608「家庭用LANの混乱・・・・またパソコントラブル」(11月13(火)晴れ)

我が家の通信システムをご紹介しよう。モジュラージャックで得た信号は、スプリッターで電話とADSLモデムに振り分けられる。後者はルータ経由でパソコンに送られる。
このパソコンで私は通信を送ったり、インターネット経由で情報を調べたりしている。
しかし日記はスタンドアロンのノートパソコンで行っている。一つには面倒くさいことと、暖房費の節約である。設備は全て2階の私の書斎にあるのだが、食事は1階でする。朝食が終るといつもパソコンに向うが冬は2階が寒い。そこで1階で用をたしたくなる。
ノート用パソコンは海外旅行に行く時も、持参して現地で記録できるから便利である。
ただ私のノートパソコン東芝の古いLibrettoは、軽量化を重視したためCD/DVもフロッピーDVさえもついていない。外付けで別途購入しなさい、と言うのだがまだ買っていない。

問題はノートパソコンで作成した記録を二階のパソコンに移す方法である。
結局ルータ経由で写すことにした。ところがノートパソコンにはUSBポートは2箇所ついているけれどもネットワークコネクタはない。USBポートに接続できるLANアダプタを購入してきた。それを使ってLANケーブルに接続し、ルータを経由して、メインのパソコンにデータを普段は送っている。
ところが先日からどうも調子が悪くなった。うまく繋がるときと繋がらないときがある。

普段ノートパソコンにLANアダプタを接続したままで使っている。点滴セットをつなげたままトイレに行く病院患者みたいにぶらぶらさせて持ち歩いている。多分そのおかげで接続が悪くなったのだろう、と考え、新しいLANアダプタを購入してきた。
購入してきてパッケージを空け、いざ接続しようとして驚いた。セットアップにCDをインストールしなければならない。
仕方なくパソコン屋に電話をして聞いてみると、「購入した製品はBuffalo社のものであるからドライブ用プログラムはそこからダウンロードすればいい。それをUSBクリップに落とし、ノートパソコンに持ってくればいいではないか。」と言うのである。
便利なものが出来た!USBクリップ!今では100円ライタみたいなものに、ギガクラスのデータが入れられ持ち運びできほかのパソコンでも楽々そのデータを見られるのだ。
早速、当座の仕事、つまり日記のデータの移動などはそれで済ませるが、今までのやり方でも出来ぬかと実験。どうにかノートパソコンにドライブ用プログラムをとり込む。

しかしここからが大変。プログラムは正常にインストールされたらしいのだが、新しいLANアダプタ、LANケーブルを通じルータにつなごうとするが接続できない。そのうちに「アドレス192.168.11.2はハードウエアのアドレスが000D568B993Fに設定してあるシステムと競合していることが検出されました。インターフェイスは使用不可にされています。」と言う表示が出てくる。
このあたりでギブアップ。いつもお世話になっているA氏に何度も電話。丁寧なメールをいただき助けてもらう羽目となった。
指示に従ってコントロールパネルの中にあるネットワークからTCP/IPを調べてみると古いLANアダプタのもの、新しいものなど7つも設定されている。それらを皆消しても一度やり直す。ところが同じ現象がおき、しかも消したはずのTCP/IPがみな復活してしまう。
結局「IPアドレスを自動的に選択する」をはずし、192.168.11.2を192.168.11.3などと入力し、強制的に古いLANアダプタの設定の影響を排除し、やっと接続できた。
この辺は書くと簡単になってしまうが、コマンドプロンプトでDOS画面を開き、C:\xx>winipcfgあるいはC:\xx>ipconfigなどと入力して、Addressを確認するなどいろいろチェックする事が必要だった。

A氏はノート型パソコン、ルータ経由でもインターネットに接続できると言うのだが、まだそれには成功していない。こうしたトラブルをナンとか克服するうちに力がついてくるのだろうけれどなかなか大変!!みなさんはパソコントラブルにどう対応されていますか。え、君の言うことくらいは常識だ、ですって。これはまたどうも。

(次のエッセイは、君の言うことくらいは常識だ、と考えられる向きにはまったく無用の長物ですが・・・・)

「TCP/IP入門」

13日の日記で書いたとおり、我が家の家庭用LANは大混乱であった。A氏には親切にネットワークシステムを私にわからせようと随分長文のメールをくれた。トラブルは一応解決の方向だが、余りA氏に迷惑をかけてばかりもおられぬと、書店でやさしい解説書を見付けてきた。漫画入りでやさしく一気に読んだ。
(自分のペースでゆったり学ぶ)TCP/IP    網野衛二  技術評論社
以下、その概要。自分のスタデイのためのメモ。

