639「フランス人の現在」(2月24日(日)晴れ、風強し)

ラジオで、朝フランス語講座を聞いている。応用編で最近「数字が語るフランスの現在」が放送されているが、日本人との比較などでなかなか興味深いのでまとめてみた。

身長:男性平均身長176cm、女性平均身長163cm、この30年間で男性は5.5cm、女性は2.5cm背がのびた。
肥満:肥満の人(BMI30以上)9.6%だが、徐々に増えている。職人が管理職や自由業に比べて多く、教育水準の低い者に多い。
衛生と美容:20世紀初頭まで身体を清潔に保つことは一般的な関心事ではなかったが、大きく進歩している。今では71%の人が、1日最低1回はシャワーを浴びる。香水や化粧品の浪費は、最近減少に転じたものの、アメリカ、日本などをしのいでトップレベル。
衣服:家計費における衣料費の割合は年々下がり続け、2005年には3.7%しか占めていない。平均して予算の半分を女性が、3分の1を男性が使う。残りが赤ちゃんに分配される。
アルコール:消費量は1960年以来半分近くに落ち込んだ。この減少はもっぱらワインの消費量の減少で、1963年に127リットルだったものが、2005年には58リットルになっている。ビールの消費量は2004年に34リットルだが比較的安定している。
タバコに対する依存:2005年に喫煙者の割合が、始めて15歳以上の国民の30%を下回った。特に女性に顕著である。ただヘビースモーカーはまだまだ多いようだ。タバコの密輸入はかえって増えている。
平均寿命:20世紀の間に女性は33年、男性は30年も延びた。女性は84歳、男性は77歳で、これを越えるのは日本くらいである。男女間の寿命の違いは事故や病気を引き起こし易い生活様式、職業による格差など起因している。

バカロレア:バカロレア取得にいたる人の割合は、50年代は10%であったが、1992年には66%に達し、2005年にも62.5%を記録している。労働者に比べ、上級管理職や先生の子弟に割合として3倍のバカロレア取得者がいる。
離婚:婚姻件数に対する離婚件数の割合は1965年には10%であったが、2004年には45%に達している。求婚するのは相変わらず男性、離婚を請求するのは女性である。家庭での家事分担が女性にとって有利でないからではないか。女性独身率は、管理職が労働者に比べ3倍近く高くなっている。
家事の分担:女性は週に平均16時間、男性は6時間費やしている。68%の世帯において家事を分担しているのは女性である。洗濯機による洗濯、アイロンかけは80%以上が女性、逆に皿洗いは結構分担されている。
出生率:60年代以降大きく下落したが、1994年以降は規則的に上昇し、2005年には1.94に達した。出産平均年齢は30歳近くまで上昇し、婚姻外出産の割合が1970年7%に対し、2005年には48.3%に達した。日本ではほとんど皆無である。
高齢者:60歳以上のフランス人は1982年に950万人だったものが、2006年には1300万人を数えた。平均寿命の延びと移民の減少、一時期の出生率の減少などで老齢化に拍車がかかっている。

住宅:フランス人の行動範囲は広くなっているが、それでも1日平均17時間50分を自宅で過ごしている。家計の中で住宅費は20年以上も1位を占め、2005年には18.9%を占めている。維持費、設備費を加えると年間1000ユーロ以上を住宅費に割いている。
住宅面積と別荘:平均住宅面積は規則的に目覚しく増大し、2004年には91M2に達した。3分の2が1件家で、別荘の所有も増加している。
食事の習慣:朝の飲み物は断然コーヒーになっている。ほぼ全員が朝食を、多くは家族と取る。夕食は昼食より家庭的で34%は家族と一緒に、33%は夫婦で、24%は一人で、そして6%は子供と共に食べ、2人に一人は夕食を食べながらテレビを見る。
ペット:2世帯に1世帯の割合でペットを飼っている。26%の世帯が犬を、26%の家が猫をかっているけれども最近猫のほうが多くなった。
外国人と移民:1999年に移民の数は430万人、そのうち外国で外国人の両親から生まれ、国籍を取得してフランス人になった人が160万人、外国で生まれた外国人が270万人含まれている。

失業率:2005年に幾分下がったものの、就労人口の10%くらいで高い。他のEU諸国に比べ雇用の保護には余り成功していないようだ。
給料:2004年に税込みで29279ユーロ、社会保険負担を除いた手取り平均給与は22193ユーロであった。給与水準に影響を及ぼす主な要因は職種で、民間管理職は労働者や事務職の2.7倍、技術者や職工長などの2.7倍稼ぐ。
女性と仕事:25歳から49歳の女性のうち10人に9人が働いている。1965年に女性が夫の同意なしに働ける法律、71年に有給出産休暇の法律、83年に職業上の男女平等に関する法律、92年にセクシュアルハラスメントに対する法律が定められた。ただ管理職になる割合が少ないなど男女格差は依然として大きい。
新聞(日刊紙)、情報への信頼、映画=略
スポーツ:上から順に自転車38%、水泳30%、ハイキング22%、ペタンク(ビリヤード含む)22%である。飽きるからか、いろいろな経験をつみたいからか、人生を通して行うスポーツ種目を頻繁に変える傾向がある。
携帯電話:2006年にフランス人の80%、すなわち4800万人が携帯電話を持っている。18歳から30歳では90%を越えるが、60歳以降は割合が大きく落ち込んでいる。

これらの数字にいろいろコメントをつけることは出来る。しかし読者にああでもない、こうでもないと考えてもらうのもまた一興?

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