872「九寨溝・黄龍ツアー」(6月17日〔木〕)

久しぶりの中国旅行である。8日間のJTBの九寨溝・黄龍ツアーに行きたいと最初に考えたのは私。弟に聞いたところ「妻も参加したい。ただしHISの方がいい。成都から九寨溝に前者はバスで行く。後者は飛行機。JTBは10時間もバスに乗らねば成らぬ、HISは1日短くても飛行機、早い。」というので変えた。結局3人で参加、なかなか楽しかった。

観光の主な見所:
九寨溝 中国四川省北部のチベット人の多い地域にある自然保護区で、ユネスコの世界自然遺産に登録されている。岷山(びんざん)山脈から流れる水が、標高3100mから2000mを落下する間に、美しい淡水の湖水地帯を形成する。水は透明度が高く、流れ込んできた石灰岩の成分(炭酸カルシウム)が沼底に沈殿し、日中には青、夕方にはオレンジなど独特の色を放つ。また、流れに乗って運ばれてきた腐植物が石灰分に固定され、植物が生え、独特の景観を見せる。五色沼、白糸の滝、尾瀬を一緒にした様なものと思えばあたっているかも知れぬ。ここをバスで乗り継いだり、トレッキングしたりして楽しむ寸法。

黄龍 同じく世界自然遺産に登録されている。高度3000mの高地にあり、山から流れ出た水が滝を作り、棚田状に湖沼が連なる中を落ちてゆく。トルコのパムッカレを思い浮かべればいい。ロープウエイで上まで行き、山をゆっくり降りてくる。全行程7kmくらい。

峨眉山 峨眉山は道教や仏教の聖地で、中国三大霊山(五台山、天台山、峨眉山)の一つ。26の寺院を有し、普賢菩薩の霊場とされる。一帯は自然が護られ、約3000種の植物と、絶滅危惧種を含む約2000種の動物の宝庫でもある。一番高い峰が万仏頂(標高3098m)後漢時代から仏教施設の建設が始まり、南宋時代に最盛期を迎えた。ロープウエイ、徒歩等で登る。

楽山大仏 楽山市にある、弥勒菩薩を象って彫られた巨大な磨崖仏(石仏)であり、石窟寺院の一種。 峨眉山地域内の長江の支流、岷江(びん-こう)、大渡河、青衣江が合流する地点にある。高さは71メートル。東大寺の大仏の5倍にも及ぶ。当時、多くの大仏が国家によって造られたのに対して、楽山大仏は民衆の力で作られた。

パンダ繁殖センター 臥龍に研究センターがあるが、四川大地震で破壊され、市内にあるものが一般開放されている。現在、20数匹のパンダが飼育されている。

旅行で気づいた点:
@20年前にこの近くまでJICAから派遣されていったことがある。そのときの記憶と重ね合わせて中国の発展振りとそのエネルギーに驚嘆。
しかし悩みも多いようだ。市民の生活は全体的には格段に豊かになっているが、貧富の差が大きい。チベットなど一部が観光業で大成功したかと思えば、多くは観光客に群がるハエのような仕事にしかありつけぬ様子。
一人っ子政策は少し見直されている。夫婦が子供を一人しか作らない社会では人口減少に向かってしまう。そこで最近では、一人っ子同士の結婚では子は二人まで認める、大学院卒以上のカップルの場合、複数の子を認める、などとなってきている。
後者は優秀な人材を残そうという政策のようだ。「しかし作っていい、といわれたって、金のかかる時代を考えれば難しい。」と説明したガイドはぼやいていた。
少数民族対策には頭を痛めているようだ。九寨溝空港は3500mの高地、富士山の天辺みたいなもの、周囲に何もないところに作られている。観光のため等と言うが、ガイドが声を潜めて「少数民族対策」・・・・いざというときには軍用機を着陸させるためだ、という。
また類推すれば、国際的に何か事が起こってもここに逃げ込めば安心と考えているのかも知れぬ。噂ではもう一つ九寨溝に空港を作る計画があるのだとか・・・・。

Aツアーの参加者に77歳の老人がいた。海外経験はかなり豊からしい。その彼が言う。「これが人生最後の海外旅行と思っている。」全体、体力のないものにはタフなコースかもしれない。私は69歳の誕生日を先月迎えた。77歳まであとわずか8年、楽しむのなら今のうち。同年齢の皆さん、同じですよ。

B非常に勉強になったが、この次中国旅行をするためにやっておこう、と考えたことが一つある。簡体字の勉強である。中国語は四声や独特の発音があり、簡単な言葉ならいざ知らずかなり難しい。それに比べ簡体字は簡単に感じ、しかも効果が以外に大きい。

最後にこれからあなたがこのコースを行こうとするなら一つ助言。
成都〔海抜500m〕から九寨溝空港〔3500m〕に行くのに、バスで行くコースは、高山病にかかる可能性が少ない。飛行機コースは便利だが、遅れたり、飛ばなかったりすることが時々ある。どちらを選ぶかはあなた次第・・・・。また川劇はともかくヤン・リーピンが肝いりで作ったという九寨溝の劇場ショーはレベルも高く、チベットの雰囲気も味わえ、お勧め。

註 ご意見をお待ちしています。
e-mail agatha@bekkoame.ne.jp
home-page http://www.bekkoame.ne.jp/~agatha