796「豊洲ららぽーと」(9月21日(月)晴れ)

ガールフレンドのAさんに「今日はあいている。天気もよさそうだし、どこかにでかけない。」と誘われて、困った。山は疲れる、海は肌が焼けるとどちらも苦手のAさん、一緒に行くところ探しに苦労する。ふと会社に勤めていたころの友人Bさんの言っていた「豊洲ららぽーと」に行ってみようと考えた。

かってのIHI跡地に、三井不動産が主体になって立てた巨大コンプレックス。
2006年10月にオープンしたのだ、という。都心から至近距離で、有楽町線豊洲でおり、7番出口。家族連れや子供たちが張り切っているところが目に付く。
本館から入ったが、中々の人出。それなりにどこも賑わっている。
ちょうどお昼時であったので、海に面したレストランの一件に入りサングリアを片手にパエーリヤの昼食。味もよく、なかなかいい気分になった。

海風に吹かれて、歩いていると、めったやたらに超高層ビルが目立つ。「よう!」いきなり少々でてきた腹をたたかれた。小学校同期で親友のC君である。「おや!」私ももっと出ているC君の腹をたたき返してやった。一家眷属で来ているとのこと。「去年あたりはここから見る夕日がきれいで、その絵をよく描きにきていた。」彼の得意は絵である。今でも杉並区に依頼されて郷土史にまつわる絵を描いているとか。
ここには変わったものがある。平木コレクションというのは、浮世絵美術館、19世紀のパイプオルガン、ベルギーのダニエル・オストという人が設計した庭がある。その意味では大人がゆったり過ごすによい空間である。

しかし基本的にここのウリは、子供ではないか、と思う。
海に向かってコの字型に作られた建物に囲まれてプール。夏には親子連れ、子供たちで大いに賑わったのであろう。今日当たりは、プールサイドでアンパンマンなどが飛び回り、子供たちの喝采をあびていた。建物内部にはキッズ専用のコーナー「キッザニア」があり、そこに子供を入れておけば1時間は持つとのことだ。
中のショップも、子供向けのそれが非常に目立つ。そしてわずかに若者向け。アウトレットなら予想されるご夫人むけの高級ブランドショップはほとんどない。ユニクロが幅を利かせ、靴まで売っていた。
そして案外に重視しているように見えるのが犬。テラス式のレストランには犬を連れた客が多いし、遊歩道も散歩している。ほかに有料だが犬専用のスペースもある。でもそんな雰囲気であるから、なんとなく暖かみが感じられる。
ここはまたお台場や浅草との連絡と観光をかねて船が出ている。海に面した場所に、昔のドック跡を利用して船着場を作り、そこから船が定期的に出入りする。ここに来た客がそちらにも行きたいと感じるに違いない、と思っての配慮と思うが中々に素晴らしい。

三階の奥に映画館群まである。シネコンンプレックスというのだろうか。小劇場にして数本の映画を同時に上映しているようで、中の様子を知りたかったが時間的余裕がなかった。
郊外のアウトレットはその場所に応じて色々な形に工夫されている。あるものは高級ブランド品を並べ、あるものはとにかく値段の安いものをならべ・・・・・。どのようにすべきかは研究の余地あるところ。ここはひとつの答えを提示しているのかもしれない。

ところで私は、1967-73年くらいまで東京ガス豊洲工場で働いていた。首都圏に都市ガスを供給するということで、石炭ガスや油ガスの設備が時折煙を上げていた。おかげで雲が「どんより曇っているように思われた。
そのころ豊洲は、陸の孤島だった。毎朝新橋から会社の専用バスで工場まで運ばれた。運ばれてしまえば、10時間くらい、そこかれでることはまずなかった。一度食堂の飯がひどくまずく感じられて、近くにも食うところはあるだろうと、探した。駄菓子やくらいで何もなかった。仕方なく仲間と仕出し屋から弁当を取って食ったら、勤労係から文句を言われたのを覚えている。
帰り際、私は昔通っていた東京ガス豊洲工場へ通じる道を探した。とにかく景色がまったく変わってしまったのである。道路もほとんど付け替えられてしまったから、どこを歩いているのか中々分からぬ。ゆりかもめの豊洲駅の向こうが豊洲工場らしい、あそこが今築地卸売市場の移転でもめているところだ、と納得するまでに大分苦労した。曲がり角と思われるところにはシェルの高層ビルがでんと建っていた。街も、空も、人々もみんなきれいになった。時代の変化を実感しながら帰路についた。

(追記)知り合いの女性は、今年1歳に成るお子さんが居る。彼女は豊島園に住んでいる。彼女にららぽーとの話をすると「キッザニアがいいのだけれど、うちの子はまだ無理。もう2、3年だわ。でもあんな商店街がこの近くにあったらいいのに。」とも言っていた。ウエブサイトを調べると、ららぽーとは、三郷などにもでき、だんだん増えている様子であった。

註 ご意見をお待ちしています。
e-mail agatha@bekkoame.ne.jp
home-page http://www.bekkoame.ne.jp/~agatha

読者から次のメールをいただきました。

豊洲ららぽーとは出来た直後に何回か小生も行きました。駐車場の会員にも
なりました。会員は2時間くらい無料ですよ。
目的はスーパーアオキです。このスーパーは沼津に本社の有るものですが、
初めての東京出店ですね。品揃えがかなり良いのです。
小生はそこでいつも「平牧三元豚」を買うのです。都内でこの豚を買えるところは
六本木に一軒とここだけだったと思います。一度食べると癖になりますよ。
気が向いたらお試しください。