納豆を冷蔵庫で長い間ほっておくとどういうことになるか知っていますか。
油を使って天麩羅を揚げる。油を1回で捨てるか固めるかする人もいる。しかしこしきでカスを取り除いて何度も使う人もいる。だんだん黄色くなるが、どのくらいまで使えるか知っていますか。
20年前にイギリスで2年間独身生活をしたときの経験。
前者はスカスカになり、まったく納豆の味がしなくなる。後者はあるとき色を見たら緑色になっていた。友人の奥さんに相談したところすぐ捨てなさい、と言われた。
多分、どちらも賞味期限、消費期限、とっくに切れていたのだと思う?
スーパーで買う豚肉や鶏肉の消費期限を良く見ていますか。1キロのブロックでも平気で2日以内で使用、などとなっている。しかし独り者の私は、冷凍庫に入れておいて、1ヶ月か2ヶ月の間に使ってしまう。消費期限が2日以内なんていうのは、事故がおきたときに私は責任がありませんよ、と言う言い逃れじゃないか?賞味期限が切れたものを発見すると私は独自の判断で胃袋に入れるか廃棄するか決める。ただ後者はほとんどない。
Wikipediaによれば「食品の消費期限:製造者が定めた、ある保存方法で概ね5日間たつと長期保存できない食品の食用可能期限。5日を越える長期の保存が可能な食品については、食品衛生法・JAS法で「賞味期限」という別の表記がされる。」
「食品以外の消費期限:化学変化を利用したり、あるいは時間の経過によって想定していない化学変化の発生する工業製品に製造者が定めた期限。この中には医薬品、コンドーム、プリントのトナー等。」
中身はともかく、コンドームに消費期限があるとは知らなかった。
TVで消費期限、賞味期限の問題点を議論していた。あの不二家事件以来、次々と食品の偽装表示問題が取り上げられている。マスコミは徹底的にバッシングし、中には企業倒産に追い込まれた例も多い。しかし一連の食品偽装タタキで死んだ人はもちろん中毒問題すら聞いていない。「赤福」が一番問題だったのは、消費期限を短く表示してそれを誇示し、宣伝したことにあるのではないだろうか。あんこや米を少々時間が経過して使ったって問題ない。大騒ぎして残ったのは業者の多大な損失と倒産。
「もったいない精神」との関係でもこの取り上げ方は矛盾している。食料自給率40%しかない日本が、食品を大事に使うことは当然である。ところがこういうことを繰り返せば結局捨てるものが多くなり、消費者には高いものを売らざるを得なくなる。
あの横浜のシュウマイの摘発はひどかった。JAS法では含有量の多い順に成分表示をするのだそうだ。ところが5番目くらいのホタテの貝柱が2番目に入っていた、怪しからん、とか言う内容だ。そんなものは軽く注意したくらいで十分だ。消費期限、賞味期限についてこんな噂を聞いた。もともとは製造年月日の表示だけだったが、欧米が日本に食品を輸送して売る場合、時間がかかるから不利になる。そこでこういう概念をいれろと、迫った結果とか。しかし欧米の食品の流通も威張れたものではあるまい。ヨーロッパの海辺の都市で蟹を食ったときなどひどかった。確かに腐ってはいなかったけれど、やたら塩辛く食えたものではなかった。
法律は、どこまでも厳しくすれば言いと言うものではない。また法律で全てをきめればいいというものではない。最近ではあの強度偽装の問題で建築基準法が改正された。その結果二重チェックにする、僅かな修正でも膨大な資料を再提出するなどの制度にしたため、許認可にひどく時間がかかるようになった。それが工事の停滞を招き、構造不況すら招きかねない様相と言う。法をやたらにきびしく厳格にし「角を矯めて牛を殺す事があってはならない。」と評論家の一人が言っていたが、そのとおりと思う。
私は、毎朝50行余りのエッセイを書く。それが終わると6時近くになり、ラジオ体操に出かける。早朝の公園には、賞味期限が切れてもまだ元気なおじさん、おばさんが、わんさかわんさか・・・・いや、失言。私は綾小路きみまろではなかった。
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