株式市場の大暴落である。今日一日で400円も下げた。私の資産も大幅減少でため息が出る。おまけにこの春に買った世界の不動産に投資すると言う不動産投資ファンドも急降下。
「絶対安全、寝かせておく手はないですよ。」と勧誘するオバサンの甘い?言葉に乗って買ったのだけれど、大失敗。思い切って沢山買わなくてよかった、と自分を慰めている。
今回の下げの発端はニューヨーク、それが世界各地に飛び火している。ニューヨークが暴落した原因はサブプライムローンがアメリカの土地バブルがはじけて行き詰まったことに起因するらしい。
サブプライムローンは、米国発で、住宅や土地の価格が高騰し続けていることを前提に金を借りる。その条件は、最初は低金利だが途中から高くなる。すると低金利のうちに金を借りて高金利になるころで転売すれば、自己資金が少なくとも、転売益を稼ぎ出すことが出来る。これを大規模に所得の低い者に対しても行ってきた。しかし住宅需要には限界があるから、売れなくなり不動産の価格が下がり始めた。日本のバブルと全く同じである。途端に返せなくなる者が続出し、焦げ付き、資金の貸し手に打撃を与える。
ところが影響はこれだけでは止まらない。その資金の貸し手に金を貸したり、投資信託を作って一般から金を集め、出資したりするものが沢山いた。回収の見込みがなくなったり、投資信託の価格が大幅に下落する。
ヘッジファンドは自己資金を増やそうと目一杯頑張る機関である。円キャリーもそうだ。円を売って金利の高い国の通貨を買い、そこで運用する。株式もそうだ。値上がりそうな株を大規模で購入する。それも自己資金が足りぬ場合は銀行から借りてでも・・・・。ところがそのうちの儲けづるの一つサブプライムローン会社への資金が焦げ付はじめた。あるいはそれを対象にしていた投資信託が値下がりし始めた。
このままでは資金ショートになると考えたファンドは、株やファンドを大規模に売り出した。ポジション調整というのだそうだ。その結果が株式市場の大暴落に繋がった。
ヘッジファンドや銀行が企業に資金を融資する場合、格付け会社の格付けを基準にしてきた。ところが好調に見えた住宅ローン会社などが、今回の事態で実は経営基盤が弱いと分かり、評価を急に引き下げるなどした。するそもそも格付け会社の評価は正しいのだろうか、と疑問がわいてきた。現在まで絶対安全のお墨付きを得ている会社が明日はジャンク級になるかもしれない。そうなればその会社の発行する債券などは暴落必死だ。なぜなら格付けが下がれば、金利が上がったり、あるいは貸し出し枠が大幅に減少したりする。何を基準にしてよいやら分からず、市場にはますます不安が広がる・・・・・。
その影響はグローバル化が進んだ現在すぐに地球を駆け巡る。日本に、中国に、ヨーロッパに。良く見れば金を効率よく回転させたいのは万国共通。公表はしていなかったが、日本の多くの銀行や証券会社も抜け目なく住宅ローン会社に出資したり、その債権を買ったりしていた。それが焦げ付きそうになったわけだから・・・・・。
この先どうなるか分からない。実を言うと、分からないのは私だけでなく専門家もそうらしい。考えてみれば基本はアメリカ人の低所得者層の懐具合なのだから無理もない。日本の上場会社の企業業績は非常によろしいようだ。しかしここ1週間ほどは業績にお構いなく、むしろ業績が良いといわれて高騰を続けてきたものほど下げている。
今が会時かも知れぬが証券会社は閑散としている。私もパソコンを見る気にならぬ・・・・。
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読者の一人から、次のようなメールをいただきました。
円キャリーと言ってもピーンと来ませんでしが、外貨預金を通し身近と気がつきました、何を隠そう小生も外貨預金をやっています。4〜5年前から’07年問題が提起され、インフレ対策として外貨預金がいいと文献で知り、米ドルと豪ドルに預けました、このところ豪ドルはここ1週間で10円も下がりましたが、幸いな事に買値を割っていないのが慰めです。
最近の株の乱高下を見ると、フアンドのマネーゲームそのものような気がしています。所詮このゲームに参加しようと思っても無理な事が分かりました。
私の場合、何も直ぐ現金化する必要も無く、プロに勝つためには、期末精算に関係なく、長期運用での値上がりを楽しみたいと思っています、もし、ダメなら子供に任してもいいぐらいのつもりです。
株の方も長期運用で、個別には増減がありますが、トータルでは買値を割っていないのが救いです。