教室が水浸しになり、子供たちがその中を歩いている様子が映し出されている。地球環境を守りましょう、と言うのである。
最近は右も左も環境である。京都議定書を守らないアメリカはけしからん、日本も出来ないとは言っていられない、「日本は十分省エネをしている、乾いた濡れ雑巾みたいなものでも削減する余地はない。」という話はうそで細かく見ればもともっと削減できる、などの議論が盛んだ。
しかしある人が言っていた議論を思い出す。
南極の氷はいざ知らず、北極の氷はとけても海面上昇には寄与しない。コップの中に氷をいれると氷はやがてとける。しかし水面は上昇しない。なぜなら水の体積は摂氏4度で一番小さくなるとは、小学校で教えられるところである。だから水面は4度を越えれば別だが、それまでは氷がとけることによってむしろ下がって行く!さらに二酸化炭素が増えたから温暖化現象が起こった、とする説も疑問が呈されている。空気中の二酸化炭素の濃度は0.03-0.04%、石油・石炭・天然ガスの消費による
1年間のCO2排出量は全体の1.4%などという計算があり、その程度のものがどこまで温暖化にむすびつくのか?
一素人がこの問題の真偽を確かめるべくもないが、インターネットにはいろいろ関連する情報が載っていた。そのうち私自身が分かりやすいと思ったサイトは田中宇一氏の「地球温暖化問題の歪曲」、「欧州中心の世界は終る?」であった。
http://tanakanews.com/f0827warming.htm
http://tanakanews.com/f0906multipolar.htm
少し長い論文だが、そのさわりを紹介すると
「「人類が排出する二酸化炭素など温室効果ガスがこの数十年間激増し、大気圏の温度が上がり、極地圏の氷が解けて海水面が上昇するなど大惨事をまねく。」との仮定をめぐって、英米新聞記事は支持派一色である。「温暖化説に反対の人はみな石油業界の回し者に違いない」という見方が「通説」になりつつある。しかし私は「通説」のほうが間違っているのではないか、と思う。
ホッケーの棒理論と言うのは過去1000年の北半球の気候変化をグラフにしたところ、紀元1000年から1900年頃までは一定しているのに、1900年以降の100年間はホッケーの棒の先端のように急上昇していた、という。しかし1900年まで一定していたわけではない、1900年以降の急激な温度上昇が事実であったとしてもそれ以前にもこのような上下が存在した可能性が高いとする説、あるいは1900−1940年頃まで温暖化していたが、その後1975年頃まで冷却化が続き小氷河期が再来しないかと心配していたほどであり温暖化傾向はこのわずか30年の間の話とする説などがある。
大気中の二酸化炭素が増えると気温が上がると言う「温室効果」が存在することはほぼ間違いない。しかし空気中の二酸化炭素の量は極端に薄く、しかも気候が温暖化する原因には他にも火山の大噴火、太陽黒点の周期的変化、海流の変化などが考えられる。
また地球温暖化によって海面が上昇するとする説も、温暖化はそれまで雪も降らないほどの寒冷な極地に雪を降らせることにつながり、極地の氷は増え、海水面は逆に低下する、とする説もある。
2001年国連パネル報告書では「数々の証拠の全体的なバランスから見て、人為的な要素が地球の気候に影響を与えている。」と微妙な言い方をするが、それを「二酸化炭素を減らさないと必ず大洪水がおきる。」と行った断言口調にかえて世論を誘導したのは米英である。このやり方は、イラク戦争開始と同じ構図である。
このようなことをした理由は、先進国が発展途上国の追いつきを阻止しようとする政治的な意図ではないか。先進国は経済の中心が製造業から金融業などサービス業に移行しており、二酸化炭素を排出する時期は過ぎた。しかしこれから経済成長しようとする発展途上国は、二酸化炭素を排出する製造業が頼りである。地球温暖化対策は、途上国の発展を阻害し、その分だけ先進国が優位に立てる時期を長引かせるための企画だ。」
この説が何処まで正しいかは、私にもわからない。しかしこのような疑問が提出されている以上、政府としては米英に乗ってしゃにむに突進するよりも、まず素朴な疑問に国民の理解できる説明を提示するほうが先ではないか、と思う。
註 ご意見をお待ちしています。
e-mail agatha@bekkoame.ne.jp
home-page http://www.bekkoame.ne.jp/~agatha