719「私の五大ニュース」(12月14日(日)雨のち曇り)

最近物忘れが一段と増してきて困っている。4時過ぎにおきて朝食の用意に取り掛かる。
コーヒーを飲むために薬缶に水を入れて火にかける。べーコンと卵を冷蔵庫から取り出す。トマトも一切れ切り出し皿の上に載せる。ベーコンエッグを作りながら、次はパンだ。冷蔵庫の中に一枚残っていたはずだ。ところが冷蔵庫を開け、上から下まで探すがない。昨日でもう終わりだったのだろうか。しかし6枚のパンを包んでいる包装紙を捨てた記憶がない。散々探して出てこぬから、寒い中を近くのコンビニに自転車で買いにいった。最近はヤマザキのダブルソフトが気に入っているけれども、スーパーで200円、コンビにでは250円、50円も損をする、昨日買っておくべきだったと反省仕切り。帰ってきて、パンを自転車のかごから取り出し、玄関を入ったときに気がついた。「そうだ!パンは料理のできる時間に焼けるようにスイッチをいれることにし、最初にトースターに入れたのだ!」
此の前はガールフレンドのAさんに呆れ顔をされた。「これ、ごらんなさい。」夕食が終わったときである。鍋が弱火のガスに炙られていた。食事前に洗った後、鍋を乾かそうとガスにかけたまま忘れていたのだ。2,3日前に昼食をし、公会堂の喫茶で読書をして家に戻ってみると台所が煙い。大変と見るとフライパンが同じように炙られっぱなしに為っていた。しかしあの時はあぶられた時間は3時間を越えていた。ただしこの話はAさんにはできず、口をもごもごさせた。

毎年この時期になると私のこの一年の五大ニュースを考える。この1年の大きなニュースを考えること自体は、皆さんにもお勧めする。しかし実を言うと案外見つからないように思う。若い時と違って、ただ時だけが流れてしまったような気もする。
第一は次女に五番目の孫が10月に生まれたことか。次女夫婦のところには長年ほしがっていたから本当に良かった。男の子で、先日訪問したところ、もう5kgになっていた。
長男がタイ勤務になった事も大きなニュース。長男夫婦には男の子一人、女の子が二人いる。時時写真を送ってくれるが、みな元気そうで異国の空を楽しんでいるようだ。
銀行勤務の長女の亭主が、熊本勤務を終えて東京に戻ってきた。またその一人娘がもう中学生になった。私の知らない音楽を口ずさみ、判読しがたいメールをくれて私を困らせる。実は今日は、母子とみかん狩りに行く予定だったが、天候不順で中止にした。

二番目はニュースはやっぱりこの1年健康で元気に生きられたことだろう。仏様にもキリスト様にも感謝したい気持ち。ラジオ体操を続け、平日の多くはスポーツクラブに通って足腰をきたえている。元気、長生き、ぽっくりは世のため、自分のため、子たちのため!
Aさんは相変わらず大学で教える一方、信濃町にある教会に通っている。二人でこの秋にスイスアルプス旅行をしてきた。幸い天候に恵まれマッターホルンもモンブランも見ることができた。
高校時代同期とも良く集まっている。4月と11月に行われた「いちに歩こう会」に参加し、それぞれ10km近くを歩いた。また「ザックの会」で、5月10日鳴虫山、9月17日大菩薩峠、10月28日に雁ガ腹摺山に登った。幸い事故にあうこともなかった。全部報告書を書く役をおおせつかった。
三番目の去年から続いているサブプライム問題。その影響で、私の持っている株も大きく値を下げた。加えて外国通貨で持っていた資産は大きく減った。同期の仲間ともどうしたものか、とよく相談するが、ゴマメの歯軋り、どうしようもない。しかし幸いなことに我が家の朝食のソーセージの質は落とさずにすんでいる。

四番目は趣味として漢字の勉強を始めたことではないか。日本は古来から中国文化の影響を強く影響を受けてきたが、其の代表が漢字であるとい思う。そこから発展して「三国志」など何冊かの本を楽しんだ。今「水滸伝」を読み始めている。趣味では他には囲碁、それに陶芸いづれも参加はしているが進歩はほとんどしていない。そうそう、この通信がとうとう700回を越えた。この程度の内容でも本人は毎朝苦労している。
最後は陸上競技のB級審判員の講習を終えたこと。通信695で書いたけれど、全部で10日、もともと運動の得意でない私には良い経験であった。来年度はこれをどう生かすか。是に関連して武相マラソン、東京国際女子マラソンなどのお手伝いもした。

今日「篤姫」が最終回を迎えた。あの大河ドラマが多くの共感を得て大ヒットした理由はなんであったろうか。ある意味では現代は平和が続き、結果として女の時代。ドラマは幕末から明治維新という大きな時代の変動を、篤姫という賢い女性の目を通して描いたことにある。
彼女の目指したものは、結局は一家の幸せではなかったか。しかし男が一家に幸せなど考えるようになったら老いた証拠なのかも知れぬ。一番大きなニュースは最初に書いたように物忘れが激しくなるなど、一段と自分自身の老いが進行したことかもしれない。

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