・ データはバケツリレーのようにパケット(Packet)に分けて少しづつ送られるけれども、正しく送られるためには幾つかの段階を経て送られる。ISOが作成したに統一されたルール(TCP/IPプロトコル)によるが、それらは4つの層から成り立つ。
・ アプリケーション層、トランスポート層、インターネット層、インターフェイス層で、ヘッダ、あるいはトレーラとしてデータにつけられ、カプセル化される。
・ データ移送には、特定の地域内を対象としたネットワークLAN(Local Area Network)と遠くはなれたLAN同士を結ぶWAN(Wide Area Network)がある。前者は通信速度が速くエラーが少ない。後者は回線を通信事業者から借りるから有料で、広い範囲を対象とするが遅くエラーが多い。

・ インターフェース層は、カプセル化された電気信号の形、回線の結び方、データの運びかた、沢山のコンピュータを結ぶ専用機器とその使い方などを定める。ハブ(HuB)は交差点のようなもので、ケーブルから流れてきた信号をそのまますべてのコンピュータに流す。ネットワークでデータをきちんと送る一般的なルールはイーサネット(Ethernet)である。あて先以外のデータを破棄したり、データの衝突(CD)を避けたりさせる。
・ ネットワークに繋がっている各々のコンピュータには一般的にはLANカード,LANアダプタなどと呼ばれるNIC(Network Interface Card)がついており、ルールが守られているが見張っている。NICにつけられたアドレスをMAC(Media Access Control)アドレスといい48ビットの数字からなる。これでデータを間違いなく相手に送る事が出来る。ネットワーク同士(たとえば家庭用LAN)をつなげてより大きなネットワーク(たとえばプロバイダ)として使う場合も多い。
・ WANはネットワークの代表であるサーバ(またはルータ)どうしの1対1の接続である。PPP(Point to Point Protocol)フレームに従って、電気事業者との認証、データ監視機能、送信元と発信もとの交渉などを行い、あて先に確実にデータを送る。

・ インターネット層は、ネットワークをつなぐ。ネットワーク内の通信は外に出ず、ほかのネットワークにデータを送りたいときはルータを使う。ルータ(Router)はルーテイングを行いデータを移送するための最適ルートを決定する。MACアドレスは大きなネットワークで使うには無理があるので、TCP/IPではIP(Internet Protocol)アドレスを用いる。このアドレスは「どのネットワークの」「何番目のコンピュータ」を示すアドレスだ。
・ IPアドレスは、8ビット4個の32ビットからなり、「ネットワーク部」、「サブネット部」「ホスト部」に分けられる。「ネットワーク部」は国際的な団体ICANN(the Intrnet Corporation for Assigned Names and Numbers)がきめるが、ビットの大きさは3種類ある。「ホスト部」は、ネットワーク管理者が決める。IPアドレスのどこまでが「ネットワーク部」と「サブネット部」か、を表すために、サブネットマスクを用いる。
・ ルータはルーテイングテーブルを用いてルーテイングを行う。ルータをおくと、ネットワークが分断されるが、ほかのネットワークにデータを送りたい場合はルータのデフォルトゲートウエイ(Default Gateway)へデータを送る。そのためにデフォルトゲートウエイの場所を設定しておかなければいけない。

・ トランスポート層は、正しいデータ送られてきたかどうかを確認し、どのソフトウエアあてなのかを選別する。TCP(Transmission Control)ヘッダにいれたポート番号によってどのソフトウエアかが決まっている。メールを送信する場合アプリケーションはSMTPでポート番号は25、受信する場合はPOPで110、ホームページを閲覧する場合はHTTPでポート番号80などである。通信にはTCP通信とUDP通信がある。前者はコネクション型通信、確認応答を使った再送制御、フロー制御などにより正確なデータを送るので時間がかかる。後者はインターネットで送る音声や動画など速度が要求されるものに使う。

・ アプリケーション層は、データの内容と表現を決め、下の層がそれを運搬する。サービスに応じていくつものプロトコルがサーバ、クライアント双方に用意されている。
・ DNS(Domain Name System)はホームぺージを提供したり、メールを受け取るサーバの場所をしめしている。これもICANNが管理している。国名、組織形態、組織名、サーバ名からなるが、これとIPアドレスの対応を管理しているものがネームサーバで組織に一つある。WWW(World Wide Web Service)は、URL、HTML,HTTPの技術を使って、情報の公開と取得を行う。
・ メールサービスのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)はメールをサーバに送るプロトコルでメールの送信者が誰であるかは気にしない。メールはサーバのメールボックスに溜められるが、これを取り出すためのプロトコルがPOP(Post Office Protocol)で認証機能がついている。

大略、以上であるこれは、結構はまりそうな大きなテーマと感じた。この書にはこれら各過程での状況のDOS画面からのチェック方法、実際のパソコンの設定方法などについては記述されていない。

註 ご意見をお待ちしています。
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