530「日本のこれから大議論」(2月10日(土)晴れ)

NHKで日本のこれから、と題した皆で議論する番組を放送していた。会場には堺屋太一、谷村新司などの有名人のほかか、多くの職業、身分の人たちがあつまり、司会者の投げかけるテーマに賛成反対の意思表示をしたり,意見を述べたりする。双方向放送時代らしく視聴者の意見なども広く取り入れている。

全体まとめにくいから新聞にあるTVハイライトをそっくり写すと
「経済・文化・ライフスタイルまで変えてきた団塊世代の大量退職は、社会に何を引き起こすのか検証。今後の予測として「黄金の十年がはじまる」と言うものがある。多くの資産を持つ団塊世代が定年で自由な時間を持ち、新たな市場が生まれる。高年齢者雇用安定法が改正され、定年後も働きやすくなった事も経済成長を後押しするという。一方「暗黒の時代が幕をあける」との見方もある。働き方、老後の過ごし方、支え方について世代を超えて議論する。」

設問の内容は、書き取っているわけではないからアバウトでしか伝えられないが
「企業の定年は、法律により、かっては55歳だった。それが60歳になり、今は段階的に65歳になろうとしている。さらに70歳までひきあげよう、という議論がある。このやり方に賛成か、反対か」
「過疎化が進むなか、団塊世代を積極的に受け入れようとする市町村が現れている。北海道伊達市などがそうだ。受け入れは、地方にとってよい事がどうか。」
「少子化で老人を支える若年層が減り、老人一人を支える若者の数は減り続けている。年金制度が破綻しかねない。今の現役世代の若者が老人を支える、という年金制度を続けるべきか、それとも全体を変えるべきか。」
ケンケンガクガクの意見が交換されるのだが、それにしても日本人は言いたいことを言うばかりになって、人の意見は聞かなくなったなあ、と感じる。聞かないどころではない、人が意見を述べていて、司会者が制止しているわけでもないのに勝手にしゃべりだす。そして受け入れられないと怒鳴りだす。マナーは何処へいった!

どのテーマも賛成、反対いづれの考え方も出来る。
企業の定年の問題は、実施することによって生きがいは働くことだ、と主張する者があれば、団塊の世代は十分働いたのだから悠々自適で暮らすべきだ、と言うものがいる。定年延長にとって若者が正規社員になれなくなる、もう引退しろ、と主張する者がいれば、技術の伝承はどうする、と主張する者がいる。年金がそんなに若い時代から払えなくなった事情や、若年労働力が減って労働力が足りないから、働ける者は働いてもらう、などの根本的な考え方は忘れられている。
田舎の団塊世代受け入れについても、とにかく人が多いと景気がよくなると言う議論と、やがてみな年をとり年金受給者ばかりが増える、と心配するむきもある。
年金制度にしたって、みな困ったことだ、と思っている。しかしそれでは代替案があるかといえば、年金の一本化程度くらいで、ない袖が触れるわけはない。とうとうと問題点を挙げる教授に、わきから「財源はどうするの。」、すると教授は「今、それを議論しているときではないだろう。」これでは一向にまとまらない。よい番組とは思うけれども、言いっぱなしだ。「みんな言いたいことを言ってらあ!」とスイッチを切った。

たとえば田舎の団塊世代受け入れについて、私が市長で、民意であるならば、積極的に行うだろうなあ。次から次へと退職者が入ってくれば、受け取るばかりの人間が増えても対応できるし、来なくなればそれは市民全体の責任、個人個人の負担が重くなるが、それはそのときの問題くらいに考えるだろう。要は政治家が民意なるものを聞きながら、試行錯誤で最善と思われる道に梶をとりながら進むよりしかたがない、と考えるが・・・・・。

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