579「参議院選挙・・・・私なりの感想」(7月29日(日)晴れ)

参議院選挙が行われた。野党民主党の圧倒的勝利、与党自民党の歴史的敗北という結果になった。民主党は、少なくとも安倍内閣の政治が否定されたとし、引き続き辞職と解散総選挙を求める情勢のようだ。
今回の大きな特色は一人区での民主党の勝利の連続であった。格差拡大で地方にこのままでは切り捨てられる、と言う意識が強かった、もともと小沢代表は自民党の出身で信頼がおけた、農村を中心に運動していた、などマスコミは解説していた。
安倍内閣が特段悪いことをしたわけではないと思う。むしろ小泉内閣がやり残したことをきっちり処理してきたように思う。しかし社会保険庁問題で政府不信を引き起こし、さらに相次ぐ閣僚の不祥事や失言が追い討ちをかけた。

いま時の選挙で有権者はどのように考えて一票を投じるのだろう、と考える。
家父長制度の残滓が残っているころは一家で「あなた、誰に投票するの」などといいながら、互いに投票態度を決めていた。そういったものが完全に崩壊し、町会など地域活動も余り行われなくなった今、人々は、格好よく言えば完全に自分の意思で投票する。
しかし議員の活動など普段は関心もないし、情報も少ないからわからない。そのため自分の思いだけで気軽に投票する。結果、若い美人が得であり、マスコミで名の売れている人が得であり、どんな政治の実績があろうと年寄りで不細工は用なしである。・・・・実は私もそのような投票行動をとった。みんなの政治であり、別に非難するつもりはないけれども、専門家が消え、素人集団が外交も経済も操ることになるがいいのか。

東京地方区はその典型かも知れぬ。自民党は事前の予想を覆し、ベテランおじんの保坂氏が落選、民法アナウンサー丸川氏が当選。彼女は政策はほとんど述べないし、アメリカから日本に住民票を移していなかったため自身の選挙権もなかった。しかし何はともあれ、若くて美人で優秀だ。
自民党ばかりでなく民主党だって同じだ。横峯さくらのパパや各地で公募で選ばれた昨日までは聞いたこともない名前の人が勝ち名乗りを上げている。

今回の選挙でもう一つ注目すべきは野党大勝利でありながら、二大政党時代への幕開けであろうか、社民党や共産党が伸びなかった。アバウトではあるが彼らの政策はおかしいと有権者が感じているからではないか。
安倍内閣は早くも続投を宣言した。参議院が内閣の信任を問うている選挙でないことだけは明らかだ。まだ「美しい国」日本作りに向けて始動し始めたばかりで投げ出すのはおかしく正しい選択と思う。しかし参議院で過半数を野党が占めた以上、法案が通らなくなり、苦境に立たされることは確実だ。加えて自民党内部からも反発が画廊から政権を維持することはなかなか大変だろう。
するといづれは、解散総選挙しかし、田原総一郎氏がいうように「民主党の人気が半年も続くとは誰も思ってはいません。」・・・・今回の結果がどういう現象をうみだすのだろう。再編の序章か、混迷かなどと日経新聞では書いている。もしかしたら次は逆の風邪が吹いて自民党圧勝と言うことになるのかも知れぬ。

一度、床に就いたけれども気になって置きだし、軽くやりながら12時過ぎまでTVを見る羽目になった。今朝は少々眠い。

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読者から次のようなメールをいただきました。

悪役の顔
昨日テレビで討論を聞いていて、ふと気がついた。小泉さんは道路公団をやっつけたし、郵政の民営化をやった。安倍さんは社会保険庁を解体した。道路公団だって社会保険庁だって長年にわたりでたらめをやってきたところだ。ところが小泉さんの征伐には国民は喝采を送り、安倍さんのときは正反対の反応だった。

どこが違うのかなと考えてみたら、道路公団のときは藤井総裁という明確な悪役が存在した。郵政民営化には抵抗勢力というものがあった。社会保険庁にも藤井総裁のようなものがいるはずだし抵抗勢力もあるはずだが、今回は国民の前に出てきていない。労組の委員長でも引き釣り出して藤井総裁の代わりにするという知恵が無かったのかもしれないとおもった。
そういうのを引き釣りだし、小泉さん張りの鬼気迫る迫力でこの民主支持の労組と自分とどちらをとるのかと国民に迫る演技に思い至らなかったのでしょう。それだけ安倍さんの方が正直で善人なのでしょうね。