プロ野球日本シリーズ・・・・プロ野球は興味がある、好きだ、しかしテレビを見続けるほど好きでも、球場に行くほど好きでもない。結果は気になる。
一人の夕飯を取りながら、放送を見始めたが、そのうち二階のパソコンの前に座ってしまった。パソコンも別に新しいものが、そんなにあるわけではない。メールはよく来る。しかしほとんどはバイアグラだの、売春の勧誘だの、まがい物の時計の売り込みだの、わけのわからぬものだの、要するに開封することさえ危険だから、そのままくずかごに移動させるものばかり。まあ見てもよかろう、と思うものは50通に1通。ウェブサーフィンも目的がなければつまらない。それにいい加減な記事が多すぎる。自分のホームページは見飽きた。ネットで商品を購入する人間がいるというが、そんな趣味はない。
ガールフレンドのAさんに電話する。まだ帰っていないようだ。土曜日はよく食事を一緒にするが、今日は娘さん夫婦にベビーシッターを頼まれたので遅くなるといっていた。まんざらでもない様子だから「お孫さんの相手は楽しいかい。」と聞くと「とんでもない。疲れるだけだわ。」
彼女も考えようによっては面白い人間だ。明日は日曜日で教会に行く。教会の雑誌の校正を押し付けられ、そのほかにも礼拝当番があったり、信者の子供の面倒を見させられたりしている。それほどなら熱心なキリスト教信者かというと、色々な歴史書など読み、「キリスト教も、正義の名の下に随分ひどいことをしている。」とこき下ろす。二つの大学で英語の非常勤講師をしている。いつも「疲れる、もうやめたい。」という。生徒に対しても「いくら教えても進歩しない、大体アルバイトに追われて、授業にでてこないんだから。やりがいがない。」と嘆く。しかし毎年来年度の希望を提出する段になると「もう1年やることにするわ。」
彼女が一番楽しそうにするときは、テニスに行くときである。「今日は天気がいいからテニスに行かなければいけない。」という。「いかなければいけない、という言い方はないだろう。」というと、ニコニコしてそれ以上答えない。そのほかにも三度の食事は作らねばならず、私と違って洗濯も毎日、庭の草も抜かねば成らぬから、忙しい、忙しい、といっている。「少しは手を抜いて男(つまり私)と仲良くしようよ。」と言っても、なかなか相手にしてくれぬ。それでは私のことが嫌いかというとそうでもないらしい。たまに休みの日ができたりすると「どこに連れていってくれるの。」という。
今日は一体何をしたのだろう。高校同期のB君から電話がかかってきて一緒に昼飯を食った。実を言うとこっちから電話しようと思っていた。しかしB君と話をしていると、彼もまた私と同じような境遇であることが分かる。彼は、10歳以上年下のガールフレンドと二人暮らしである。素晴らしいのだが、彼女は、母親の面倒を見なければならないと、2、3日家を空けているとのこと、つまり彼も一人なのだ。そういえば彼女さんは、私のガールフレンドさんと同じで、よく家を空ける。お友達同士で海外旅行、実家の犬の面倒を見なければならない等々。お二人の仲は、中々お熱いようなのだが・・・・。
彼もそれほど趣味の多い男ではないようだ。株をやっている。しかし「最近は株価を見る気がしない。」「鳩山不況」か何か、知らないが、株価が低迷しているからだ。不思議なもので株はどんどん上がっているときにみんな浮かれ、本当はどうなるか注意していなければならない低迷のときには、出来高も細り、みな興味を失ってしまう。
さて、「ガールフレンドに振られた暇な男」同士なのだから、夜まで話していればいいのに、と思うのだが、会話はどうも長続きせぬ。孫にあったときのじいちゃん、ばあちゃんと同じ心境、といえるかも知れぬ。会いたいが、会うと疲れてくる。女同士だと、どうしてああくだらない話で長続きすのだろう、といつも羨ましく思う。2時間もすると、そろそろ会話につまってきて「じゃあ、この辺でやめようか。」という具合になってしまった。時間も早いからと吉祥寺に一人で行き、本など読んで過ごして家に戻った。するとまた寂しさを感じる。人間は自由がいい。しかし完全に自由になり、さあ、好きなことをやりなさい、といわれるとなかなかうまく行かぬ。勝手なものだと、つくづく思うのだけれど・・・・・。
そして再び夜の書斎の私。「憩いのメロデイ」とか言うサイトを開いてカラオケを楽しんでみる。ある女性が、亭主が亡くなってから、することがなくて、日がな二階から庭の小さな池に釣竿をたれて金魚を釣っていたと知り、もっと相手をしてあげればよかった、と語ったとか。幸か、不幸か、我が家の庭に金魚のすむ池はない。やがてカラオケも飽きて、下に降りてTVの野球。もう8回裏になっていた。結局最後まで見る羽目になった。クルーンが出てきて1点差にまで詰め寄られたものの巨人が逃げ切った。
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