あけましておめでとう。(中学生の孫娘がメールをくれて「ジイちゃん、あけおめ!!」と書いていたが、古い人間の私はそうは飛べない。)
毎年のように朝4時過ぎに起きて、一人で雑煮を作る。昨日の日記、つまり大晦日の日記を書き、6時にラジオ体操に。
天気はうららかに晴れ、よい元旦となりそうだ。正月3日は私は指導員として皆の前で体操をする。東屋のあたりで薪がたかれ、黒い防寒着と陸連の角張った帽子で固めた爺さんたちがたむろしている。体操のあと、恒例の妙正池周辺を回るマラソン準備のために集まっている人たち。此の人たちを含めて体操の参加者は多くもなく、少なくもなく。
ラジオ体操が終わると、私もマラソングループに近づきまずは会長のAさんに挨拶。
いつものように集合写真を撮った後、今年は5kmマラソンへの参加を取りやめ、3kmウオークに参加。周辺を5周、Bさんと一緒に歩いた。3km、28分強。そうか、早足で歩けば人間は1時間6キロ以上は歩けるのだ、と悟った。終わってお汁粉が振舞われた。お餅が雑煮で食べたから早くも二つ目。
家に戻ってくると弟から電話。暮れのうちに準備しておいた引き出物等を抱えて、電話で打ち合わせた豊田駅で待ち合わせ。出掛けに、郵便受けをのぞくともう年賀状が来ていた。途中で見ようと鞄の中に入れたから重たくなった。豊田駅。迎えに来てくれた彼の車に乗せられて唐木田の家に行く。奥さんと此の4月に結婚が決まったしあわせ一杯の姪が迎えてくれた。奥さんは花もやるのか、玄関になかなか見事にいけてある。「失敗したのよ。見る人が見れば分かるのよ。」と謙遜する。
家の中を改造した、と見せてくれる。中でも風呂場がユニットバスをいれてきれいになっていた。感心したのは手洗いの場所を広く取るために、並んで設置してある洗濯機のパンをぎりぎりの大きさのものに変えていたところ。我が家にも応用したくなった。
弟は陶器も始めた、自作のお茶碗とコーヒーカップを見せてくれた。上手かって?花とくらべて20年以上も陶器をやっている私としてはいくら何でも・・・・。
いつものように奥さんが用意した正月料理。冷酒「上善如水」がおいしい。食後に小野篁ゆかりの小野神社参拝。山門と階段、其の向こうに小さな本堂という何もない神社だけれども、地元の人がお神酒など用意してくれており正月らしい。脇に回ると小さな鐘があってみんな思い切り撞いている。弟宅にもどりソファーに座ると私は眠くなってしまった。3時過ぎに辞去し、また豊田まで送ってもらって我が家に戻る。
6時近くになって次女の婿さんが車を借りにやってきた。かねて用意のロール菓子などで世間話。赤ん坊が大きくなって婿さん自身が腰が痛くなってきた、次女は腕が痛くなってきた、などといっている。健康第一、サラリーマンは身体が資本、というような話をするうち「お正月に何か読んで価値のある本がありますか。」というから「菜根譚」を貸した。終わって夕食には白い飯を食うと後は寝るだけ。
TVチャンネルをつけると「あなたは一流芸能人か。」というようなタイトルの番組。高給ワインとスーパーで売っているワイン、ストラテバリウスのヴァイオリンと練習用ヴァイオリンの音、高給すっぽんと鰐の肉、あなたはこれらの区別が出来ますか、というもの。ワインやバイオリンの音色は大抵の人が高級品を当てたから、さすがと思ったが、だんだん馬脚が現れてきた。中でも傑作は最後の問題。OGビーフと宮崎県の東国原知事も推薦する100g、5000円もする和牛。それぞれを焼いて食べてもらったところ、正解したのはGACKTのみ。あのTVドラマで上杉謙信をやって人気を博した気取った二枚目である。後は全員OGビーフを高給和牛としてしまった。中でも長島ジュニアなどは「本当はこっちと思うけれど、今日はさえていないからあえてこちら。」と薀蓄をつけてOGビーフを選んだ。
しかしこうなると、高級などというのは案外思い込みだけかも知れぬ。むしろ一般感覚の方が正しいのかも知れぬ、と思えてくる。2009年を題にして仮矢崎?なる高名な現代アート作家のいけた花と、素人の大林素子が生けた花どちらがいい、という問題も傑作だった。前者に4、後者に私も含めて6くらいの割合だった。しかしよく考えればどちらもたいした変わりはない。そう考えれば弟の奥さんの花だって立派なものだ、とエールを贈りたくなった。
2009年、ものの本質を見るようにしたい、と思う。趣味にとどまらず、経済・社会現象であろうと、人間であろうと・・・・ふとそんな風に思った。人気や評判や派手さにごまかされてはいけない。OGビーフはおいしいよ!
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