569「超格安旅行・白樺湖二泊三日の一人旅」(6月24日(日)曇りのち雨、25日(月)曇り、26日(火)曇り)

日曜日の朝7時から8時、新宿中央通を歩いている男や女が沢山いる。皆さん、どういう人だか分かりますか。登山姿をしたおじさん、おばさんたちです。観光地のホテルや旅館に彼らをのせて直行するバスが随分出ているらしい。
きっかけは旅行読売の「8000円以下で泊まれるホテル・温泉特集」だった。随分安いと思って読むと、そういうホテルや旅館があるわ、あるわ・・・・。私はその中から白樺湖ビューホテルに目をつけた。1泊2食付5800円、一人の場合6800円、新宿から直行バスが出ており、往復2000円。
送られて来たパンフレットを見て、また驚いた。伊東園ホテルグループはこのホテルのほか、伊藤、熱海、下田、稲取、松崎、千葉の白浜、鬼怒川などで、いづれも一泊2食付6800円からのホテル、旅館を展開している。名前を聞いた事のあるホテルもあるようで、どうやら経営不振に陥ったホテルを買い取って運営しているらしい。

バス客は17人、みなおじさん、おばさん、年金生活者風?今日は少なめとか。中央高速を甲府昭和あたりでおり、後はグネグネと行き、12時過ぎには向こうに着いた。白樺湖には40年以上前、大学生の頃来た事がある。そのころは何もなかった。友人と二人で、まさに掘っ立て小屋のバンガローを借り、自炊したことを覚えている。そのイメージがあるから私は昼飯がなくても困ると、コンビニで握り飯を買って行ったほどである。
ホテルで、どんな部屋に入れられるやら心配していたが、10畳和室、障子の向こうには化粧などする廊下があり、窓からは湖が一望できる。ユニットながらバストイレも付いている。フロントに聞くと、この地区に建てられた始めてのホテルで、その後経営不振から次々にオーナーが変わったとのこと。そういえばバンガローに泊まった頃、ここにもホテルが出来ると噂していた。40年以上前に立てられたことになり、障子等はさすがに古さを感じさせるものの、掃除がきっちり行き届いておりなかなかうれしい。

25日の朝早く湖の周りを一周してみた。朝の冷気が気持ちいい。周りはホテル、旅館、みやげ物や、レストラン、遊園地、釣堀、なんとか博物館などの観光施設で一杯である。池にはスワンボートなど子供向け施設、山にはリフトが何本かあり、冬はスキー客がくることがわかる。一周には40-50分で、手ごろな観光コース。
看板を見ると女神湖、蓼科牧場まで6キロとあったから、朝食後歩いてみようと考えた。自動車どおりに沿った道だが、歩道は一応整備されているし、山の中を行くから木々を渡る風がなかなか気持ちいい。国道沿いの林の中には大学の寮、ペンション、陶仙房という窯、レストラン、釣堀などがぽつんぽつんと現れる。1時間少しで女神湖に到着。白樺湖に比べれば3分の1ほどの小さな湖。静かである。すぐ向こうに蓼科牧場があったのでゴンドラに乗って上まで行く。高度1800メートル強。終点に御泉水公園と言うのがあり、カラマツ林の中を散策できる。良く観察すれば野鳥や高山植物の宝庫のようだが適当に切り上げた。ゴンドラの降り口から蓼科山(2500m余り)に登る登山道がある。日本100名山の一つで、この次機会があったら上って見たい。
今回は、観光はこの程度にして、後はホテルで風呂に入るなどしてのんびりと過ごした。しかしその気になれば蓼科観光の中心地、行くところはいろいろありそうだ。

最後に気になる夕食だが人手を省いてバイキング形式。値段だけにそれほどのものはでないけれども、ほどほどには満足できる。最近クラブツーリズムで北海道と南紀のパック旅行に参加した。値段が安いこともあって、夕食は必ずバイキングであった。そのバイキングくらいのお味である。
バブル期に需要の拡大を見込んで立てたホテル、旅館が各地で苦戦している。白樺湖畔もそうで、夜歩いてみると、客室はともかく玄関に明かりのともっていないホテルが目立った。倒産したのである。そこでこの安売り合戦らしいが、消費者は大歓迎。この程度の値段なら別荘代わりに少し長めに滞在したって良いではないか、と考えた。皆さん、いかがですか。今回は一人旅行だったがグループ旅行にも勿論最適。

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