アメリカのサブプライムローン問題に端を発した市場の混乱は世界規模になってしまった。米国、欧州、中国、日本世界同時株安の状況、日本は今日も大幅な下げ、酒もまずくなろうというもの。そんな中、M銀行によるワールドリートオープンの説明会が御茶ノ水で行われ、参加した。
私は昨年3月末にこの投資信託を買った。私は現金はM銀行に預けているから、彼らはそこの部分の私の持ち高を知っている。外務員の女性は「そのまま預けていてもほとんど金利のつかない世の中、ここは安定した配当をうるために投資信託をどうですか。」株を買う投資信託は上下が激しいから、土地の賃借料をベースにしたらどうかと、この投資信託を進められた。「賃料収入がベースで合うから安心ですよ。」と言うのである。
それならと買ったが基準価格がどうも下がってゆく様子なのである。そのうちにサブプライムローン問題が持ち上がり、それが加速しだした。外務員の女性は全く来なくなった。確かに「下がる可能性がないとは言えない」といっていたから文句はないのだが、やっぱりやられた、と言う気持ちである。そんな状況を受けて今日の説明会となったのだろう。
1階150人規模、3階ずつ東京、大阪、名古屋で開くというから売りまくったものだ。多くの人を相手にするとあって、弁舌さわやかな如何にも専門知識のありそうな若手がでてきた。ワールドリートオープンは、世界各国のリート(不動産投資信託)に分散投資を行うものである。そのリート(REIT:Real
Estate Investment Trust)は複数の投資家から集めた資金で様々な不動産を所有し、管理し、投資先の不動産から獲得した賃貸料収入や売却益等を投資者に配当金として分配する仕組みのことを言う。これがどのようにサブプライムローン問題とかかわってくるのだろう、と思っていたが直接に関係していない、という。また分散投資にはモルガンスタンレーの持つノウハウを生かしている、というのだが・・・・。
価格の変動要因を三つに分けて分析していた。一つは配当要因である。不動産賃料がよほど下がったのか、と疑うがそのようなことはない。投資先はアメリカのリートに大体50%、オーストラリアに30%、欧州に14%、その他日本、アジアなどである。どの地域もそれなりの配当を出している。セクター別に見ると複合施設、小売施設、最近増やしているヘルスケア施設などが中心で、住宅は少ない。特にそれらのいづれかの部門からの収入が減っているわけではない。
次の変動要因は為替である。通貨別で見ると米ドル50%、豪ドル30%、ユーと+英ポンド14%、あとはアジア各国の通貨である。これらの国の通貨に対して最近円が高くなっていることは事実である。これは説明によれば、円キャリーを行っていたファンドなどが株式暴落などで返済に困って円を買い戻しているのだ、という。つまり現段階では実態以上に円高と考えている。
第三の一番大きな要因は価格要因と言うものである。この商品は市場に出回っている。経済が安定していたときには安定した収益源としてファンドなど組み入れていた。ところが円の買い戻しと同様にとりあえず売って金を作ろうとする動きが激しい。そのため値下がりしている、と言う。
説明に使った資料は2006年11月30日と2007年同日の比で行っている。配当まで全部原資に組み入れたとして15746円のものが14498円になっているという。しかし私の場合、2007年3月、つまりもっと高くなったときに買い、現在では昨年の11月30日より大幅に値下がりしていることを考えると損はとてもこんなものではすんでいない。
この投資信託は毎月1回、配当を行う事が特色になっている。配当は今まで徐々に増やしてきた。おかげで今投資を行うことを考えてみると、利回りが7%近くになるという。基準価格が下がって客に損を与えている手前、余り大きな声ではないが講師は「利回りのよさを楽しんでください。一部にはそろそろ買いごろ、との話もあります。」と言う。しかし一方で「ただし利益が出ても今までどおり配当するか、あるいは投資信託が安くなったところで、逆に買い入れるかは当事者の判断次第で分かりません。」とする。さらに投資は「泥坊に追い銭か。」とも思うが悩ましい。
会場をでて証券会社をのぞくと、日経平均はまたも700円以上の下げ、何とかしてよ!!今ではさらに追加の投資を思いとどまっただけ賢明だったというべきか、と悔しい。
註 ご意見をお待ちしています。
e-mail agatha@bekkoame.ne.jp
home-page http://www.bekkoame.ne.jp/~agatha
読者の一人から次のようなメールをいただきました。
毎回AGATHA通信をお送りくださりありがとうございます。
ワールドリートオープンではないですが、日本株はさえないですね。
決して業績は悪くないようですが、結果が悪いですね。
株価はアメリカが下がれば日本は倍に下げる。
アメリカが上がってもこちらはそれほど上げない。
サブプライム問題が、どこの国の問題かわかりません。
日本はひどい国になりましたね。日本はどんどん貧乏になります。
ともかく日本はアメリカと反対でものづくりは得意なのだが、もうけたお金の運用がいけないようですね。
だんだん日本は貧乏の底に沈んでいきます。多くの政治家は無関心で何の対策もありません。
週刊新潮にも出ていましたが、日本の閣僚で株をたくさん持っているのは鳩山さんだけのようですね。
彼の株の時価総額は昨年の4月に60億円だったのが今では37億円だそうですね。
他の閣僚はわが身に降りかからないから無関心なのでしょうか。
首相、財務相はいつまでたっても「様子を見ましょう。」とのたまっているだけです。
銀行に偏っているのはだめ、銀行はリスクを取れないから、これからは新しい企業が育つように
直接投資が大切だ。というようなことを言ってるのは誰でしょうか。
繰言を述べさせていただきました。