまった。みな新聞を切り抜いておいた。コピーの欲しい方は一報下さい。

註 ご意見をお待ちしています。
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読者から次のようなメールをいただきました。

その昔、小生も有る有名な?先生の投資勉強会に通ったことが有りました。
いまでも時折新聞雑誌で名前を聞く、そうあの有名な北浜流一郎氏でした。
つき一度か2週間に一度か忘れましたが1年から1年半くらいでしたか熱心に通いました。先生が言ってました。
「人の行く裏に道あり花の山」というのと「人の行く道の裏には熊が出る」というのはどちらがおこるかわからない。自分でも先のことはよくわからない。もしもはっきりわかっているならこんなけちな勉強会で謝礼を稼がず、黙って一人で投資します。
当たらないから皆様から謝礼をいただくようなことしているのです。自分は本来小説家なのだが、書いた小説は出版社が出してくれない。株の話だとすぐ出してくれる。
北浜というのは株用のペンネームで小説家としては別の名前があるのだが。
この話には教室中の拍手喝さいでした。因みに官能小説を書いているとのこと。