563「孫娘の成長」(6月3日(日)晴れ)

長女一家と次女一家が私の誕生日を祝ってくれた。11時20分に荻窪駅に集合。フランス料理のレストラン「橋本」に向かう。
長女は私が孫娘を可愛がっていることを知っているから、歩き出すと自動的に「おじいちゃんと手をつないであげなさい。」と言う。
すると彼女は、素直に私にしなだれかかってくるのだが、最近はなんだかそわそわする。
6年生になったばかり、精神は子供の癖に肉体的成長著しく、身長は160センチを越え、娘らしくなってきた。

彼女は、子供の頃からA先生の元でピアノを習っている。このことは彼女の人間形成に大きな影響を及ぼしているように見える。この前武蔵小金井で学校帰りの彼女を拾い、先生のところまで届けてやった。彼女は歩きながら、指を動かし小声でなにやら歌っている。ただ指の動かし方はピアノとは違う。「オーケストラでアコーデイオンを演奏するように言われた」そうか、一つ出来れば、皆、出来るのだ、と本当に羨ましい。
「フランス語は出来る?」小声で歌いだした彼女が、突然聞いてきた。
この私に?ちっとも進歩しないけれど、20年くらいやっているのだけれど・・・・。
「ボンジュールは?ボンソワールは?コマンタレヴ?は」
「今日は、だろ?じゃ、コマンタレヴと言われたらなんと答える?」「分からない。」「ジュベビアンメルシイさ。」かなわないと思ったらしく、虎の巻を取り出した。漫画のフランス語講座である。「****って知ってる?」私は何か分からない。「知らないよ。」「助べえ!っていう意味だって・・・・」ひどいことを教える!

レストランに入る。全員で6人、彼女は言われたとおり私の横に座る。
乾杯をすると「今日は何の日。お誕生日、それとも父の日?」と聞いてきた。その後は周りが大人ばかりだから、おとなしく食べている。
横から見ると、半開きにめくれ上がった唇が突き出ている。水面の餌を取ろうとしている金魚のようにも見える。少し日焼けし、鼻の下には女の子の癖にうっすら口髭が生えたように見える。この顔・・・・亡妻そっくりだ。
父が写真が趣味だったことは、前にも書いた。亡妻の写真も随分撮ってくれたが、「海を見つめている横顔の写真」が思い出に残っている。全く同じ特徴だ。
もっとも孫娘は、正面から見ると、亡妻に比べて野蛮?な感じで、獰猛に見える。

もう、どんどん変わって行く。この子が嫁に行く頃、日本はどうなっているのだろう、など考える。
終って私の作品もでている陶芸展を見にいった。
彼女はBさんの可愛らしい手の形をモデルにしたプレートが気に入っていたようだ。彼女の持つ音楽的センスにあうのかもしれない。私から見ると少女趣味、私の抹茶茶碗のほうが高級と思うのだが・・・・・。

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