703「通信が700回を迎えた」(10月15日(水)晴れ)

通信がとうとう700回を迎えた。定年になってから毎日日記を書くようにしている。1週間書いて、そのうち2本をアップロードして皆に読んでもらうようにした。1年間に約100本アップロードすることになる。だから定年後、7年を経ったことになる。
写真を入れたらいい、といわれるけれども、プロバイダーから与えられている容量が決まっているから、文字だけにしている。逆に文字だけで、言いたいことを伝えなければならぬ難しさもあるのだが・・・・・。アクセス数はそんなに多くない。ホームページは97年からはじめているが、今までに60000強、1日15-20のアクセス、しかし大事にしたい。

「よく続きますね。」といわれると、私は「ボケ防止ですよ。」と答えることにしている。最近とみに記憶力が悪くなってきている。漢字の勉強をしているけれども何度やっても覚えられない。この前など何度もやった顰蹙という文字が書けなかった。難しい字だから私はこの語は2文字だが、頭の中では4文字と考えることにした。「ヒンピセキソク」・・・・つまり頻度の頻、その下に卑怯の卑、親戚の戚に最後は足というわけである。ところが「ヒンピセキソク」は思い出せたが、最初のヒンがどのヒンだかわからなくなって困った。そんな具合で、時には昨日やったことも思い出せない。ある人が昨日何を食べたか思い出したらいい、というが、もうその年齢かもしれない。日記は、ものを思い出し記憶する訓練にはとてもいい。

自分自身の学習という点でも役に立っている。知識というのは一度聞いたり観たり経験したりしただけではなかなか根付かない。しかしそれをいったん文字にすると話が違うのだ。文字にするには、自分の得たものを整理しなければならない。整理するうちに解らないところに気づく。昔はそれを調べるために図書館に行って苦労したが、今はインターネットがある。コピペというのは感心しない。しかし調べものは、まずコピペを頭に中にすることが出発点だ。それを自分流に言い換えたり、自分のアイデアを付加したり、他の知識と結びつけたり、時には実際にやってみて文章にすればいいのだ。整理するうちに自分の頭の中で体系化されてゆく。書いたものは自分の知識の集積にもなってゆく。何か新しい問題が出ると私は過去に自分の書いたものに戻って考えることにしている。

「長すぎる」というご指摘を受けたことがある。エッセイの長さは最近では横42文字、縦52行くらいにしている。つまり原稿用紙なら6枚近くになると思う。しかし自分の思いのたけを書いてゆくと、足りなくなる場合も多い。書いてみて余白が余る場合にはしばらく放って置く。するとあれもこれも書くべきであった、と意外に後からアイデアが浮かぶ。別の角度から考えると、このくらいの長さだと一つの考えを提示することでき、それが頭の整理にもなる。ごく短いものでもいいではないか、との考えもないことはない。しかしその程度だと深く考えなくても書けるから、自分には何も残らないような気がする。長すぎても1日の作業量として大きくなるから、私は今の長さくらいが適当と思っている。

日記は自由に書くが、発表には気を使う。文筆家はよく言われるという。「それで何人との人間関係をおかしくした?」発表したいものもある。先日娘の一人が私にとっては5番目の孫を出産した。彼女にとっては初産だったからうれしいに違いない。私もうれしい。しかし赤ん坊を見に行ったところ、彼女は言うのである。「お父さん、今度のことネットになんか書かないでよ。プライバシーなのよ。」と厳しい。「ああ」といいながら、参ったね、と思った。
日記的要素を残そうとすると、自分の感情や経験を素直に書かなくてはならない。日記は小説のように作り物であったり、ウエブサイトから引用したり、抽象的な回顧談であってはならない。時にはおろかな自分を吐露することさえ大切なのである。長らく子供をほしがっていた娘に、孫ができたことは、書きたくて仕方がなのだが・・・。

生活パターンが毎日同じであると、書くことに窮する。孫の出産も株式の大暴落も毎日あるわけではない。徒然草はよく書いた、と思うが、毎日書いたわけではない、と確信している。思いついたことを義務感なしに書いたにすぎない。
毎日、書くために多くのことを経験する必要がある。つまり日記における取材活動・・・・そのために一方で行動し、好奇心を持ち、疑問を持ち、積極的に調べるようにしなければならない。それが今のところはある程度効果を上げ、自分自身を追い立てているように感じる。
今700回、67歳、せめて1000回までは頑張りたい。別の言い方をすればとりあえず後3年健康的に積極的で好奇心に満ち溢れた人生を送りたい・・・・。

最後に皆さん、なんでもいいからお便りをください。いろんな人の見方を知ることは私には最大の勉強になるのです。

註 ご意見をお待ちしています。
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