ロシア語でイークラというのは、キャビアの意味ではない。魚の卵と言う意味である。
だから魚の絵が描いてあってイークラと言う缶詰を買ったりすると騙される。
しかしなぜキャビアは「イークラだって?」と聞きたくなるほど、あんなに高いんだろう。トビウオの子どもに同じ様に着色すれば変わりないではないか。チョウザメの卵は何か特殊なにおいでもするのだろうか。その辺、ご存知の方がいたら教えて欲しい。
今日はもうちょっと安めだが、それでも高級なイークラ。
たらこをもらった。きれいに12個並んでいる。
昨年はCMソング「たらこ・たらこ・たらこ」が大ヒットしたが、私もガールフレンドのAさんも余りたらこを食べない。コレステロールが増えそうに見えるからだ。どうもなじみがないからこの際少ししらべてみた。
たらこはスケトウダラの卵である。魚屋で普通見かける鱈はまだら、スケトウダラ、コマイである。実はこの区別もおぼつかなかったけれど、独身生活でよく魚屋に行くようになって分かった。皆さん、分かりますか。
スケトウダラは北方の冷たい海に棲み、水深200mほどの海域にいて、魚類、イカ類、オキアミなどを中心に食べている。雌雄一対が体を密着させて、数回に分けて放卵・放精する。その楽しみを奪って人間様が捕まえ、食用にするわけである。
明治36年にスケトウダラの漁が発展したことから卵の加工が始まり、その影響でたらこができた、といわれている。その後は日本全土に広がり、現在では」北海道白老町の虎杖浜が一番有名な産地とか。
「明太子」は普通「辛子明太子」のことをさす。朝鮮語「ミョンテ」(明太)から来た言葉で、本来はたらこそのものをさす。厚いい唇や、厚い唇の人を揶揄して言う事もある。
たらこは、そのまま焼いて食ったり、おにぎりにしたりする以外にどんな食べ方があるか。沢山あったから料理の仕方に迷った。試行錯誤の結果、たらこのうまみはあのちょっとした魚くささなのではないか、と思った。
たらこスパゲッテイは、基本的には袋からきれいに卵子をはずして、器に入れる。その上にゆでたてのスパゲッテイをいれて手早く混ぜればいい。スパゲッテイのもっている熱で赤い卵がほどよくピンク色になる。その上に海苔や刻んだ大葉をのせるとなおうまい。
ウエブサイトから学んで、ジャガイモたらこと言うのを作った。基本的にはつぶしジャガイモにたらこを混ぜるだけである。これもたらこを加熱すると、ぱさぱさして風味がなくなってしまう。ただつぶしたジャガイモであるから、塩、胡椒する、たまねぎを混ぜる、レモン汁やワインビネガーをふちかける、あるいはマヨネーズをまぜる等の工夫をすると独特のおいしさが出る。
たらこ茶漬けもナマっぽいところ生かす点では同じである。表面は焼くけれども焼きすぎては風味が落ちる。アツアツの御飯にたらこを切ってのせ、わさびを添えた上から、食べる直前に熱いお茶を注ぐ・・・・・もっともらしい味になる。
こんな実験を繰り返すうちに、もらったらこはようやくなくなった。しかし一つの学習であった。今度はいつごろたらこがふってくるのかしら・・・・。勿論、飛んでくるのならキャビアも大歓迎だけれど・・・・・。
最後にTV放送によれば、北海道のスケトウダラの収穫量は最盛期の10分の1くらいに落ち込んでいる。そもそもスケトウダラがあの辺にくるのは流氷と一緒に多くのプランクトンが発生するからだ。ところが地球温暖化で流氷が激減した上、国境の向こうでロシアの大型船が大規模なトロール漁を始めた。日本では禁止されている漁獲方法である。魚肉はヨーロッパ人に好まれ、卵は韓国市場に出すがほとんど日本人が買って行くのだそうだ。チリ鍋やたらこを、気楽に楽しむ事ができるのもいつまでのことやら。
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