「漢字を勉強し、習字を習っている。」と話したところ友人が常用漢字、繁体字、簡体字、ピンインの対照表を送ってくれた。ありがたい。
ウイキペデイアによれば
「簡化字とは、1960年代に中華人民共和国で制定された、簡略化した漢字の字体体系である。シンガポールでも採用されている。〔中略〕現在、中国で正書法として採用されている簡略化された漢字の内、正確には字全体が簡略化されたものだけを簡体字という。偏や旁など一部が簡略化されたものも含めたものは簡化字という。これらの漢字は「簡化字総表」にまとめられている。複雑な漢字の簡略化に際して、楷書化した草書の要素を多く取り入れ、また、画数の少ない部品に置き換える手法も多く使っている。現在の「簡化字総表」は偏旁に使用できない簡体字350字、偏旁に使用できる簡体字132字と簡化偏旁14個、これらを適用した簡体字1,753字からなっている。総数は2,235字になる。」
この結果一例を挙げれば、電、雲などは雨冠が取れて下だけ、関や開は門構えが取れて中だけ、言偏、金偏、糸偏、車偏、食偏等は草書の要素が取り入れられて大分違うというようなことになってしまっている。これらの結果、中には日本の新字体と意味が違ってくるものまででてくる。たとえば机は、簡体字ででは機として用いられるなどである。
しかしお習字を「簡体字」で書いて、先生に見せたところ「簡体字はいけません。古い字でないと・・。」と否定された。中国でも、行きすぎた簡略化を見直そうという意見があるらしい。
「繁体字、または正体字は、中国語において中華人民共和国の一連の「文字改革」政策による簡体字(簡化字)に対して、それ以前から使われている筆画が多い漢字の字体を指す。主に台湾・香港・マカオなどの地域で使用される。〔中略〕繁体字の大部分は日本の旧字体と字体を同じくしているが、異なるものもある。」
「ピンインは、中国語の音節を音素文字に分け、組み合わせる方式で表せるようにした文字体系のこと。一般的には1958年に中華人民共和国が制定した漢語?音方案という表記法、あるいはそれに基づく漢語?音字母という文字、それらの通称として漢語?音と呼ばれるものを指す。」
中国語のNHKの放送を聴き始めている。中国語は発音が大事だそうだ。そう、昔も四声で躓いてしまった。音感の無い私には特に困る。しかし今回は発音はなれるにまかせ、むしろ中国の文字を理解できないか、中国人思っている新聞の見出しくらいわかるようにならないか、との気持ちである。テキストは読み方がみなピンインで示してある。ところが常用漢字では示していない。そのため、簡体文字でどの常用漢字に対応するのか分からぬものがごろごろ出てくる。
漢文を読む練習をしている。今は古本屋で買ってきた「中国怪異小説集」を読んでいる。
漢詩の本なども読んだ。漢文式の読み方に苦戦するが、それ以上にわれわれに馴染みのない漢字が多いことに気がつく。最近、学生の頃漢文が苦手だったのは、レ点のつけ方が分からないから、と考えていたが、それ以前に中国人では常識でも、日本人は知らない漢字のせいではないか、と思い出した。
漢字検定の勉強をしている。最も、最近は覚えるより忘れる方が多くてちょっとも進歩しないのだけれど・・・・・。その例題を見ていて、これはよほど中国ボケした老人の作った問題集、と思い出した。そういうコチンコチンさんの問題だけに中国の古典を読むことが常識と考えているようだ。そこから引っ張り出してきたわけの分からない、それどころか緩和辞書にも載っていないような文字を書かせたり読ませたりする。
まったくルーツは同じでも文化の違いというのはややこしいもの・・・・・・。日本人の使う漢字と中国人の使う漢字はもはや違ったものになってしまった、と考えた方がいいようだ。友人が送ってくれた資料は、大変な労作でありありがたいと思うが、日本人から見た中国語だ、と感じた。つまり常用漢字は、日本人には常識でも中国人には常識ではないのだ。中国文を読みたいと思ったら、現代使われている中国文字とそれに対応した日本の漢字の表が必要なのかも知れぬ。
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