鹿島臨海鉄道大洗鹿島線。この線に乗り、水戸駅から三つ目が大洗である。車窓には水を張ったばかりの田が広がる。田植えを終えたばかりのところもあるようで、水の中に緑色の苗が見える。これから植える苗の束がごろんと転がしてある。この線は鹿島神宮までいける。さらに乗り継げば利根川を越えて香取。いつか乗ってみたい。
大洗駅は何もない駅に見える。観光マップを貰う。海岸線まで、地図で見ると随分長い感じがするが10分もすればついてしまう。マリンタワーが目印。
温泉センターと言う趣の健康ランド。交差点をはさんでその向い側海岸よりに2階建ての建物が広がり、駐車場は車であふれている。考えたとおりアウトレットであった。アメリカやハワイでみかけるそれのように、広場を囲むような形で二階建のショップが並んでいる。若い人でひどくにぎわっている。衣料品が主体でadidus、FILA、naikiなども店を出している。アウトレットというと御殿場のそれを思い出すけれども、商品自体はかなり安く垢抜けていないものが多い。
南に行けば大洗海浜公園、サンビーチなど。夏はおおいににぎわうのだろう。私ととガールフレンドのAさんは、海岸線にそって国道16号を北上する。車道と歩道がしっかり分離されているから気持ちがいい。やがて「いきいきランド」なる魚市場。手前に魚料理を食わせるところがあった。なかなか盛況で少し待って入る事が出来た。本当はここへ来たのはあんこ鍋が食いたかったからだ。しかしあれは冬のものとかで今は目立たぬ。どんぶりがうまい、と聞いていたのでスペシャル海鮮丼を頼んだ。渡り蟹の味噌汁もつき、なかなかうまい。
先日テレビで大洗は、ハマグリで有名だ、全国産出量の75%を売っている、と報じていた。そのハマグリのほかサザエ、海老、たこ、ホタテなどを焼いて売っている。大きなハマグリは一つ600円ときいて恐れをなし、300円のイイダコ。鉄板の上に茹でたゆでたイイダコがならべられ、醤油と一緒に焼けるよいニオイがする。漁船がたくさん係留されているコンクリートの岸壁に腰掛け、二人でほおばる。そばに観光とは無縁のように釣り糸をたれる若者。ただし何がつれているかは分からん・・・・。
腹もふくれ、さらに歩くと大洗岬の小さな灯台が見えた。周囲は岩場で家族連れなどの絶好の遊び場になっている。やがて大きな鳥居と大洗磯前神社。神社は山道を少し登ったところにある。反対側の口に出る鳥居とその向こう、眼下に広がる海がちょっとした風景を作り上げている。その鳥居をくぐり、反対側の階段を下りたあたりの海岸よりに、ホテルが3件かそこら並んでいる。そのうちの1件によりコーヒー。岩礁に砕ける波が窓越しに見え、なかなかいい。夏は海水浴客などでかなりにぎわうようだ。そういえばもう少し行くと大洗GCがあるはず。「あそこは三菱カップなども行われ、なかなか名門です。」とはウエイトレスおばさんの話。
海岸を眺めうまいものを食っただけの1日になった。しかし大洗は活気があり、なかなか楽しい町だ。海岸沿いには車で来る人も多いが酒が飲めるから鉄道も悪くはない。町の中にはやたらと民宿の看板が目に付いた。2食付7000円くらいらしく、なかなかわるくなさそうだ。何となく一大レジャーセンターを目指してこの町がかなり急激に発展しているように見えた。
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