810「人は一生でどのくらい酒を飲むか」(11月12日(木)雨のち曇り)

一日曇っており、寒い日だった。6時前に新宿の例のスナックに行くとA君がもう来ていた。彼はプリンターを探しに新宿に早めに出てきたのだそうだ。
「それにしても時代の変化はすごいね。もう外付けハードデイスクではギガの上の1テラなんてのが、出ているよ。しかも1万数千円、中国製だがね。」
やがてB、C、めずらしくD、それにこの前は来なかったE君も来る。
また高校同期の集まり、しかも明日はゴルフがある、あさってはいちに歩こう会、まったくこの同期は良く遊ぶ。三連投になるものもいるわけでなかなか元気。

さてわれわれ賢人?の話は、高級な話から俗な話まで自由に跳梁する。
A君はボランテイアで国立博物館の説明員をやっている。
皆既日食の話など、太陽、地球、月の関係を説明しているが、説明する図と実際はひどく大きさ、位置関係が違う。それで実際に大きさの体験をしてもらおうと、地球の100万分の1の大きさのモデルを作っているのだそうだ。地球の直径は約12700キロ、その100万分の1で12.7メートル、太陽の直径は地球の109倍、1392000km、月は3700キロ・・・・・ご参考までに。
「そうした模型を作れば、地面だとか大気の層なんていうのは、紙みたいに薄いことに気がつく。よく地震をプレート現象で説明するが、実際は紙みたいに薄い二つの層が、下に入ったり、上に行ったりする現象だ。」
そんな話から少しだけ天文学の話に近づく。「星座の名前は、実に想像力豊かにつけられているが、誰が決めたのだ。」「あれは、中国では別の名前になっているのか。」「北極星と言うのが太白で一番えらく、順に名前がつけられている。」A君が「月に兎がいるというがどこが兎なのか、と小学生に聞かれて困った。どこの部分が兎で、杵で、臼でと判定するのに苦労した。」すると「しかし月に兎が住むというのは日本、中国では若い娘が住んでいる。」嫦娥と言ったのだと記憶している。「いづれにしてもスケールの大きな話、しかしそれに較べれば人間などは・・・・」

そして高級な話は、急に生臭くなり、政治の話。
「予算の公開仕分け、あれは面白い。インターネットでも見られるから、是非見ておいたほうがいい。」「そうかね、公開裁判みたいで気に入らない。」「オレは生まれついたときから自由党(そのころ、なに党と言ったやら。)が嫌いだった。胸の閊えが取れた思いだ。」「しかし小選挙区制は、大衆が右に左にどっと動く。4、5年先の選挙ではどうなるか分からない。」「すると八ツ場ダムはやっぱりやります。普天間移設問題は当初の計画通りに・・・・・。これじゃ国民も外国もたまらない。」それぞれ主義主張が違うから、なかなか纏まらなかった。

A君は、早くも居眠り気味である。私も以前は良く居眠りをしたが、最近は少し強くなったというか、飲まなくなったというべきか。話が急にレベルダウンするのも酒の勢い。
「しかし千葉の婚カツ詐欺といい、鳥取の金銭詐欺といい、女は怖いねえ。」
「イギリスの語学学校教師を殺した容疑者が捕まったけれど、日本人は西欧人だと妙にコンプレックスがあるのか、あればかり放送する。彼の場合は、行き掛かりのように思う。それに較べれば、二つの女性主役の事件は罪が深い。」
「老人は焼き殺され、新聞記者はダンボールに入れられて、特急の線路に置かれる」「君は大丈夫だろうなあ。」「オレはもう三本目の足が言うことを利かぬから大丈夫さ。」

さらに話は降下。同期のF君らしい人物が、朝日新聞に派遣問題のことを書いている。E君が新聞の切抜きを示したが、「この写真は、F君じゃない。」と言い出したものがいる。「彼はもっと毛があった。」そこから話しがずれ始めた。
「髪は白くなったって、染めれば分からぬ。」「あそこの毛と髪の毛と、どちらが先に白くなる。」「鼻毛、眉毛、腋の下の毛と較べたらどうだ。」「大体、それらの毛は頭の毛みたいに禿げるのか。」みんなに自分の経験を語ってもらったらいい、特に女性に、などと、議論が滅茶苦茶になった。それにしても写真はF君か?私は中学も同期だから懐かしい。

悲しいが、もう、そろそろ一生のうちにやれることが見えてきた。海外旅行は金がかかるけれども、最近私は、行く度に後何回いけるだろう、と考える。
「人は一生でどのくらい酒を飲むと思う?」A君に寄れば15立方メートルだそうだ。下戸も上戸もいるじゃないか、その酒はビールか泡盛かは、よく分からなかった。
その酒量も大分減ってきた。一律一人3000円、しかしこの程度ならマスターから「飲みすぎて元が取れぬ、と言われることもあるまい。
8時半くらいに明日もあるからとお開きにする。今日は、カラオケはなかった。

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