リプレイスという言葉を神様は知らないんじゃないか、と思う。
人間の肉体は使いきりの器官で満ち溢れている。
目も、耳も、歯も、心臓も、胃も、腸も・・・・・。
悪くなったらどこか押すと、新しいものが生えてくるようなら素晴らしいのに・・・・。
全部交換して古いものは廃棄する、と決めたのだろうか。廃棄するところが火葬場。
しかし廃棄される方は必死で抵抗する。
今日から弥生3月、明るい気分で、と行きたいところだが、歯医者。
歯は別に虫歯にならなくても、何かの拍子に割れてしまうことがあるらしい。
1年位前先生はそれを見つけて「これはとめようがない。痛くなったら抜くしかありません。」と言った。右上の奥歯である。それがとうとう痛み出し、1月の始めに抜歯した。歯を抜いた後の処置は少なくとも3つある、と知った。
一つはそのまま放って置く。事実今度抜歯した歯の奥にあるし右下の歯は抜いたままである。いつ抜歯したのかもう覚えていない。
次は両脇の歯にブリッジのようにかけるものである。
これは取り外せる。ただしはめてあるだけだから余り強い力ではかめない。
最後は同じブリッジだが、3本まとめた金属型を作りかぶせるもの。交換は出来ない。ただしかなり硬いものまでかめるようだ。
もう一つインプラントというものがあるそうだ。
金属の棒を歯を受けている骨に埋め込むもので、これなら本来の歯と同じ、とうたい文句。
しかし別の知人の歯医者は「生物の体に異物の金属を埋め込むもの、弊害が出ることがある。」と忠告してくれたから、なんとなく避けたい気持ち。
考えてみれば歯医者には若い頃から随分お世話になっている。
私の歯は歯並びが悪く余り格好がよくない。上前歯の一本が極端に後ろに下がっているなどだ。いつも「歯の磨き方が悪い。こうやるのです。」と技工が教えてくれる。そのときは覚えていて熱心なのだが、時間が経つとつい簡単に済ませてしまう。その繰り返し。またそういう歯であるから歯垢がつきやすい。
私の通っている歯医者はもと勤務していた会社にいた歯医者である。昔は勤務時間に抜け出して歯を見てもらったこともあったが、今は合理化、まかりならんとなくなり、歯医者も追い出されてしまった。しかしその当時からこの医者はなかなか親切に見てくれると感じていたから、彼が浜松町に開業した、と聞いて通い始めた。
この歯医者のいいところは別に悪いところがなくても定期的にみてくれることだ。
何もないときは技工が私の場合は3か月分のたまった歯垢だけを取り除いてオシマイ。
私は下から時々薄目をあけて若い女性技工の胸元を眺めて喜んだりしている。
今でも大抵「もう少し歯を丁寧に磨いてください。」最近ではそれにおまけがついて
「歯間ブラシを必ず使ってください。」「歯槽膿漏が進行しています。」
それでも自分では前より随分歯のことを気にするようになったつもりなのだが・・・・。
「どうしますか。」と先生は私に私の歯を手鏡で見せながら質問する。
「両隣の歯がかぶせ物がしてあり弱そうに見えますが、歯を削ってブリッジをする余裕がありますか。」すると「あると思うから聞いているのですよ。」
結局先生のおっしゃるとおり、ということで本格的なものにしてもらうことにした。
麻酔をかけてゴリゴリと削り始める。痛くはないが、体には響く。自分にこれは痛みではない、と言い聞かせる。1時間くらいで仮歯を埋め込み完了。「極端に硬いものはかまないでください。よければこの次正規のものに交換します。」とのことであった。
麻酔で口が妙な感じだけれども、いつものように浜松町駅近くで尾道ラーメンを食った。
(追記)3月5日 同期の仲間に教えられて荻窪の靴屋に行った。私の足はO脚である。数年前に右ひざが痛くなって医者にいったところ、右の踵の上がった靴底を誂えてくれた。それで調子よくなったのだが、今度は左足が同じように痛くなった。そこでそのような靴底を売っている店を探していたのだ。「靴の紐の締め方が悪い。」と注意された。新しい靴底は、なかなか調子はいいようだ。
そういえば先日は目医者にも行った。大腸がんの検査もした。もうメンテナンスが重要な時代・・・・淋しくなってくる。
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